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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2009/11/07(Sat)

(No.27) 経営者の運命を良くする7ヶ条

  経営者の運命を良くするにはどうすれば良いか?ということに関して長年考えてきました。
私は、長い経営コンサルタントの体験のなかで、経営者を運命づけるものがいくつかあることに気付きました。その中で特に優先順位の高い方から以下の7つに絞り込んでお伝えしたいと存じます。

プラス発想をすること。
 起きたことは「絶対必然」、全て「絶対必要」で無駄ではない。「絶対最善」でベストであると思うこと。何かを自分に気づかさせるために天(サムシンググレート)が与えたものだと考えること。
「逆境は神の恩寵的試練(おめぐみで祝福なんだ)である」との言葉もあります。(西洋の教訓)

徹底的に反省し、徹底的に感謝すること。自己を深く深く掘り下げること。
  縦のベクトルの工夫(当コラム№9参照)。
絶対感謝」すると「絶対謙虚」になれるもの。謙虚になれば衆知(沢山の知恵)を集めることができ、必ず協力者や指導者が現れてくるものです。
社員からも信頼され尊敬されます。逆に傲慢で自信過剰になれば、人の意見やアドバイスを聞かなくなり、人が離れていき、裸の王様になって行く。
亢龍(下り龍)になり、先は衰退・破綻・倒産の落とし穴が待っているだけです。(最大に注意)

自分で自分を励まし続けること。
 “確乎不抜の志”があれば、気(元気・やる気・気力・気骨)が強くもてる。「絶対積極」の心の状態を保持できる。
エゴ・我執・我欲・私欲など対立軸や対抗軸がない心の状態をいいます。何かと比較しない(相対的でない絶対的な)心です。

公心と私心のバランスをとること
  失敗する人には「私」がある。成功する人には「私」がない。私事をはさまず極力少なくすること。
利他の追求、喜他の実践、公心・公欲・公的精神で世のため、人のために貢献するんだ、役に立つんだと考え行動すること。“企業は私事・私器ではなく公事・公器である”の教えを実践することです。
  「忘己利他」「自喜喜他」が最高哲学です。

⑤無理をしないこと。“身の丈”に応じた意思決定と行動を取ること。
 経営者は競争する事になれすぎてますから、他人より早く成功しようと焦ったり、早く大きくしようと思うからどうしても“身の丈”以上に早成を求めがちです。
結果として無理をしがちです。早成を求めず競わないことです。
  早く行くよりは遅れ気味で、むしろ控えめに、地道に着実に進んだ方が逆に成長する、育つということにつながるものです。
  将来ハッと気付いた時には実に見事に大成している。
目に見えなくても確実に伸びていて、最後は大木となり人々から仰ぎ見られるような存在になるのが“良い成長プロセス”と言えるのです。
 求める心が先に走ると必ずつまずきますから、注意をなさって下さい。“急成長イコール急降下”という鉄則を覚えていて下さい。“漸進(ぜんしん)”が良いのです。

よく学び働く人・勤勉な人であること
  当然ですが勉強好きで、読書好きで、仕事好きで、一心不乱に全力投球をする人です。
重要性が低く、また、緊急性も低いことで時間を割かないことです。

⑦最後に素直な心の持ち主であることです。
 “砂のように素直な心”だと全てを吸収できるんです。“人間力”がすくすくと育っていきます。
それに加えて、明るく、又元気であることも大切です。三つ揃えて「明元素」の社長ができ上がります。
くれぐれも「暗病反」の社長にだけはなりません様に(ご注意下さい)。

  以上7つに絞り込んでお伝えしましたが、私自身が完璧に実行できている訳ではありません。
習慣になるまで高めないと、ただの知識に終わりなんら価値はありません。
  キーワードだけを整理しますので、ご活用頂ければ幸いです。自分の魂の言葉にして下さい。

『絶対必要・絶対必然・絶対最善』、『絶対感謝』、『絶対謙虚』、『確乎不抜の志』、『絶対積極』、『公的精神』、『忘己利他』、『自喜喜他』、『身の丈』、『漸進』、『一心不乱に全力投球』、『明元素』

  最後に、上記の7項目を完璧に実現できている経営者はいないでしょう。ただ、努力することが大切であり、“人事を尽くして天命を待つ”姿勢も必要であると思います。
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2009/11/14(Sat)

(No.28) 仕事をする際の心構え

 仕事をする時の基本的な心構えについて考えてみましょう。二つに絞って考えてみました。

  一つは、仕事は自分が選んでしている様だがそうではないという事です。

 “色んな縁がある中でたまたま自分が、自社がさせて頂いているのである”との考え方です。自分ではなく他の人でも良かった仕事を、めぐり合わせの中で自分がさせてもらっているのであると考える事です。

  この考え方は、一般にはなかなかできない考え方であります。現代の複雑な成熟社会の世の中で、過当競争が激しく、オーバーカンパニーの状態で私でなくても我社でなくても、仕事を引き受ける人は沢山いるのです。

 仕事とは、お金を稼ぐという意味はどこにもありません。二つの文字は共に仕(つか)える、事(つか)えると読むことができ、何かに仕えるのが仕事の本来の意義であります。「(こと)」に「お仕えする」と書きます。何にお仕えするかというと、喜ばれる事」、「役に立つ事」に「お仕えすることなんです。

  要するに、仕え切る心で臨まなければ、表面ばかりで、目先の処理に終始して、いつまでも自分が何者なのか自分の本質の役割は見えてこないんです。

 次に二つ目です。世の中は、高度で充分な能力を備えている人達だけが仕事をしているのではないのです。自分はたまたま仕事をさせて頂いてはいるのだが、自分は能力が乏しいだけに、させて頂く仕事には一所懸命に又、一心不乱に打ち込まなければならないということであります。

 中途半端な姿勢や心構えでやっていたら、何十年やろうと、人はその仕事から何にも得ることはできないと思って下さい。

 仕事に対する姿勢をまとめますと、縁あってたまたまさせて頂いてるので、喜ばれる様に徹底してお仕えする、仕え切ること、又、能力のいかんに拘わらず一心不乱に打ち込むことと整理できます。この二点に徹しきることが心構えとして重要だと考えています。

  現在は働く人は、大いなる恵みばかりを期待し、要求し、あれもだめ、これもだめ、ああでもない、こうでもない、上司や経営陣の、ひどい人はお客様の悪口や批判ばかりを口にして、目先や自分の損得ばかりを追いかけて生きています。

  ここで先賢の箴言(しんげん)を三つ紹介します。

  ① 「どんな仕事でも、それに徹すれば、その仕事を中心に無限といっていい程、
    広がっていくものだ
」 (松下 幸之助氏

  ② 「ある一事を通してものの深さを知ることができれば、その目や頭で万事を考える
    ようになる。そして、その真実に近づけるのである」
 (平沢 興氏

  ③ 「どんな一事、一物からでも、それを究尽すれば必ず真理に近づいていき、
    ついには宇宙・天・神という問題にぶつかるものだ
」 (安岡 正篤氏

三人の言葉は共通しています。

  最後にまとめますと、仕事と人生は別ものではなく、一対、一体で切り離すことができないものです。充実した仕事が充実した人生を創るのであります。仕事を通して得た悟りは、人生を深める道でもあることを先賢は教えてくれてます。

 福沢諭吉氏の言葉が浮かんできます。
世の中で一番楽しく立派なことは、一生涯を貫く仕事を持つことです。世の中で一番淋しいことは、する仕事がないことです」と。

 仕事に対する心構えを今一度、振り返ってみましょう。お互いに。
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2009/11/21(Sat)

(No.29) 企業の求めるべき4つの優先順位とは (易経より)

 企業の最大の宝は「社会的信用」です。また、企業はステークホルダーと呼ばれる顧客・従業員とその家族・株主・地域社会などを「養う」という自覚が必要です。その為には大きな「」・「」の心が必要とも言えます。つまり、経営者にとって

① まず、大切なのは思いやり「仁」であり、大きな「愛」を持つことなのです。(当コラム№3参照)何をもって「社会的信用」を守るかというと、この大きな「愛」によってです。リーダーたる者、社会に貢献しなくてはなりません。自分の本業を通して、まずは社会に安全でおいしい水(自社の商品・サービス)を提供し、人々を「養う」ことが責務です。はたして、それが出来るかどうか社長の「志の高さ」が問われてきます。

② 次に何をもって人を集めるのでしょうか。財です。これは利益の追求は企業の義務であることを示しています。江戸時代、心学の祖といわれる石田梅岩は、「利益をあげない商人は商人にあらず。商人は人様のお役に立つことによって利益を得なさい」と説いています。まずは、大きな「愛」と「仁」。その次は、利益を出すこと。財を理(おさ)めて正しい経営を行うのです。

③ 辞を正しくする。発信する言葉を正しくし、明確に目的や理念を示す広報が重要になります。社長が本気かどうかを世間に示すことです。現在の経営で考えれば、自社のホームページやパンフレットなどの正しい発信も必要です。

④ 次に従業員が非をなすを禁ず。これは企業倫理・社員教育であります。それを「」(人間としての正しい道)」と言います。(正しい経営です)。この「義」によって大きな財(金銭以外も含めて)を得ることが出来るのです。営業利益の追求と企業倫理の追求はバッティングしません。

  経営の原動力とは“正しい経営”を行うことであり「正義」を行うことです。それが“企業の価値”を高め中長期的な発展につながり、「社会的信用」を得ることになるのです。最近の企業不祥事を見ていると良く理解できると思います。

  最後にまとめて整理しますと、

 ① 仁・思いやり・大きな愛をもつこと。(社長の志の高さ)
 ② 利益を追求して財を理(おさ)めること。(適正な利益は義務)
 ③ 辞を正しくすること。(社長の本気度を内外に示す)
 ④ 組織の人間が非をなすを禁ずること。(正義の追求) 以上の4項目です。

  企業の規模に拘わらず大事な視点です。ご参考に。5千年前からの教えを現代風に解釈し直したものです。大昔の考え方が現代でも充分活用できるものであります。

【補足】
 
 ここで④の「義」について、もう少し考えてみたいと思います。 この「義」が基(もと)となり、ベースとなって生み出されるものが、「」であり「信用」「信頼」につながって行くものなのです。   

 「信義」と呼んでも良いでしょう。「信」は社会存立の基礎であり、「信」が失われたら社会は崩壊します。親子・兄弟・夫婦・友人・経営陣と社員・企業とお客様・仕入先・銀行他など事業経営でも政治でも同じであります。「不信」では生きていけないのです。
 
 では、「信」を創るにはどうしたら良いのでしょうか?

 口で言うには簡単ですが、お金では勿論買えません。
 
 ・約束を守ること。うそを言わないこと。
 ・正直であること。要領やテクニックを弄(ろう)しないこと。
 ・仕えた仕事に全力で誠意をもって取り組むことなどです。
  一旦失墜したら回復は非常に困難です。「」は、人や組織企業と付き合うべきか否かを決定する判断の物差しになります。“商売の原点”とも言われるものなのです。
 
 当然ですが企業の最大の宝である「社会的信用」を獲得することにつながっていくものです。また、社長にとっては、最大の宝なのです。
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2009/11/28(Sat)

(No.30) 成長する企業の“3つの技術”と“3つの追求”

  企業は潰れるべくして潰れ、伸びるべくして伸びる。それぞれ潰れる条件あるいは伸びる条件を自ら創り出しているということです。零細企業から大企業へと成長した会社は成長する条件を創り出したから成長したのです。それでは、何が“潰れる”あるいは“伸びる”条件となるのかを考えてみると、以下の“3つの技術”と“3つの追求”があります。

(Ⅰ)固有技術とは・・・例えば、一人の男がある製品の製法をマスターして製造し、商品として販売するところから起業したとします。商品が良ければお客様が喜んで買いに来る。作るのが間に合わなくなる。そこで奥さんや親戚が手伝い数人の協力者で生産販売をする。この個人事業が生まれたのは商品を作る固有技術があったからで、固有技術とは世の中の人々が困っていることを解決する技術であります。

(Ⅱ)管理技術とは・・・この固有技術が格別に優れていたり、同業と比べて高い水準ならお客様は殺到します。この弱小企業でも“人・物・金・ノウハウ”が動き出す。収入と支出との差し引き=儲け(利益)があったかどうか成果が数枚の決算書にあらわされる。ソロバンを無視するわけにはいかない。“人・物・金・ノウハウ”をコントロールする管理技術が必要になっていきます。

  どんなに固有技術が優秀でも管理技術が付いていかないと、利益はあがりません経営はあくまでもソロバン採算で成り立ち、係数を土台にして物事を判断し行動に移すものです。
  この固有技術と管理技術を備えておけば、売上は伸びて利益は確保されていきます。

(Ⅲ)社会技術とは・・・創業者は何でも自分でやらないと承知しないタイプの人物が多いから、人を信用しないし、人に任せることをしない人が多いようです。その為、優れた部下が育たない。固有技術・管理技術を備えていても小企業でストップしてしまうのが、このタイプの特徴であります。

  そこで、社会技術(人の動機付け技術)を身に付け経営者として「人の使い方」の名人になれば企業は組織として成長していきます。働く人を「いかに上手に動かすか」であります

  この3つの技術が、自社と競合他社を差別化するものとなります。つまり、競合他社との競争力の源ということです。 この3つの技術の必要性と重要性を理解して頂いたと思います。

  次に忘れてほしくない“3つの追求”についてです。主に社長の経営姿勢に関するテーマです。

(Ⅰ)生産性の追求・・・金・効率・利益優先の経営です。企業を維持する必要条件の一つでありますが、この追求のみでは長続きしません。失敗例が多いようです。

(Ⅱ)人間性の追求・・・人を大切にする経営です。特に人の心を尊重し温かく思いやりの心が重視されます。対象となる人は、社員やお客様だけではなく、地域社会・取引先・銀行など全ての関与者まで広く広く考えるべきです。

最後に最も大事な
(Ⅲ)社会性の追求・・・法令遵守(コンプライアンス)・企業の社会的責任(CSR)です。これを無視した企業は市場から瞬間的に抹殺されます。実例を示すまでもないでしょう。

  企業の最大の宝は「社会的信用」です。信用はお金では買えないものです。信用を生み出すのは「」(正義の心)が必要で経営の芯であるべきものです。心したいものです。(当コラムNo.29を参照)

  以上“3つの技術”と“3つの追求”を解説しました。ただ、企業は毎日状況が変わり、それぞれの技術や追求の優先順位をつけて重点的に取り組むことが大切です。また、見極める眼力を備えておく必要もあります。この“3つの技術”と“3つの追求”という視点で自社をチェックされてみてはいかがでしょうか。
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