FC2ブログ
  • プロフィール

    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

  • 検索フォーム

  • QRコード

    QRコード
  • FC2カウンター


2013/04/06(Sat)

(No.205) 本気にならなければ人生は虚しい (3/3)

逆境のときこそ、人間は「本気」になれるものです。
 
人は皆いつも、一所懸命に生きているものです。
子供は子供で、毎日学校や塾へ行き一所懸命勉強をしています。ビジネスマンであれば、雨でも風でも毎日ラッシュアワーに通勤し、嫌な上司や顧客でも我慢をし頭を下げて、一所懸命仕事をしています。また、結婚して子供ができれば、今度は自分のことだけではなく、愛する家族のために親は必死で働くものです。
 
 この「一所懸命生きる」ことは人間だけが持っている素晴らしい特性です。しかし、私は経営者と話をする時には「一所懸命だけではなく本気でやりましょう、本気で取り組んで下さい」と、常々言っております。一所懸命と本気は同じように感じるでしょうが、実は本質は全く違っているのです
 
 「一所懸命」は上司や社長に言われ、他人から強要され指摘されれば、人は嫌でも一所懸命、物事を行います。しかし、本気」は自らの強い意志がなくてはなれない状態なのです。強固な意志力が必要なのです。人間は自らの意志で「やる」と決め、本気になると辛さも感じず、愚痴や不平不満も言わないものです。
 
本気というテーマで私が気に入っている言葉の中に、明治時代に書かれた名言があります。
 
本気ですれば、大抵のことができる。本気ですれば何でも面白い。本気でしていると誰かが助けてくれる。人間を幸福にするために働いている者は、皆幸せで、皆えらい」
 
という言葉です。この言葉がすごいところは、本質をついているところです。
 
 確かに人間が本気になり、仕事をすれば、どんなつらい仕事でもだんだんと面白くなって行くものです。また、本気で何かをしていると、周りに熱が伝わり誰かが助けてくれるものです。
 
しかし、頭でわかっていても、なかなか本気になれないのが本気という言葉です。ではなぜ私達は簡単に本気になれないのでしょうか
 
 それは、普段は順境であり、そこまで自分を無理して追い込まなくても、ぼちぼちやっていればどうにかなるからです。「外の経済環境は非常に厳しいが、自社の現状であれば給料はこのまま毎月もらえるだろうし、ジタバタしなくてもいいのでは」と皆さんが意識しているからでしょう。
 
しかし、「いざ逆境の時」には人は本気で生きなければなりません。逆境は人が真剣になり、人を本気にしてくれる最高の環境なのです。逆境や苦難が人を成長させるのです。土壇場や崖っぷちに立つことが精神力を強くするのです。心の鎧(ヨロイ)がしっかりと造られていくのです。竹のように節が出来ていくので、もし大風が吹いても、しなりが出来てポキッと折れなくなるのです。
 
経営面で例えれば、破綻に瀕した企業がまれにV字回復をするケースがあります。それは挫折体験をし、一度地獄の渕を体験したからこそ、全員が本気になって取り組んだための結果であります。個人も組織も本質は変わらないのです。
 
 もし、仮に、今あなたがとてつもなく苦しい環境におられるとしたら、「それは本気になるチャンスである」と言えるかもしれません。それは千載一遇のチャンスであるかもしれません。苦から逃げるからこそ苦がまた追いかけて来るのです。どうかチャンスを決して逃さずに、つかみ取り本物の本気の経営者に脱皮なさり経営改善、経営革新に邁進なさって下さい。
 
「苦に会えば ただちに変えよ 感謝して 喜びにして 受け止めること」であります。
 
     (どうしたら本物・本気の経営者になれるのか?については当経営コラム No129当経営コラムNo130をご参照下さい)
 
では最後に相田みつを氏の「本気」という詩をご紹介して終わりにしたいと思います。
 
なんでもいいから 本気でやってごらん
本気でやれば たのしいから
本気でやれば つかれないから
つかれても つかれが さわやかだから
 
  この詩は、皆さんが本気になることを薦めた詩です。ここまで本気でお読みいただきまして、誠にありがとうございました。活学を期待します。
Home | Category : 人間学 |  コメントアイコン Comment0  |  Trackback
2013/04/13(Sat)

(No.206) 激変時代における経営者の必須条件とは?(1/4)

環境激変下における「経営者の必須の条件とは?」について考えていきたいと思います。
 
 経営者には色々な責任があります。株主や金融機関に対する責任、顧客に対する責任、取引業者に対する責任、地域に対する責任、そして、社員やその家族に対する責任であります。要はステークホルダーと呼ばれる利害関係者全てに対する責任があります。
 
その中でも、私は社員さんに対する責任というのは非常に重いものであると思っています。
なぜならば部下は、どの様なリーダーに出会うかによって、その人の一生が決まると言っても過言ではないからです。いい加減な上司に出会った部下はいい加減になり、真剣な上司に出会った部下は真剣になるからです。要はどんな上司かによって仕事観が全く違ったものになると思うからです
 
 また、部下は毎日顔を見て接している、上司やリーダー以上のイメージには考えて見たり想像が出来ないのです。現実のリーダーの姿勢やイメージを固めているものなのです。それだからこそ、リーダーはどんなに苦しい事態に追い込まれようとも、部下の為にもプラスで・前向きで・積極的思考でいなければならないのです。内外の環境がいかように変化したとしても変えてはならないのです。
 
話は横道にそれますが、一般に組織の中には必ず、次の3つのタイプの人間がいるものです。
 
1.言われた事も行わない人・・・愚痴、言い訳ばかりの他責型の人間
こんな人はあまり居ないとは思いますが、組織にとっては全く必要性のない人になるでしょう。
 
 2.言われた事しか行わない人・・・これだけやっているのにと言う他責型の人間
成果に拘わらず言われた事だけは忠実に完璧にやるという人は多いように見受けられます。が、給料をもらっているのであれば、言われた事を100%やるのは当たり前のことだし、それは義務というものでしょう。またその反面そんな人ばかりでは将来、組織の発展は望めないのも事実であります。
 
 3.言われた事以上を行う人・・・自主的に仕事に取り組む人で意識が高く、自分の能力以上の仕事をありがたいと思い積極的にチャレンジし、苦しい時も責任は己にあると思う自責型の人間
 
以上の3タイプであります。さてあなたは足下を振り返って見られれば、どのタイプの人間に近いのでしょうか?
 
 これらの3つのタイプの人々の意識や思考の特徴を分類しますと、前述した通りで1と2のタイプの人は物事を他責(責任を他者に転嫁する)にする人であります。3のタイプの人は自責(自己責任)にする人なのです。
 
他責は読んで字の通りですが、自責とは自分を批判する事ではなく、自分の心の中の痛みを受け止める事が出来ることを言うのです。
 
人間の脳は、生活習慣と同じように、知らず知らずのうちに思考習慣が出来てしまうものです。その人が持っている思考習慣通りの結果(能力)しか出せないのです。
 
故に1と2のタイプの人、つまり「他責型の人間」はどんなにあがいても、将来成功者にはならないのです。当然のように将来成功する可能性が高いのは3のタイプの「自責型の人間」であるのは言うまでもありません。
 
(次回に続きます)
Home | Category : 組織運営 |  コメントアイコン Comment0  |  Trackback
2013/04/20(Sat)

(No.207) 激変時代における経営者の必須条件とは?(2/4)

 前回は、組織の中には3つのタイプの人間がいて、それぞれの特徴は「他責型の人間」と「自責型の人間」に分類できる話を致しました。引き続いて標題の「経営者の必須の条件」について考えていきたいと思います。
 
仮説として、今あなたの会社におられる社員さんや部下の人達は、もしかしたら将来、会社を辞めるかも知れません。

 しかし、経営者として、本当に社員さん達が大切だと思うなら、また社員さん達に対して「あなた達が大切だ、一生手を離さないよ」と心底思われるなら、彼らの一生を考え、彼らの為にも会社にとっても、前回に触れました3のタイプの「言われた事以上を行う社員」さん達を是非とも作らねばならないのです。
 
 一般的に経営者の皆さんは日頃「人を大切にした経営をしたい」と言う人は多いものです。しかしその反面、口で言うのとは反対で、いつも最低のルールや法律だけは守って解雇や首にしたりして「人の入れ替えなんて簡単だ」と思っている人も多いものです。外の環境が厳しいため、求職者の絶対数が多いので「新規採用や求人なんて簡単だ」と考えているからかもしれません。
 
 先ほど「言われた事以上を行う社員」さん達を是非とも作らねばならないと申しましたが、だからこそ、経営者は社員の人達に数字をあげるテクニック教育をするだけではなく、現状よりもより良くすることを考える「思考習慣」を徹底教育しなければならないのです。その為には時には「厳しさ」も必要になるのです。
 
 今回のテーマである、部下を持つ「経営者の必須条件」で一番大切なのは「部下の一生を考えて厳しく育成する愛と思いやり」であります。つまり「優しさ」「厳しさ」はコインの表裏と同様に切っても切れない一対の関係であります。優しさだけが愛なのではありません。厳しさも当然、強い愛なのです。部下に優しくして潰れた会社は世の中に沢山あります。それは部下が悪いのではなく、経営者に真の愛や思いやりが無かったからであります。
 
 従って今後は、ほんの少しの事でも良いですから、その「優しさ」と「厳しさ」の両刀を使って、前述しました3のタイプの「言われた事以上を行う社員」さん達を育てて頂きたいと思います。あなたの愛する彼らの一生の為にもお願いしたいと思います。その結果は必然ですが会社のためにもいいことばかりであると思います。
 
 そのためには彼らの意識を改善させることが必要になります。究極は実在(表面)意識だけでなく潜在意識までをも変えてあげることが必要になるでしょう。口で言うほど簡単ではありませんが、順序として、まず、トップ自身の意識思考習慣を変えることから始められてはいかがでしょうか?心の姿勢を変えることですからコストは1円もかからないテーマなのです。
 
 不可能思考でなく可能思考で、消極的でなく積極的思考で、悲観的でなく楽観的思考で、マイナスでなくプラス思考で、後ろ向きでなく前向き思考などに転換をなさって下さい。
 
 スタートは意識になります。意識が変われば思考が変わり、思考が変われば言葉が変わり、言葉が変われば行動が変わっていくのです。行動に変化が生じればしめたものであります。好循環していくものです。結果も必ずついていきます。(言葉の影響力の偉大さについては、当経営コラムNo194当経営コラムNo195をご参照下さい)
 
 「周りを変えようと思うなら、まず自己を変えることから始めよ」と賢人が教えている通りであります。
 
(次回に続きます)
Home | Category : 組織運営 |  コメントアイコン Comment0  |  Trackback
2013/04/27(Sat)

(No.208) 激変時代における経営者の必須条件とは?(3/4)

次に、「経営者の必須条件」の中でも重要である「逆境時の心の姿勢とは?」について述べてみたいと思います。
 
 もう数年前の事になりますが、2008年9月に発生したアメリカのリーマンブラザーズ証券の崩壊を機に負のスパイラルが始まり世界的な大不況が起こりました。まだまだ余震が続いていて世界は激動の真っ最中であります。特に我が国では「失われた20年」といわれ、デフレ経済が10年以上も続いています。皆さんがご承知のように、名だたる大企業でさえも生き残るために四苦八苦の状態を呈しています。

 この様な時代に遭遇して、経営者の心の姿勢において何が一番大切であるのでしょうか? それは「厳しさ」「信念」であると思います。前回も少し触れましたが優秀な経営者という人は「厳しさ」「優しさ」の両面を持っているものであります。
 
 経営環境が順境で好況の時というのは、みんな周りも浮かれている為に、あまり努力せずとも消費が高まり、なんとか経営が出来るものであります。好況時は経営者が「優しい」だけでも会社は回っていくものです。
 
 がしかし、環境が一旦逆境や不況に転じた時は「優しさ」だけでは命取りになりかねないのです。「優しい=甘い」という事になるのです。「優しさ」だけでは甘さが露呈し、「厳しさ」不足のために会社を潰した経営者を私はこれまで何人も見てきました。
 
 日常の「優しさ」は決して悪い事ではありません。しかし、リーダーは、有事に際して、いざとなった時には「信念」を持って部下に「厳しく」仕事を行わせるという事が出来なければいけません。時には厳しく叱責したり、部下にとっては苦言であっても口にすることが必要であります。
 
 それが出来ない経営者は、苦しい時に物事を「不況だから」とか「今、デフレで経営環境が悪いから」とか「幹部や社員がああだからこうだから」と理屈ばかり並べて責任を他者に転嫁して他責にするのです。
 
自ら意志決定し会社の舵取りをしてきたのにも拘わらず自分の責任は棚上げにして、原因は全て自己にあり、当然、結果責任も自己に帰属するという自責の念はどこかに吹っ飛んでしまっている人が多いのです。
 
 人間は苦しい時にこそ物事を自責にしなければ強くならないのです。自責は苦しい時だからこそ大切なのです。苦しくなると一般的にみんなが他責にしがちなのです。
 
 さて、あなたは経営者として有事の際に自責の人で踏ん張れる人か、他責の人で環境のせいにする人かどちらの人に近いのでしょうか?   
 
(次回に続きます)
Home | Category : 組織運営 |  コメントアイコン Comment0  |  Trackback
Home Home | Top Top