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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2013/01/05(Sat)

(No.192) あなたは非線形思考と可能思考が出来ていますか? (1/2)

原因と結果、入力と出力が直線的な関係にある場合を数学では線形(リニア)といいます。要は一本調子ということです。これに対して入力と出力の関係が曲線になることがあります。これを非線形(ノンリニア)といいます。
 
 世の中の現象は一つの原因で一つの結果が出ることは少なく、いくつかの原因が重なりますので、出てくる結果も色々なものが考えられます。従って現実の世間の出来事は全て非線形現象であります。
 
 すべて一本調子ではなく、一筋縄で行くものは何一つありません。非線形現象は線形現象と違って、代数的関係で解くことは難しく、試行錯誤的繰り返しがあり、結論や決断をする時には、経験に基づいた直感や勘を働かせる必要があります。
 
 人間は若いときには「世の中はこうあらねばならない」「人間はこうでなければならない」「経営はこうあるべきだ」と一つの形にこだわって、自分の思っている通りにならないと、「世の中は間違っている」「あの人の考え方は間違っている」「あそこの会社はあれでは上手く行くはずがない」などと、声を張り上げて叫んだりするものです。
 
 この様に世の中には線形的な考え方だけで物事を判断する人が多いものです。しかし、もし社長が自分の企業を成長させたければ、この様な線形思考ではどうしようもありません。社長の思考形態は、非線形思考でないと危ないということです
 
個人の場合、何かのきっかけで順調な滑り出しをした人は、いつまでも一本調子に順調に成長し続けると考えている人が多い様です。この様な人を線形思考論者といいます。L型人間ともいいます。 
 
 ベンチャー企業の経営者や小企業の社長の中にも、商品がたまたまヒットして会社が順調に成長しだすと、あたかも無限大までも成長するような考え方を持って、過剰な投資を実行したり、社員の増員をする人がいます。身の丈もわきまえずにです。
 
しかし現実は時間の経過と共に市場が拡大して、ある売上高以上になると資金力を有する企業が乗り出して来たり、新たに競合他社も戦列に加わって来たりしますので、当然のことながら線形的に成長することはできなくなっていきます。成長にかかわる各種の要因が新たに加わって非線形的な現象となって出てくるからです。
 
この様な時に社長が一本調子の線形思考論者だと危ないのです。全ての物事は直線的(線形的)に成長するのではなく、非線形的に成長し、山あり谷ありであることを最初から承知していないといけません。
 
 ところが物事が急展開で上手く進むと、ついそのまま直線的に進むと勘違いしてしまいがちであります。これは急成長過程にある個人や企業の多くが陥るケースであります。成長過程にあるものは必ず限界が訪れるのです。一般的には「成長限界の原理」といいます。個人でも家庭でも会社でも組織団体でも官公庁でも政治や国家運営でも世界の文明でもみんな当てはまります。歴史がそれを証明しています。
 
すなわち全ての成長物は直線的(線形的)に成長するのではなく、非線形的に成長し、谷あり山あり、再び谷あり山あり、アンバランスあり次にウェルバランスあり、再びアンバランス、ウェルバランスと螺旋(ラセン)状でかつ曲線で成長していくものと最初から承知しておかないといけません。
 
その理由は、成長物である企業の経営とは投資(インプット・入力)が先で回収(アウトプット・出力)が後から訪れるために、谷が先に、アンバランスが先に来るからです。このことを良く理解して絶えず非線形思考で経営をする必要があります。この思考形態が企業を成長させる社長の重要な心得であります。
 
(次回に続きます)
 
 
【執筆者より、新年のご挨拶】
 
新年明けましておめでとうございます。
当週刊経営コラムも早いもので5年目に入りました。読者の皆様の温かいご支援のおかげと、心より感謝致しております。
感想や励ましのお言葉や感謝の言葉などを賜り、この場を借りて厚くお礼を申し上げます。
本年も一心不乱の気持ちで執筆させて頂きますので、ご愛読をよろしくお願い申し上げます。
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2013/01/12(Sat)

(No.193) あなたは非線形思考と可能思考が出来ていますか? (2/2)

非線形思考の他にもう一つ、社長の思考形態で重要なものがあります。それは可能思考論者であれということです。心の姿勢と呼んでもいいでしょう。何をやるにも「不可能だ、今の会社の状態ではできっこない、無理である」と考える社長がいます。これらの思考論者を不可能思考論者と呼びます。
 
その様な不可能思考論者は、「我が社には人もいないし技術もない、充分な設備もないし肝腎の金もないので何にも出来ない」と全てを否定的に捉え出来ない理由をあれこれ沢山考えて、あらゆる点で出来ないことを証明しようとするものです。またその様な人は逆に条件がある程度揃っていても恐らく何も行動しない人でしょう。
 
 人間とは自己ひいきするもので、自己の正当性を主張しますので、いつも自己弁護ばかりするのです。自分の考えは間違っていないと思い込み、間違ったことでもこの考えは正しいのだと、考え間違いするものです。
 
「どうせ無理だ」と思うと、この言葉や意識(実在意識)が、せっかく協力しようとしている潜在意識の偉大な働きを止めてしまって、自己の潜在能力が発揮されずにそこで止まってしまうのです。最終的には一歩も前に進まないので、改善も挑戦もあったものではありません。
 
 この様な社長が以外と多くいるものです。後ろ向きで、消極的で、悲観的で、親しい仲間やマスメディアからマイナス暗示を多く受けすぎていて、潜在意識がそれらの観念で一杯になっている人達のことです。心の奥座敷に溜まりきったマイナスの観念をいつか大掃除をしなくてはいけません。
 
 今まで、ある程度成功したり事業を成長発展させた人達は、全て前向きで、積極的で、楽観的思考や観念で心を強い鎧(ヨロイ)で武装している人達ばかりです。口うるさくて、理屈っぽくて、不可能思考論者で、後ろ向きな人で成功した人は今までに一人もいないのです。

 「どうせ無理だ」ではなくて「だったらこうしよう。こうしたら出来るのではないだろうか?」と頭を切り換えることです。出来る理由は一つあれば充分なのです。それが社長の役割なのです。また、たった一つでも出来る方法を探す方が簡単なのです。
 
 人間ギリギリに追い込まれたら知恵も湧きます。だが追い込まれなくても、その気になりさえすれば、その今までの意識を変えさえすれば色んな前向きな積極的な思考ができるものです。「出来ると思って信じ込めばもうすでに半分は実現したのも同じだ」と信念することです。
 
何かをやる前から「どうせ無理だ」と諦めて消極的な思考形態は社長だけではなく、社長の分身である幹部の方々にも多いものです。反復になりますが、これらの思考論者を不可能思考論者と呼びます。いかに組織の中に多いかということです。
 
 「そんなこと言ったって出来ません」という不可能思考の考えがはびこって来た時は、その組織は末期症状になります。肝に銘じておいて下さい。
 
 結論として、もし企業を成長発展させ創造性みなぎる企業にしたいなら、まずトップである社長ご自身の思考形態と心の姿勢を変化させる必要があります。もちろん積極的心の姿勢を持った可能思考論者であってほしいと思います。
 
 なぜならばトップやリーダーが不可能思考論者であれば、創造性が働かず、現状のままで変化が出来ずに成長がストップしてしまうからです。衰退を待つだけの会社に成りかねません。
 
その様な状態なら時間の問題で、誰でもその会社の将来を予知できるものです。もしそうであれば、私も外から眺めていてもどかしくて悲しい限りであります。何も投資の必要もなく、考え方や意識を変えるだけで原価は一円もかからないのにです。
 
 最後にひと言、要は「リーダーが可能思考論者でないと、一歩も成長させることは不可能であるということです。
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2013/01/19(Sat)

(No.194) 言葉の影響力には偉大なものがある (1/2)

昔から「口はのもとのもと」といいます。つまり言葉は禍にもなれば福にもなるということです。普段は、あまり意識はしないでしょうが、言葉は自分を傷つけ、また人をも傷つけるものであります。また反対に自分や他人を幸福にもします。表題にあるとおり言葉には偉大な影響力、つまり大変強烈な暗示力・感化力があるという意味です。
 
要は消極的な言葉と積極的な言葉では結果が全く反対になるため、消極的な意思表示を言葉で一切出さない様にすることが重要ということです。今後、積極的な人生を志すなら、出来るだけ消極的な言葉、泣き言や弱音を口にするなということです。もっと付け加えれば、悲観的な言葉や恐怖の表現、怒りの言葉は極力使わないように心がけよということになります。
 
では消極的な言葉使いとはどの様な言葉なのでしょうか? 次のような表現になります。
 
「だめだ、困った、弱った、情けない、しょうがない、どうにもならない、憎い、腹が立つ、悲しい、いやだ、まいった、助けてくれ、限界だ、できっこない無理だ」などの言葉です。まだまだ有りますが、これら消極的な言葉は極力使わないようにお互いに注意致しましょう。
 
現実の生活を見渡せば、消極的な言葉が満ちあふれた社会に生きていますから、いつしかそうした価値のない言葉に知らないうちに感化されてしまうのです。多くの人は言葉が大きな影響力を持っているという、重大な事実を知らずにほとんど意識せずに生活しているのが現状でしょう。
 
日常において、たいていの人が消極的な言葉を、なんの考慮もなしに平然と話していますが、その言葉により本人も周りの人達も、どれほど心を消極化させているかを知らずにいます。ですからお互い気づかないうちに、知らず知らずのうちに「口害」をふりまいているのです。
 
よって「明るくて、朗らかにして、生き生きとした、勇ましい」感じを自分も感じ、人も感じる様な言葉以外はしゃべらないようにお互いに注意致しましょう。
 
信じがたいでしょうが、言葉は話し終えたら消えて無くなるものと気軽に考えていますが、言い放った後でも音響は無くなっても波動として残るのです。人の幸福を羨んだり呪ったり、人の喜びを損なう様な言葉は冗談にしても言うべきではないと言うことになります。
 
日本では古くから言葉は「言霊」(コトダマ)といって言葉には魂が宿ると考えられていました。西洋の聖書にも「初めに言葉ありき。言葉は神と共にあり言葉は神なりき」と言葉を神聖視しています。
 
また、日頃食べ物は識別しながら口に入れますが、言葉だけは分別や識別ができず、耳を通して否が応でも受け入れてしまうもので、防御がきかない性格があります。その上、言葉というものは重大な影響力を持っているものなのです。よって日常生活において充分気を付けるべきテーマになります。

 では思考作用と言葉とはどのような関係があるのでしょうか?
 
 言葉は音声を通して話される前に、すでに頭の中で言語活動をしています。これを言語心理学では「インナー・スピーチ(内的言葉)」と呼んでいます。言葉は思考を通して出てくるので、思考は言葉とつながっています。ですから弱い言葉を使っていると思考も弱くなり、強い言葉を使っていると思考も強くなるものです。
 
 言語は思考のまとめ役で、人間は言語で思考します。言語を多く知らない人は思考も弱く、また言葉はものを考える道具でありますから、言葉を粗末にする者は考えを粗末にする者と言えるでしょう。
 
ですから「言葉が思考を決定し、思考は人生を決定する。故に、言葉は人生を決定する」といわれています。言葉に関する、心理学からの科学的な見方になります。
 
幸いなことに、言葉は人間にだけに与えられたものですが、言葉と心は密接に関係しており、積極的に表現された時と、消極的に表現された時には、直接的に実在意識の受ける影響は全く違ったものになるのです。その実在意識が感じたことが潜在意識に影響して、実在意識と潜在意識とが同化して同じ様な気持ちになります。
 
と同時に神経系統の生活機能も同じように良くもなるし、悪くもなっていくのです。神経系統とは生きていく上で一番大切なものであります。言葉の一言によって神経系統にまで影響が波及していくのです。
 
結局、人間の生きる力が、その言葉の良し悪しによって、良くもなるし悪くもなっていくのです。この様に言葉の一言というものが人間の生きる力まで左右する重大な影響力を保有しているのです。
 
(次回に続きます)
 
 尚、関連したテーマで、当経営コラムNo131 No132 「口のきき方・愛語の実践について」が有りますのでご参照ください。
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2013/01/26(Sat)

(No.195) 言葉の影響力には偉大なものがある (2/2)

朝、人と会って挨拶する時に「今日は不愉快です」とか「頭が痛いです」とか「熱があります」とか「どうも気持ちが良くありません」などの言葉を言うときには、お互いに愉快さを感じることはないでしょう。
 
それとは逆に「今日も嬉しいです。楽しいです。ありがたいです」という言葉を言ったときには非常に何とも言えない快適さを感じるものです。感じるのは実在意識が感じるわけで、その感じが神経系統を通して潜在意識へ影響を及ぼします。そして潜在意識と実在意識の気持ちが同化しますと、神経系統も同じように同化してリラックスしていきます。
 
自分自身が、痛い時に痛い、かゆい時にかゆい、暑い時に暑い、寒い時に寒いというのは、自分の感覚で感じた素直な気持ちなので当たり前ですし、現実の表現ですから言っても一向に差し支えありません。しかし、その時に注意すべきことは、今使った言葉の後の、その次の言葉を意識して考えなくてはいけません。
 
「どうにもしょうがない」「あぁ死にそうだ」「もうだめだ」「もっと悪くなるんじゃないか」「やってられない」「暑いからやりきれないなぁ」「寒いからどうしようもないよ」この様な後に付く言葉、つまり消極的な言葉に気をつけなければいけないのです。
 
どうせ言うなら「暑いなぁ、よけい元気が出るなぁ」「寒いなぁ、身も心も引き締まって、よけい力が湧いてくるなぁ」とこう言えばいいのです。いけない理由は、現実よりさらに度を越した神経や消極的感情を使っていることになり、それがいけないのです。わざわざ付け加えなくてもよろしいのです。
 
もう言っているその瞬間から自分を傷つけ、また人をも傷つけているのです。今まで誰からも教えてもらえずに知らず知らずのうちに何気なく、つい言葉として発するのでしょうが。
 
このように言葉の善し悪しによって、生きる力が良くも悪くもなります。潜在意識は主語を選びませんから、自分の口から不平不満や、人を中傷する言葉を放射すると、その中傷が相手にも自分にもふりかかっていきます。天に向かって「ツバ」を吐けば、やがて反転して「バツ」になって返ってきます。
 
この様に、お互いの心を勇気づけるプラスの言葉、喜びを分かち合う言葉、聞いていてなんとなく楽しくなる言葉で会話をしましょう。人生は観念の世界であり大いに気分に左右されます。だからどんなに大変な時でも、心に積極さを失わない様に言葉に注意することが大切になります。
 
ここまでの説明を少し理論的に整理してみることにします。
 
人間の精神生命の中の、実在意識潜在意識神経系統の生活機能は三角関係にあります。この三者はお互いに密接につながっているのです。

 消極的な言葉を使うと、実在意識に入り込み無条件に同化して心の奥の普段は意識できないし、また意識もしない潜在意識に自動的に入り込み刻印され記憶されてしまいます。本人が知らず知らずのうちにです。
 
それらが影響して神経系統の生活機能までが狂っていくのです。主に自律神経に多大な影響を及ぼしていくのです。その結果として、交感神経と副交感神経のアンバランスが生じ、ストレスや各種の体調異変が生じて来るのです。私も実体験として何度も体験いたしました。
 
びっくりしたり心配したりで病院に駆け込んでも、別に異常な病巣が発見されることもなく、どうも体調がおかしい状態が続いて、医者の診断は自律神経失調症などと表現されるものです。ストレスから来る一種の神経症状であります。
 
私が言うのも気がはばかれますが、軽傷のうちに、大事に至る前に完治することが望まれます。現代はみんながストレスを過敏に受ける時代ですから、昔に比べるとこの様な事例は、数も多いものと思われます。
 
ところで我々の神経系統は、人間の命を完全に生かすために一番大事で大切なものであります。我々が毎日元気で生きているのは、この神経系統の機能と働きのお陰なのです。神経とは不思議なものであります。「神経は神の経路」とはよくいったものであります。
 
今まで言葉について長々と説明してまいりましたが、言葉は大変強烈な感化力暗示力があり、暗示は無条件で同化し感受習性を持っているのです。良くも悪くも影響力は偉大なものであります。
 
だから積極的な言葉を使えば一切が極めていい状態になり、反対に消極的な「怒りや、恐れや、悲しみ、悶えや、迷いや、悩み」が口から出されると、恐ろしい結果を神経系統の生活機能に悪影響を与えてしまうのです。
 
最後に結論として、常に積極的な言葉を使う習慣を作ることが大きなポイントになります。もっと言えば「常に心の持ち方を積極的にしなさい」ということになるでしょう。
 
だが言葉を積極化させることは簡単な様でありますが、いざ実行となると、これまで長い間に培った消極的な言葉が邪魔をして、なかなか思うように口から出て来ないものであります。
 
ここは堅い意志をもって、常に積極的な言葉を使うように心がけることです。その努力が習性となれば、「習慣は第二の天性」となり自然に実行できるようになっていくものです。
 
「心こそ 常に積極 一辺倒 これができれば 鬼に金棒」であります。
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