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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2011/06/04(Sat)

(No.109) 人間学なき者に指導者の資格なし(野村克也氏に学ぶ)(2/2)

 「組織はリーダーの力量以上には強くならない」とも断言されています。経営もトップや社長の器で決まります。また、企業は社長の器(器量と度量)以上には大きくならないし、大きくしてはいけません。中小企業と吹き出物は大きくなると潰れるなどの同様の名言が浮かんできます。

 「よって一番力を注ぐべきは監督(社長やトップリーダー)が成長すること。そうでないとチーム(組織)のレベルは上がっていきません」と断じている。

 では彼はどの様に自身の力を養ってこられたのだろうか?ロッテ、西武と渡り歩きユニフォームを脱ぎ引退されました。野球解説者として再スタートが決まり、今まで懇意にされていた草柳大蔵氏(評論家)に挨拶に行かれ、解説者として再スタートするが何を勉強したらよいか?と尋ねたところ、「本をたくさんお読みなさい。そして人間学を学びなさい」とアドバイスを受けておられます。そして最初に推薦してもらった本が、私も私淑している安岡正篤師の「活学」という本であったそうです。

 「野球ばっかりしてましたから、それはそれは難解な本でした。読破することに意味があると思い辞書を離さず読み通しました。挫折しなかったから、その後、本を読む習慣がついたと思います」と述懐されています。私も同様な体験をしたことが思い出されました。

 草柳氏のアドバイスに素直に従い、人間学の本をずっと読んでいかれたそうで、監督としての理念が形成され、それ以降の監督実践業に大いに役立ったと述べられています。なかなかの読書人なのですね。

 私が一番印象に残った言葉として、「人間学なき者に指導者の資格なし」とあります。この言葉はスポーツ界のみならず、経営、政治、教育その他の世界を含め全ての指導者に共通して当てはまる箴言であると思います。私の心にグサッと突き刺さった言葉であります。

 以上の様にして彼は弱いチームを強化し再生してこられましたが、組織を活性化するに当たり何が要点で大切なのかについても語っています。

 「基本的に再生というのは、それほど難しいことではないんです。プロに入るぐらいだから、誰でもいいものを持っています。結果が出ない以上、これまでと同じことをやっても同じ結果になるだけですから変わらなければいけない。そこを悟らせることに全力を注ぐんですよ」という。

 「最初に行うのは意識改革です。負けが込んでいるチームは負けても仕方がないという負け犬根性が染みついているから、まずその意識を振り払い、この監督の言う通りにすれば勝てると思わせなければならない」といっています。

 まさに、この考えは経営改善と全く同じステップなのだとお気づきだと思います。
私が常々言葉にしている「能力の差は五倍ほど、意識の差は百倍開く」という、いかに意識を変えることが大切かを野村氏も最重要だと指摘されています。共感することばかりです。

 能力の高い人を採用するよりも人並の能力を持つ人を採用して彼らの意識を高めることに全力を傾注すれば経営改善も業績もどんどん向上するのと同じことを述べておられます。会社の社員やプロ野球の選手でも同様で、意識改革がチームの強化や企業の成長発展の根本の要諦であり最重要なんだと改めて再認識した次第であります。企業経営もプロ野球経営も形は違っても本質は同じであると申せましょう。大いに参考になると思います。

 そこで決して忘れていけないのは意識改革をなすには、トップや社長や監督を務める人の意識の高さが最低必要であるという点であるでしょう。
 
 最後に野村氏は「努力は絶対報われる。努力は人を裏切らない」と結んでおられます。60年間野球を続けて何度も何度も逆境を体験されたとのことであります。本人は話されていませんが、やはり、逆境が人間力を向上させる源やきっかけになるのですね。

 できれば逆境に当たらずに順境ばかりであってほしいところですが・・・。
自社の強いチーム作りを目指して、何か一つでも学ばれて活学を!!ひいては業績アップを!!

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2011/06/11(Sat)

(No.110) 日本は世界で最古の国家なり(1/2)

 2008年9月に発生したリーマンショック(米国発の金融危機)以来、世界の経済は同時に広域的に不況感を呈し、世界同時経済不況と呼ばれたりしました。しかし我国だけを振り返りますと、もっと以前の1990年頃からデフレ経済に突入しGDP(国内総生産)が全く伸びないで成長がストップした状態に陥ってしまっています。“失われた20年”とも言われて久しいです。
 
 一方でBRICsと呼ばれている新興国は成長を続けているようです。その様な世界の経済環境の中で、日本で突如2011年3月11日東日本大震災が発生致しました。天災と人災が同時複合的に重なり国難と言っても過言でない程ダメージが広がっています。この先、経済や国民の生活がどう変化していくのか不安がよぎっているのは私だけではないと思われます。

東北地方の皆様が苦境を乗り越えて一日も早く復旧復興されん事を心からお祈りしております。新しい町造り、新しい国土造りの仕事に向けて、少し時間もかかるでしょうが英知を集めて創造がなされると考えております。地震列島日本に住んでいる限りみんな明日は我が身なのであります。みんな深い所で間接的につながっているのです。

 歴史や過去を振り返れば、明治維新(1868年)や第2次世界大戦(1945年)の敗戦後の復興を早期に成し遂げ、約10年で経済基盤を復興させ19年後には東京オリンピック開催(1964年)など国難を見事に乗り切ってきたのも事実であります。何もない焼け野原から国力も現在に比べれば劣っていたにも拘らずです。驚かざるを得ません。

 日本は今年、皇紀2671年を迎えています。(決定的な根拠がないため残念ですが、どんなに意地悪な説をとっても1800年以上は続いている国です。)現存する世界で最古の国であります。それが日本人としての一番の誇りであります。自慢できる点でもあります。世界194か国ある中で、わが国日本は世界で最古の国家なのです。普通、国家は100年、200年で崩壊するものですが、2000年以上続いてきたのです。

 米国ですら建国235年、中国は建国62年に過ぎません。奇跡に近い事実なのです。永続できているのは強いからです。国民の底力がなんとも強い国家なのです。日本民族はなんと強い精神的基盤をもっているのか驚かざるを得ません。素晴らしい国家だと思います。

 その様に考えれば、これから日本は国を挙げて震災の復興に取り組んでいかなければなりませんが、きっと早い時間軸で実現できると信じています。

 日本は世界に現存する世界最古の国であると申しましたが、ご存じない方も多くビックリされたかもしれませんが、実は戦後の占領政策(7年間)で、日本は建国以来2000年以上も国が続いてきたということを教科書から抹消されてしまったのです。日本は骨抜きにされてしまったのです。残念で仕方ありません。日本の歴史が戦後からゼロから始まったように他国(主に米国主導)からされてしまったのです。
 
 教育も憲法も他国からの圧力や指示を受けざるを得なかったのでしょう。敗戦国という立場がそうさせたのでしょう。経営手法や経済運営についても欧米の追従をせざるを得なかったのでしょう。確かに参考になったり役に立ったり、助けられたのも事実でありました。

(次回に続きます)

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2011/06/18(Sat)

(No.111) 日本は世界で最古の国家なり(2/2)

 戦後1945年を境に、日本の国の政治も経済も教育も文化も、全て変わらざるを得なかったのでしょう。シンギュラーポイント(singular point)と呼び、特異点、異常な点、と訳され日本の歴史の潮目に変化が生じたターニングポイント(変化の点、変化の頂点)と言っても良いでしょう。その間に高度経済成長も実現し、世界から注目を浴びたのも事実でありました。

 その後66年を経て時代は21世紀に入っています。西暦2011年、和暦で平成23年。中国の古い暦では、十干(じゅっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせて、干支(かんし)といい、日本では干支のことを干支(えと)と表現しています。漢字で表現すると今年は、“辛卯”と書き、訓読みでは、“かのと・う”(うさぎの意)と読みます。音読みでは、“しんぼう”の年といいます。
 
 ちなみに、参考までに1911年ちょうど100年前に中国大陸で辛亥(しんがい)革命が起こりました。翌年中華民国(現在は場所も移り通称:台湾)が成立し、建国100年であります。孫文が中華民国の建国の父と呼ばれております。辛亥を訓読みしますと、“かのと・い”(いのししの意)の年といいます。

 再び、今年の“辛卯”(しんぼう)の年の説明に戻りますが、“(しん)”の字はつらい目、からい目、苦しい目に合う年を暗示しています。困難に遭っても筋道を立てて断固として実行していく、その結果、進展発展するの意味が含まれています。また覚悟を新たにして自律・自新・更新することを意味しています。

 “(ぼう)”の字は、芽が左右に開いた門の象形です。いばら、かやの意です。草木の葉が茂る繁茂するから、思い切ってせん定する、捨てる、切るの意なのです。日本でいう、ウサギとは全く異なっています。ウサギのようにジャンプの年では全くありません。

 干支(かんし)で示しているように、日本に当てはめますとなんとズバリ的中致しております。私自身、今年の正月の頃に干支(かんし、えと)では今年はどんな年になるのかを調査して書き込んだ文章がズバリ的を射たものであったので驚いてしまいました。

 最後にまとめますが、今後の日本は、この国難を機にすべての潮目、思想、生活、政治、経済、教育、環境、仕事、経営などあらゆる面で、変化変革、改革革新が起こり、創造進化(造化)が伸展すると思います。1.2億人国民一人一人の意識が変わったと思います。
 
 世界も注視して眺めていると思います。維新、戦後に続く第3の国難困難ですが、新しい国造りのスタートの年、シンギュラーポイント(特異点)・ターニングポイント(変化の点)の年になると考えています。
 
 皆さん、厚い壁かも知れませんが力を合わせて乗り越えていきましょう。今こそ一燈照隅を実践し、万燈照国で全体を明るくして行きましょう。前回述べましたが、日本は世界で最古の国家であり、誇り高き民族なのです。強い強い精神的基盤をもっている民族なのです。それこそ、日本国の最強の強であります。再び、底力を発揮するか否かが問われ試されているのであります。

 「切に思うことは必ずとぐるなり」(道元禅師)であります。

〔補足〕干支の関連サイト →  ウィキペディア(干支)
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2011/06/25(Sat)

(No.112) 今こそ、社長に求められる自己革新

 社長やトップ・リーダーに求められる力には大きく2つがあります。
 
 一つは才能で知識や技術などで仕事の遂行力・対処能力もしくは器量と呼ばれる力であります。 もう一つは、徳性と呼ばれる人間性や人間力というものであります。心の広さを示す度量と置き換えても良いでしょう。
 
 この2つの力が合わさって初めて社長業を立派に実践できるものであります。

 しかし、現在の実業界では実績主義になり器量型のトップが多いといわれています。リーダーの真価が問われるのは部下の能力を活かし人を育てる度量であります。器量だけでは部下や人は、社長に心底からついていかないものです。「面従腹背」の部下が多いものです。やはり度量がないと人はついていかないものです。組織を引っ張り統率するには器量だけでは力不足なのです

 それでは、社長として目下激変の環境の中で、経営革新を続け、業績を維持し更に向上させるには、どの様な条件が満たされれば良いのでしょうか。考えてみたいと思います。

 商品力や営業構造などの点で考える以前の“社長と部下”という関係で考えてみたいと思います。社長は部下に対して思いやりや温かい心を持ち「愛」や「仁」と呼ばれる心的態度を有していることが最低必要でしょう。

 それに応える様に、部下は社長を尊敬し礼をもって社長に接しようと思うものです。その様な関係ができて初めて、部下からの信頼を勝ち得るからこそ部下は心底から社長についていこうとするものであります。「心服随従」といいます。

 大企業であれば社長と接する機会などめったになく、距離が遠く感じられるのも仕方ないでしょうが、中小企業の場合では、社長との距離などほとんどなく、毎日顔を合わせ、話などもその気になれば常にできるものであり触れ合いも容易にできます。

 それだけ中小企業においては社長と部下の関係は、影響力が大きいもので、侮れない関係であり、リーダーである社長の存在は重要で重大で重責な職位であります。中小企業は社長一人でほとんど決まるといわれるゆえんであります。

 仕事がテキパキとできるということは、リーダーたる者の条件ではありますが、それだけでは人はついてこないものと述べました。人がついていき、しかもそれらの人々が活かされるためには、リーダーが徳性を備えて人徳を持つことが大切であると申しました。

 人の上に立つということは、名誉なことではありますが、自分のあり方次第では、活きる人も活きないし、会社の運命の要であると思ったら恐ろしいことでもあります。

 以前、ある社長が経営改革や革新を実行し業績を向上させました。それも部下や社員が社長を信頼尊敬して、ついていったからでありました。従って、目に見える形での経営改革が着手される以前の、社長への信頼を勝ち得ていく過程こそ見過ごしてはならない重要な点であります。残念ですが重要視どころか軽視して気にも留めない社長が多いのも現実であります。

 この会社では、経営革新に着手する前に、一番最初に取り組まれたのは社長自身の自己変革、自己革新をなされたことであります。その結果、経営革新がうまく機能したのであります。一般に経営改革や経営革新は聞き慣れたテーマでありますが、経営革新の一番初めにあるのは、社長自身の自己革新(変革)なのであります

 中国古典の「大学」の中に、「身を修むるをもって本となす」とあります。自分を修めるという根本を疎かにしては、家庭や企業も治めることは絶対にできないの意であります。まして、経営や組織運営は難しく、その地位も長くは保てないものであります。
 
 人間学・人物学の基本といわれる「修己修身」「修己治人」の教えであります(当コラム No.9、No.89 参照)。

 最後に、経営の改善は多岐にわたりますが究極はどの会社でも、何といっても人の改善であります。その人も部下でなくトップや社長の地位にある人を指しているのです。

 「人多き人の中にも人はなし 人になれ人 人になせ人」(上杉鷹山)と格言が残されています。人を社長と読み替えて読むことが大事でしょう。
 
 社長一人の自己革新が会社全体の経営革新につながっていくのです。見違えるほど変わっていくものです。

 [補足]
 YMCグループでは、リーダー(経営者や管理者)の為の自己革新研修(LSI研修)プログラムを提供致しております。
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