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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2009/12/05(Sat)

(No.31) 人間には二つの誕生日が必要

」について“肉体の誕生”と“魂の誕生”(志を立てる)という点から考えてみたいと思います。

  まず“肉体の誕生”について。誰でもオギャーと赤ちゃんとして生を授かります。勿論“肉体の親”は父と母の両親です。 この地上で我々は“第一の誕生”を得ます。約20年かけて子供から大人まで肉体は成長を続けて行きます。

 では次に人生の中で“第二の誕生”である“魂の誕生”について考えてみます。
我々の“魂の親”は一体誰なんでしょうか? それは“真の師”だと思います。真師にめぐり逢うことによって、人は人生を考えそこから自然と“志”が芽生えます。初めて、“魂の生誕”を得るとも言えるでしょう。

 “魂の誕生”つまり“志を立てる”ことは、人生にとって非常に大切な“第二の誕生日”を迎えることになるのです。あなたの“第二の誕生日”はいつだったでしょうか?

 私淑(ししゅく)する安岡正篤師も同様なことを述べておられます。
「我々に親のないことは避けられぬ不幸であります。しかし、師友のないことは不幸の上に不徳ではないでしょうか。我々は組織のリーダーとして、指導者として、何人か何十人か、いやもっと多くの人々の師友でなければならないのであります。将来を担う若い人々の魂の親にならないといけません」と。

 また師は、吉田松陰の「士規七則」の中の一節である、「徳を成し材を達するには、師恩友益多きに居(い)る、君子交遊を慎む」を典拠に「師友会」を創られました。その後全国に広がりました。

 また、「人は師あり友ありて初めて能(よ)く自己を知り、自己を造ることができるのです。師なく友なくして世に誠の事業もないと信じます。人は魂の親である師友を現世には勿論、之を古人にも求めて学ばなければなりません」と教えられてます。

 経営や事業を成す者にとって、師や友に私淑したり親炙(しんしゃ)することがいかに重要なことかを示唆しておられます。
 
 結論として繰り返しますが、“魂の誕生”を成すためには、師友の存在は欠かせないものなのであります。
皆さんの魂の親は、はたしてどなたでしょうか?
また、皆さんは誰かの魂の親にならなければならない人達なのです。人生はずっとずっと巡っていくのです。

〔補足〕
 安岡正篤師が、「徳を成し厚くし才能を磨くには、師の恩や友人の益によるところが大きい。それ故、君子(社長・トップ・リーダー)は人との交際を慎重にする」という文章考え方に触発されて「師友会」を立ち上げられ、世の中のリーダーの育成に尽力なされました。

 それと同じ様に私たちも安岡先生の思想と実践に共感して「長崎を元気にしたい。その為に何かのお役に立ちたい。将来の有為なるリーダーを育てなければならない」と決意しております。
 
 私たちが行なっている研究会、勉強会を通して企業の方々と一緒になって長崎を盛りたてて行きたいと念じております。私たちの“志”に共感していただければ嬉しいと思います。
経営者の方々と共に一体感を共有して、雇用の拡大など地域社会の発展にお役に立ちたいと考えているのです。

 一人一人の力には限界があります。多くの力を結集できれば不可能はないと信じています。力を合わせて地域発展を推進して行きましょう。将来を担う若い人々の“魂の親”にならなければなりません。お互いがお互いの師友になりましょう。自立の段階ではまだ最も高いレベルではありません。私たちが自分の努力と他人の努力を引き合わせれば、最大の成果を出せるという“相互協力”さらには“共存共栄”の概念が最高レベルであります。
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2009/12/11(Fri)

(No.32) 「絶対最善観」とはどの様な考え方なのか? (№27と関連)

 「我が身に降りかかってくる一切の出来事は自分にとっては、“絶対必然”であると共に、また、この私にとって実に“絶対最善”である」という考え方であります。

  そもそも、この「最善観」という言葉は訳語(やくご)であり、西洋の言葉では「オプティミズム」と言います。通常はこれを「楽天観」とか、「楽天主義」と訳するのが普通ですが、哲学のほうでは、これを「最善観」と言うのが一般的になってます。
 
 元来この言葉は、ライプニッツという哲学者の唱えた有名な説であります。
この「絶対必然」で「絶対最善」であるとの考え方は、自己に与えられた全運命を感謝して受け取って、天を恨まず人を恨まず、否、恨んだり咎(とが)めないばかりか、『楽天知命、故に憂えず』(易経)と同じ考え方で“天命を信じるが故に、天命を楽しむ(その心構えができた時に人の憂いはなくなりますよの意)”という境地のことであります。(体感するには難しいかも知れませんが・・・・)。

  しかしながら、この考え方を我が身に受け入れ自分の生活の一切をこの根本的信念によって対処していく事になると、それは決して容易なことではないと思います。 もし、道理だとしても、この考え方を「なるほど」とうなずくということ自体がすでに難問と言えるでしょう。

  では、なぜこの道理は容易にうなずきにくいのかと言うと、それは物事には全て裏と表があるからです。言い換えれば日向(ひなた)と日陰があるのです。

  人間というものは、とかく自分の好きな方や欲する方に執着して、他の半面は忘れやすいのです。冬は日向がよいと思い、夏になると日向はごめんだ日陰がよいと考えるものです。

  ところで、我々人間は自分が順調に日を送っている間は、とかく調子に乗って人の情けとか他人の苦しみなどという様な事には気付きにくいものです。

  そこで、人間は順調という事は表面上からは、いかにも結構の様ですが、実はそれだけ人間がせまくなり見識が拡がらず、精神的にも逞(たくま)しくならず、弱く・軽くなりつつあるということなのです。 つまり、表面上のプラスに対して裏面にはちゃんとマイナスがくっついているという事なのです。プラスとマイナスは表裏一体の関係なのです。

  同様に表面がマイナスであれば裏面には必ずプラスがついているのです。
ただ、悲しいことに我々には自分でそうとはなかなか気付かないで、表面のマイナスばかりに気を取られがちなものであります。

 そして、裏面に秘められているプラスの意味が分からないのです。そこで、いよいよ嘆き悲しんで、ついには自暴自棄にもなるのです。

  要するに、人生万事、プラスがあれば必ず裏にはマイナスがあり、表にマイナスが出れば裏にはプラスがあるという訳です。さらに考えると、“プラス・マイナス ゼロ”であり、人生や世の中は公平そのもとも考えられます。

  ただ、我々人間がそのように意識しないために、表面が順調・順境であれば得意になって、自ら何かを失いつつあることに気付かず、逆に表面が逆境・苦境なものには、その底に深き真実の力を与えられつつあることに気付かないで、いたずらに嘆き悲しみ、果ては自信喪失にもなるのです。

  自分にとってあらゆる事柄や出来事は、禍福に拘わらず「絶対必然」であり(その理由は因果の法則が働いているからです)、かつ「絶対最善」であるという「人生観」について述べてみました。このことは、経営に置き換えても全く通じる哲学であります。

 No27コラムの「経営者の運命を良くする7ヶ条」の中の一つであります。 (経営コラム№27参照)
ちなみに、松下幸之助氏は「大楽天主義者」と言われています。
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2009/12/18(Fri)

(No.33) 商売とは何か? (松下幸之助)

  商売とは「知恵」でするものである。「知恵」を構成する要素に「知識」があるが、この「知識」だけで商売をしてはいけないと言う。

  「知恵」とは、「知識」に熱意(情熱)を掛け、それらに体験を加えたものである。
経営者は特に熱意に関しては誰に負けてもだめ、その代り知識や才能は他人に劣っていても良いと言う。

 部下に対する説明でも、「経営学をどんなに専門的に学んでも、小さな露店一つ経営できない。学問を否定するわけではないが、“知っている人間”ではなく、“できる人間”を育てなければならない」と、繰り返し話されていたとの事です。ただただ頷(うなず)くばかりです。

  ある時、経営者にとって一番大切な資質は何か?とある人が問うと、「それは“感受性”である」と断定した。打てば響く、一を聞いて十を知る。
同じものを見て、同じ情報を聞いて、どれだけ深く感じ取れるか。

 人には大の体験、中の体験、小の体験とありそうだが、本来は区別はないものだ。その人が大ととるか中と認識するか、または全く活かさずに小のままにしてしまうかで、同じ体験でも分かれてしまう。普通の人なら小さな体験にしかならないものを大にできるほどの“感受性”を磨き続けないといけないと言う。

 この“感受性”こそが、新しい商品を開発したり、新しいマーケットの開拓などの様々な経営の革新するときの原動力になっていく。これを“才覚”と言う。

知恵”も出て、“才覚”も出た。次に、これに商売の“怖さ”を知って一人前と言う。“怖さ”を知れば“謙虚”になる。経営には様々なリスク(怖さ)が付き物であり、色んな人達のおかげで成り立っています。傲慢になると、“才覚”も磨いていくことは出来ないでしょう。

 “謙虚”になると何が生まれるか。それは、“器量”である。この“器量”で商売をしなければいけないと結論づけている。

  商売とは、こんなにも深い深いものであります。と教えを残されています。さすが経営の神様と言われる名経営者の教訓であります。

 経営者の皆さん、今日の教えを参考にしたいものですね。
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2009/12/26(Sat)

(No.34) 長所・強み伸展法を活用していますか?

  良い所だけ伸ばせば良いとのノウハウです。プラス発想を具現化したコンサルティングノウハウです。その様にすれば、ぐっと売上が伸びるものです。人間でも同じことです。

  自分の子供に欠点ばかり言えば、子供はそのうちにきっとダメになります。
欠点是正というのは一番要領の悪い方法です。

  数学が一番得意なら数学を、野球が好きなら野球を一所懸命させればいいのです。そうすれば英語もできるようになります。これは学習塾などで成績を伸ばすもっとも簡単な方法として使われているものです。

  他の事例を紹介します。デンマークで一流のお医者さんを約50名集めました。国民600人を選んで一年間徹底的な健康管理を実施しました。一方で健康管理など何もしなかった600人を選んで両方の結果を比べましたら、健康管理を徹底的にした人達の方が、皆、悪くなっていたのでした。

 理由は簡単なことで、医師による健康管理とは悪いところばかりを指摘するからなのです。人間ドックでは受診者に悪いところを言わないほうがいい様です(お医者さん達に怒られそうですが・・・)。

  良い所だけ言って、あとは黙って良くなる方法を教えてあげることが良い結果を示しているようです。

  私も経営コンサルタントという仕事がら経営相談をよく行ないますが、まずは必ず褒めるようにしています。どんな状況でも「良い会社ですね。良いお店ですね」と言ってその次に「何が一番得意ですか」と聞き「その得意なものでうんと伸ばしなさい」と言っています。これでうまく行くのです。

  「欠点はここですよ」などと欠点を指摘しても結果は良くならないのです。欠点是正や不得意分野を克服させるという方針では悪循環に陥るケースが多いのです。注意をなさって下さい。
(経営面で基本となる項目が満たされていない場合は、当てはまらないケースもありますのでご注意を)

〔補足〕

 「効率的な企業は、問題中心主義ではなく、むしろ機会中心主義である」(当コラムNo.1記載、PFドラッカー)と同じ様な考え方です。

  企業の経営手法として、問題をどう解決するかに苦心するよりも保有している強みや長所を発見してそれらを伸ばす方が効率的でチャンスが拡大しますよ、と経営学の師ドラッカーは教訓を残しています。

 あえて忠告しますが、現在の様に環境が激変している時代では、今の強みが将来にわたってずっと強みであり続けるという保障はありませんので、この点も充分にご検討なさって下さい。
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