2011/06/04(Sat)
(No.109) 人間学なき者に指導者の資格なし(野村克也氏に学ぶ)(2/2)
「組織はリーダーの力量以上には強くならない」とも断言されています。経営もトップや社長の器で決まります。また、企業は社長の器(器量と度量)以上には大きくならないし、大きくしてはいけません。中小企業と吹き出物は大きくなると潰れるなどの同様の名言が浮かんできます。
「よって一番力を注ぐべきは監督(社長やトップリーダー)が成長すること。そうでないとチーム(組織)のレベルは上がっていきません」と断じている。
では彼はどの様に自身の力を養ってこられたのだろうか?ロッテ、西武と渡り歩きユニフォームを脱ぎ引退されました。野球解説者として再スタートが決まり、今まで懇意にされていた草柳大蔵氏(評論家)に挨拶に行かれ、解説者として再スタートするが何を勉強したらよいか?と尋ねたところ、「本をたくさんお読みなさい。そして人間学を学びなさい」とアドバイスを受けておられます。そして最初に推薦してもらった本が、私も私淑している安岡正篤師の「活学」という本であったそうです。
「野球ばっかりしてましたから、それはそれは難解な本でした。読破することに意味があると思い辞書を離さず読み通しました。挫折しなかったから、その後、本を読む習慣がついたと思います」と述懐されています。私も同様な体験をしたことが思い出されました。
草柳氏のアドバイスに素直に従い、人間学の本をずっと読んでいかれたそうで、監督としての理念が形成され、それ以降の監督実践業に大いに役立ったと述べられています。なかなかの読書人なのですね。
私が一番印象に残った言葉として、「人間学なき者に指導者の資格なし」とあります。この言葉はスポーツ界のみならず、経営、政治、教育その他の世界を含め全ての指導者に共通して当てはまる箴言であると思います。私の心にグサッと突き刺さった言葉であります。
以上の様にして彼は弱いチームを強化し再生してこられましたが、組織を活性化するに当たり何が要点で大切なのかについても語っています。
「基本的に再生というのは、それほど難しいことではないんです。プロに入るぐらいだから、誰でもいいものを持っています。結果が出ない以上、これまでと同じことをやっても同じ結果になるだけですから変わらなければいけない。そこを悟らせることに全力を注ぐんですよ」という。
「最初に行うのは意識改革です。負けが込んでいるチームは負けても仕方がないという負け犬根性が染みついているから、まずその意識を振り払い、この監督の言う通りにすれば勝てると思わせなければならない」といっています。
まさに、この考えは経営改善と全く同じステップなのだとお気づきだと思います。
私が常々言葉にしている「能力の差は五倍ほど、意識の差は百倍開く」という、いかに意識を変えることが大切かを野村氏も最重要だと指摘されています。共感することばかりです。
能力の高い人を採用するよりも人並の能力を持つ人を採用して彼らの意識を高めることに全力を傾注すれば経営改善も業績もどんどん向上するのと同じことを述べておられます。会社の社員やプロ野球の選手でも同様で、意識改革がチームの強化や企業の成長発展の根本の要諦であり最重要なんだと改めて再認識した次第であります。企業経営もプロ野球経営も形は違っても本質は同じであると申せましょう。大いに参考になると思います。
そこで決して忘れていけないのは意識改革をなすには、トップや社長や監督を務める人の意識の高さが最低必要であるという点であるでしょう。
最後に野村氏は「努力は絶対報われる。努力は人を裏切らない」と結んでおられます。60年間野球を続けて何度も何度も逆境を体験されたとのことであります。本人は話されていませんが、やはり、逆境が人間力を向上させる源やきっかけになるのですね。
できれば逆境に当たらずに順境ばかりであってほしいところですが・・・。
自社の強いチーム作りを目指して、何か一つでも学ばれて活学を!!ひいては業績アップを!!
「よって一番力を注ぐべきは監督(社長やトップリーダー)が成長すること。そうでないとチーム(組織)のレベルは上がっていきません」と断じている。
では彼はどの様に自身の力を養ってこられたのだろうか?ロッテ、西武と渡り歩きユニフォームを脱ぎ引退されました。野球解説者として再スタートが決まり、今まで懇意にされていた草柳大蔵氏(評論家)に挨拶に行かれ、解説者として再スタートするが何を勉強したらよいか?と尋ねたところ、「本をたくさんお読みなさい。そして人間学を学びなさい」とアドバイスを受けておられます。そして最初に推薦してもらった本が、私も私淑している安岡正篤師の「活学」という本であったそうです。
「野球ばっかりしてましたから、それはそれは難解な本でした。読破することに意味があると思い辞書を離さず読み通しました。挫折しなかったから、その後、本を読む習慣がついたと思います」と述懐されています。私も同様な体験をしたことが思い出されました。
草柳氏のアドバイスに素直に従い、人間学の本をずっと読んでいかれたそうで、監督としての理念が形成され、それ以降の監督実践業に大いに役立ったと述べられています。なかなかの読書人なのですね。
私が一番印象に残った言葉として、「人間学なき者に指導者の資格なし」とあります。この言葉はスポーツ界のみならず、経営、政治、教育その他の世界を含め全ての指導者に共通して当てはまる箴言であると思います。私の心にグサッと突き刺さった言葉であります。
以上の様にして彼は弱いチームを強化し再生してこられましたが、組織を活性化するに当たり何が要点で大切なのかについても語っています。
「基本的に再生というのは、それほど難しいことではないんです。プロに入るぐらいだから、誰でもいいものを持っています。結果が出ない以上、これまでと同じことをやっても同じ結果になるだけですから変わらなければいけない。そこを悟らせることに全力を注ぐんですよ」という。
「最初に行うのは意識改革です。負けが込んでいるチームは負けても仕方がないという負け犬根性が染みついているから、まずその意識を振り払い、この監督の言う通りにすれば勝てると思わせなければならない」といっています。
まさに、この考えは経営改善と全く同じステップなのだとお気づきだと思います。
私が常々言葉にしている「能力の差は五倍ほど、意識の差は百倍開く」という、いかに意識を変えることが大切かを野村氏も最重要だと指摘されています。共感することばかりです。
能力の高い人を採用するよりも人並の能力を持つ人を採用して彼らの意識を高めることに全力を傾注すれば経営改善も業績もどんどん向上するのと同じことを述べておられます。会社の社員やプロ野球の選手でも同様で、意識改革がチームの強化や企業の成長発展の根本の要諦であり最重要なんだと改めて再認識した次第であります。企業経営もプロ野球経営も形は違っても本質は同じであると申せましょう。大いに参考になると思います。
そこで決して忘れていけないのは意識改革をなすには、トップや社長や監督を務める人の意識の高さが最低必要であるという点であるでしょう。
最後に野村氏は「努力は絶対報われる。努力は人を裏切らない」と結んでおられます。60年間野球を続けて何度も何度も逆境を体験されたとのことであります。本人は話されていませんが、やはり、逆境が人間力を向上させる源やきっかけになるのですね。
できれば逆境に当たらずに順境ばかりであってほしいところですが・・・。
自社の強いチーム作りを目指して、何か一つでも学ばれて活学を!!ひいては業績アップを!!