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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2009/07/04(Sat)

(NO.9) 縦の工夫と横の工夫 ~自己を深く掘り下げよ~

 人としての力をつける方向性には、横に拡げるベクトルと縦に深めるベクトルの両方があります。

  “横の工夫”とは、読書で書物を読み広い知識を得たり吸収することです。
これは浅くて自分のものとはならず、深みがないため、外にこぼれ出てしまいやすいものです。
ちなみに本を100冊、1000冊読むだけでは不十分です。

 これだけでは、人生も好転しないものです。総称して“時務学”と呼びます。知識、技術、テクニック、能力、才能という言葉で表現されます。秀才にはこのタイプが多いようです。

  次に“縦の工夫”について、自己を精神的に鍛える、また、内面的に深く掘り下げることです。人格をつくり、人生観、世界観、死生観を確立したりすることです

 知識とは違い、見識・胆識をみがくことになります。総じて、“人間学”と呼ばれます。『修己修身』(人間の基礎の部分)『修己治人』(リーダー学の基礎)天命・使命観などに連なっていきます。

  この“縦の工夫”を怠ると人生を取りこぼしてしまうと云われています。どちらも大事なベクトル(方向性)です。どちらかに片寄っては決していけません。現在は、あまりにも“横の工夫”のみに力点が置かれていることを私たちは危惧しています。縦横のバランスが大切なんです。

 ちなみに“経営学”は“横の工夫”であります。
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2009/07/11(Sat)

(No.10) 『今こそ疾風(しっぷう)に勁草(けいそう)を知る』  (後漢書)

 強い風が吹いて初めて倒れない強い草(勁草)か否かがわかる。つまり、困難に直面してこそ本当の強さがわかるとの意味です。

 今回の百年に一度の世界同時不況に遭遇して、強い企業と弱い企業が判別されています。現実には多くの中小企業の経営者の方々が苦しまれていると思います。

 松下幸之助氏は、『好景気よし、不景気さらによし』とおっしゃって、肯定的に捉えられています。また、人間の大脳は追い込まれた時しか本気にならないとも言われています。

  逆に面白い様に業績を上げている企業も沢山あります。それは、今までコツコツ努力して革新(イノベーション)を繰り返して来たからです。

 裏を返せば、今苦しい状況にある企業は、厳しい言い方ですが、本当の努力と革新をされてこなかったということになるでしょう。だからこそ、今この時にこそ本気になって知恵を絞っていただきたいと考えます。

  経営者のみならず、苦境にある方は、今自分は本物かどうかの篩(ふるい)にかけられているのだ考えて頂きたいのです。自分の耐える能力、突破する能力を試されているのだと。

 そして、今を克服できればワンランク上に上がれるのだと思って、何としてでも乗り越えて頂きたいと私たちは念じております。
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2009/07/18(Sat)

(No.11) 養いの道(経営の道) ~上あごの大事さ~  (易経)

  “頤(い)”という字は“おとがい”とも読み顎(あご)のことです。顎は上顎と下顎からできています。易経では、この“頤”は『養いの道(経営の道)を教えています。

  食べ物を食べる時は、上顎と下顎を噛み合わせますが、上と下のどちらが動いているのでしょうか?下顎ですね。下顎をしっかり動かして、その動く下顎をがっちりと上顎が受け止めて、私達は食べ物を噛み砕き食べています。そして、栄養を吸収して体を養っています。

 だから“頤”は『養いの道』を教えている訳です。また、これは食べるだけではなくて、会社でも国でも家庭でも上顎がしっかりしていなければ下顎がどんなに一所懸命に働いても『養いの道』は成り立たないことを教えています。

  家庭の主は、上と下のどちら側かといえば上顎にあたります。国家の主である為政者や会社の主である社長も同じです。これらは動いてはいけないのです。動かないというのは自分は働かないという意味ではありません。

  この動かない上顎とは、会社でいえば社長の経営理念あるいは価値観や考え方と私達は考えています。これらが動いてしまっては、社員とも言える下顎と上手く噛み合いません。社長がブレると『養いの道』は成り立ちませんよ、と教えているのです。つまり、社長がブレると、まとまりがある組織をつくることは出来ないのです。
 
 さて、あなたの会社の上顎は如何でしょうか?
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2009/07/25(Sat)

(No.12) “営業”と“経営”は全く違う

  優秀な営業マンが会社を起こしたものの、倒産してしまう例は多くあります。これは営業力さえあれば会社経営が出来るという大きな誤解から生まれたものです。(教訓)

 実は、営業と経営は全く反対で『営業は“売る』、『経営は“買う”のが本質なのです。
驚かれたと思いますが決定的に180度違うのです。

  営業とは、自社の商品サービスを売って売上をつくることなんです(他の役割もありますがここでは省略します)。
 
 経営とは、お金を使って売上を(つくる)買うものなんです。例をあげると、①商品を買う(仕入)②人材を買う(雇用)③機械を買う(設備投資)等々、様々な“買う”が経営にはあります。

 このように考えると、経営はほとんど買うことばかり、売ることは経営活動の一部であることが理解できます。

  つまり、『経営とは、人・物・金の三要素を“買い”バランス良く手当てし、仕組みを造り、上手に運用すること』で、維持安定成長発展を続けることであると私たちは考えています。

  『販売なくして事業なし』とも言われていますが、今一度、販売に向けた“買う”ことの大切さを考え直してはいかがでしょうか?

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2009/07/31(Fri)

(No.13) 経営者に一番大切なことは、人間観を確立することと、宇宙の哲理を把握すること

  ある経営者セミナーで、講師の松下幸之助氏に経営コンサルタントが質問しました。


(経営コンサルタント)『経営者に一番大切なことを一つあげるとすると何でしょうか?』
(松下幸之助)     『それは人間観を確立することと、宇宙の哲理を把握することです


 意外な回答に会場は、驚きの空気でした。

 しかし、この様な答えが返ってきた時に、ピーンと気付く人がいます。これが打てば響く人(感性の高い人)なのです。部分にとらわれず大きく大きくとらえ、表面より本質をとらえる人です。


  この回答は経営者として何が大切かという次元ではなく、人間として大切なことは何ということを示唆しているのです。

 私自身、数十年も前にこの話にふれた時には、ピーンとくるものがなく何を言おうとしているのかが理解できませんでした。体験不足で若かったからです。経営者という言葉にこだわり、それ以前に『一人の人間である』という見方が欠けていたからでした。今では、松下幸之助氏のこの言葉は私の座右の銘の一つです。

  経営というものが、経営学やハウツーあるいはテクニックだけではなく、底知れない奥深さが秘められており、何か別なものに経営が左右されているように私たちは思っております。
                       
                            次回につづく・・・『松下幸之助氏の人間観について』
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