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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2011/04/09(Sat)

(No.101) 人生や事業、すべては“志”から始まる (2/4)

 “”とことばで書けば簡単で、口で言うのも易しいものですが、真の志というものは他人の誰が引き抜こうとしても抜けないコンクリートのように固まった状態で“確乎不抜の志”を信念にまで高めている本気の状態のことを言います。
 
 本を読んで感心したり人から話を聞いて、その時だけ感激してもすぐ忘れるようでは真の志ではないと言えます。ドキッとするほど本質は厳しい意味を含んだ重たい言葉であります。理想としては若い世代の頃に立志なさることを提言したいと思います。

 また、いかに“立志”をしても、他人を傷つけたり、他人の犠牲や他人の不幸の上に実現しようとするものでは本来の志ではありません。自己中心主義では志とは言えないということです

 逆に利他喜他の精神で、周りに喜びや感動を与え、その人々に共感を得るようなものが本来の志と呼べるものです。最後は世のため人のためという心がなくては真の志とは言い難いと思います。

 また真の志とは、常に心の中に忘れず、意識の中に現れるもので、学問を続け自己を磨き自己を導いて自己を激励するものでなければならないと思います。人間とは弱いもので志もいつか知れずにしぼんでしまうのも事実であるからです。

 話を再び学問に戻しますが、「教学半ばす」(書経)と言われてます。その意味は、学んでみて初めて自分の力量や人格・人間力がいかに不十分なものであったかを自覚できる。また周りや部下に教えてみて初めて教えることの難しさが分かるという意味であります。

 人に教える立場(社長や幹部)になって初めて自分の未熟さや不十分さに気付かせられるのであり、もっともっと学ばねばと発奮し努力するものであります
 
 要は「教学半ばす」とは、教えることと学ぶことは五分五分で、対等で同じ重みで表裏一体の関係であることを示した教えであります。

 書経にはもう一つ「教学を先とする」と説いています。その意味は、組織体を治め統率して経営を順調にするためには、教育や学問が何よりも優先度が高く大切なのですよ、まず己の身を修めることから始めなさいと説いております。
 
 帝王学の眼目であり、かの有名な「修己治人」の教訓であります。

 ここまで真の学問とは何か? 「本当の学問とは人間を変えるものである」との話を紹介し生活や実践で活用する実学・活学の大切さにふれ人間を変えるほどの学問をスタートするには志を立てる“立志”が必要であることを述べてきました。

 私の気持ちは、一人一人の「立志照隅」から「万燈照国」への拡大を望み日本を明るくしたいと心底、思っております。真の志、本来の志とは何か?にもふれ、利他喜他の心をベースにしたものでないと真の志でないとも述べてきました。
 
 私が私淑している古典の一つである「易経」の中には、「すべては志から始まる」と何度も何度も書かれています。「孟子」の中には、「志は気の帥なり」とも書かれています。志はすべての気をコントロールするほど大切だの意味だと思います。

 元気・やる気・気力・気骨の気であります。もともととは中国から入ってきた言葉であり、外国語にはピッタリと匹敵する言葉や単語は見当たりません。クラーク博士(札幌農学校の名師、明治9年着任)の残された碑に「Boys, be ambitious(少年よ大志を抱け)」とありますが、この英語には良い意味と悪い意味があり、大志とか野心的、野望の意に解釈される単語であります。

 「すべては志から始まる」とは、すべては志と大いに関係してるとの意味であり
①学問や人間形成と志の関係

②実践力を伴った見識である胆識を養うにも、常に変わらない志を保持している志操がないと胆識が発揮されない。(当経営コラム№41参照)経営とは実践を必ず必要とする科学ですので、胆識を備えてないと前には進めないのです。

③プロ経営者と志の関係、つまりプロと言われる人とは“確乎不抜の志”を信念として持っている人で哲学的武装をしている人。またどんな状況でも自分の考えをはっきりと述べることができる人で経営理念として経営哲学として高まった思想を持っている人であります。

④まだまだ沢山あるでしょうが、どんな世界でも成功を収めた人々の共通点として言えるのは原点に志があるということであります。

 それほど志とは大事なキーポイントであり、すべてはまず“立志”からなのであります。
 
 (次回に続きます) 
 
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