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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2014/09/06(Sat)

(No.279) トップリーダーは、決断で迷ったら困難な道を選べ 

困難な道を選んで失敗したら教訓になり財産になります。しかし楽な道を選んで失敗したら後悔しか残りません。人間はリスクを避けて楽をして成功したいと思うのが常でありますが、経営の道はそう簡単にはいかないものです。楽して成功する人はいないからです。そもそも最初から経営にはリスクが伴うものなのです。もし身の丈に合わないリスクであれば無茶・無謀と呼ばれます。
 
トップリーダーや社長の仕事は意志決定がほとんどです。時には組織の命運を決する決断を迫られる時もあるでしょう。似たような言葉に「判断」や「決定」がありますが「決断」はトップの強い意志が込められたものです。その様な時に活用して下さい。具体例として説明をしてみましょう。
 
迷ったあげく、もし困難な道を選び、努力をして成功し結果が出れば喜びが大きく、また自信になります。逆に困難な道を選んで、努力をしたが失敗して結果が出ないとすれば、一生の財産や教訓になります。長い経営者人生できっと将来役に立つ時が訪れます。人生に無駄は一切ないからです。要は「結果に拘わらず努力すれば良い」と言うことになります。
 
一般的に多くの人は「楽をして成功したい」と思うものですから、楽な方を選んで、努力をせず成功して結果が出たとすれば、自信過剰・過信・慢心・傲慢になります。人間が甘くなります。組織も緊張感がなくなってしまいます。当然、本人の実力もつきません。
 
もし楽な方を選んで、努力をせずに失敗して結果が出ないとすれば後悔しか残りません。愚痴(甲斐のないことをクドクド言って嘆くこと)と未練(諦め切れないこと)が生じます。要は「努力しないということは結果に拘わらずダメだ」ということです。
 
今まで4つのパターンを述べましたが、より理解を深めるために、まとめをしておきましょう。
A.困難な道を選ぶ ①努力して成功した→大きな喜びと自信になる 
              ②努力したが失敗した→一生の教訓財産になる 
ポイントは「結果に拘わらず努力すれば良い」と言うことです。
 
B.楽な道を選ぶ ③努力せずに成功した→自信過剰・慢心・傲慢になる・甘くなる 
             ④努力せずに失敗した→後悔する愚痴未練が出る 
ポイントは「結果に拘わらず努力しないのはダメだ」となります。
 
従って大昔から「勤勉努力」の重要性が教えられているのです。全力投球をすれば、反省はするが後悔はしないものです。中国の易経には「天行健なり、君子もって自彊(ジキョウ)して息(ヤ)まず」と教えています。(お天道様は一日も休むことなく健やかに運行している。君子はそれと同じように易きに流されずに、努力を怠ることなく続けなければいけないとの意味です)
 
以前のコラムでも述べた記憶がありますが、決断に際してPFドラッカーの教えがあります。「過去でなく未来を選べ、問題でなく機会に焦点を合わせよ、横並びでなく独自性を持て、無難で容易なものでなく変革をもたらすものを選べ」と教えています。この哲学に学びたいと思います。 

  そもそも市場経済というものは本来「企業を担う経営者が前向きに挑戦する場であり、楽観と楽観が競争し戦い、最も強い楽観主義が生き残る制度である」と言われています。過去や現実において企業の盛衰を眺めてみれば「なるほどそうなのか」と頷かざるを得ないような言葉であります。
 
また「悲観主義・消極主義気分によるものであり、楽観主義・積極主義意志によるものである」とも言われます。経営は気分でやるものではなく、トップの意志でやるべきだ、また、その楽観主義を貫くにはトップリーダーの意志の力、つまり勇気と度胸と覚悟などの決断力が絶対的に必要であるとの意味であります。
 
最後に一言。さて、皆さんは悲観論・楽観論一体どちらのタイプのリーダーに近いのでしょうか?あまり楽観主義に偏り過ぎますと、努力をしない甘いタイプの人間になりかねませんのでご注意を。経営者の方々の活学実践を期待します。ご参考に。
 
 
 
★ みな様のご意見・ご質問・ご感想をお待ちしております。 yamacon@har.bbiq.jp
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2014/09/13(Sat)

(No.280) 今を生きる 時間をどう捉えて生きるか? 

  年月や時の変わり目になると、私達は何となく時間というもの、時の経つということに対してある種の感慨というか、思いというかそういうものを抱きます。
 
今回はその時間というもの、時ということについて、少し理屈っぽくなるかも知れませんが考えてみたいと思います。
 
一般的に普段の私達は、時間は過去から現在に、現在から未来へと流れるものだと思っています。昨日の次に今日があり、今日は明日に流れていく、そう思っています。こういう時間の受け止め方を「物理的時間」と言います。今月から来月へとか、春から夏へ夏から秋へとか、年末から新しい年へというのもこの物理的時間なのです。
 
ところが2つ目に「解釈学的時間」と言って、「物理的時間」の流れとは逆に、時間は未来から現在へ、現在から過去の方へ流れるという考え方があります。
 
  つまり、未来をいか様に考え、どの様に構想するかで現在のあり方が規定され、その現在をいか様に生きるかによって、過去の意味が変わってくる、そういう時間の理解の仕方があります。理想やビジョンを抱き希望を持って現在を生きる人は、まさにこういう時間の概念で生きている方でしょう。
 
  「夢や理想が青春を作る」と言いますが、若い時ばかりでなく、いくつになっても「未来に向かって明日を生きる」という姿勢を失いたくないものです。
 
この考え方は経営でも応用されています。ほとんどの経営者トップリーダーの方々は活用なさっています。過ぎ去った過去を管理するのではなく、未来管理の手法になります。数年後(未来)の自社のイメージを描いて、その状態を実現するためには、今年何をやるべきなのか?という思考や手法になります。経営戦略などの中期的経営計画立案構築などが一般的でしょう。
 
次の3つ目に「哲学的時間」というものがあります。時間は現在しかないという受け止め方です。過去と言っても記憶という現在の意識・心であり、未来と言っても未来のことを思う、つまり予想する現在の意識・心なのです。人は「現在」の外には出られないという考え方です
 
「今ここ、この瞬間のみ」であり、命はいつも現在が中心なのだと言う概念です。人生は「今ここ」しかありません。その「今ここ」に集中する。心の焦点が定まっていない人に真の気づきは得られないとも言えるでしょう。「さし当たる その事のみを ただ思え 過去は及ばず 未来知られず」とも教えています。
 
我々は過去のことにこだわりがちですが、それよりも「今日ただ今」こうして呼吸していることの素晴らしさ、また、それも自分の力ではなく大きな力の働きによって生かされていると、これ以上の大事なこと、素晴らしいことはないのだと気づくことです。
 
この本当の現在を生き切るところに、まことの哲学的生き方があるのでしょう。要するに「今を生き切る」ことになります。「我の命は今だ、今だ、今だけだ」と何時も思い続けて生きることを言います。
 
「一大事(一番大事なこと) 今日ただ今の 心なり 呼吸している 素晴らしきかな」
「今という 今こそ今が 一大事 大事な今が ただ今の今」
「目が見える 耳が聞こえる 生きている 命のおかげ 有り難きかな」
「今の今 命ある今 この今を 感謝せずして 何に感謝か(喜ばずして 何を喜ぶ)」
「今の今 歓喜感謝で 生きるのだ それが根本 幸せの道」  などの歌が思い出されます。
 
最後に 「心ここに在らざれば 視れども見えず 聴けども聞こえず 食らえどもその味を知らず
心がここになかったら、視ていても見えない。聴いても聞こえない、食べてもその味が分からないという意味です。
 
「今ここ、この瞬間」に焦点を合わせ、心を集中させないと何も始まりませんよと教えているのでしょう。古典の名著「大学」にある言葉です。心を今ここに置いて、その味をかみしめたいと思います。
 
 
 
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2014/09/20(Sat)

(No.281) 問題や課題を解決する前に心を積極的にせよ 

我々の人生の一切の事件や出来事は、その全てが自己の力、つまり心の力で解決できると言われます。自分を本当に研ぎ上げる上で、一番根底に必要な力は「自信力」になります。自信力とは自己を信じ切る力のことです。
 
人間の自信力の強さ弱さで、その出来事が喜びともなれば、また悲しみともなるのです。現実の人間界の出来事は、本来は色もなければ香りも味もないものですが、それらの出来事を心で受け止め、自分の価値観で解釈し、自分勝手に色づけし味つけしてしまうのが人間という生き物の様です。
 
  全ての辛くて悲しいことも、楽しく喜ばしいことも、自分の心が造っているのです。要するに幸福も不幸も自分の心が造っていることがわかれば良いのだと思います。     
 
  その秘訣は、第1ステップの一番最初から、発生した出来事なり事情を解決する手段や方法を考えないことです。つまり、一番先に自分の心や気持ちを振り返り、心が積極的か否か、勇気を持っているか否か、恐怖を持っていないかどうかを知ることが一番先にやることであり、次の第2ステップとして解決策を考えろと言うことになります

  一般的にみんな、ある事情や問題が発生したら、まっ先に解決策を考えています。自分の心がいたぶられたままで、消極的で否定的で悲観的で恐怖を感じながら、心が積極的になる前に解決策を考えて行動しているのが我々でしょう。この考え方を教わり気づくまでは、今までの私もそうでありました。
 
だから、その手法のために、ろくな解決策も考えられず、心と同じく消極的で悲観的で後ろ向きの解決策しか浮かばなかったのです。従って上手く事が運ばなくなって行きます。心の持ち方一つで経営や健康や運命が悪循環していくのです。冷静に考えれば心の力とは良くも悪くも、恐ろしいものであります。
 
この訓言は、まず心の状態を積極的にする事を教えています。私は、二十数年前にこの考えを初めて教わりました。理解はしたのですが、自覚が今いちで常に実践できていたのかどうかは断定はできません。
 
しかし生活面、仕事面すべてにおいて、心の積極化とはこの上なく重要であり一番大切で大事なテーマになります。皆さんもだまされたと思ってご活用なさって下さい。きっとうまく循環するはずです。
 
特に経営者の方々は常に問題を発見され、その問題を解決するのが日常の仕事でしょうから、大いにご活用下さい。課題を解決なさる前にご自分の心の状態を振り返り積極的か消極的かを判断して下さい。
 
失望や落胆している自分の気持ちの方を顧みようとしないで、失望落胆をさせられた出来事や事情を解決しようとするからだめなのだと考えて下さい。
 
  今まで私は職業柄、即、課題解決・問題解決を優先するあまり、すぐにそちらの思考に意識が働いていました。今後は皆さんと共に、まず我々すべてが一旦立ち止まって自分の気持ちや心を顧みる様に致しましょう。
 
  そうでなければ、常に心を積極的な状態にキープしておれば理想的でしょう。自分の目の前に何が生じても心が衝撃を感じない、心がいたぶられない様に腹を練ることが求められます。だから常に、身の構えと言われる「クンバハカ」の実践的訓練を致しましょう。
 
クンバハカとは最も神聖な状態と言う意味です。下腹の丹田に力をこめて、肩の力を抜いて、肛門をキュッとしめた状態を言います。三位一体ですから同時に行って下さい。何かショックを感じたり受けた時は、心で受け止めずに腹で受け止める様になれるものです。もっと言えば日常生活のどんな時でも、立っている時もすわって仕事中でも、歩いている時も常にクンバハカを意識することが理想でしょう。
 
結論として、反復しますが、人生の一切の事件や出来事は、その全てが自己の力、つまり心の力で解決できるのです。もちろん、強い心・積極的な心・勇気・度胸・覚悟・自信力があるか否かで決まるのです。
 
勇気こそ 常に勝利を もたらして 恐怖は常に 敗北を生む」という通りです。
心こそ 常に積極 一辺倒 これができれば 鬼に金棒」   百人力です。 
人生は 心一つの 置きどころ 良くも悪くも 使い方のみ」 心は道具。使われたらダメです。
人生は 受け止め方で どんなにも 変化するもの ありがたきかな
 
などの言葉が浮かんできます。活学実践をお祈り致します。
 
 
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2014/09/27(Sat)

(No.282) 経営で最強の成功ツールは「グランドデザイン」 (1/2)

人間は「その気」になれは、凄い力を発揮してイキイキと活動するようになります。「その気」とは感情思考イメージも3つとも、すべてがプラスになっているウキウキワクワクの状態のことです。この3つの要素の中でも、特に感情思考イメージよりも強力であると言われています。
 
よって「その気」にさせるには感情コントロールをしなければなりません。あらゆる感情の根っこには、感情脳の快不快の判断があるからです。この判断はただちに知性の脳に伝えられ、思考やイメージに影響を及ぼすのです。従って我々は感情と全く反対の矛盾する思考やイメージを持つことはあり得ないのです。
 
だから先述の様に、感情が3要素の中で一番強力なのだとなります。すなわち感情脳がにならなければ「できる」「頑張ろう」と言う肯定的思考イメージも起こらないのです
 
この3要素の全てがプラスで、ウキウキワクワクの状態を、以前触れたことがありますが「ヴィゴラス脳の状態」と言います。ヴィゴラスとは強力で元気・活気のある・迫力のある・精力的と言う意味です。
 
  「その気」になった人はいつも未来を志向し、どんな困難にも果敢にチャレンジし、全く不満がなく、すべてを自責で考え、素晴らしい閃きを発揮しながら大きな夢を叶えてしまうものです。心が「メンタルタフネス」の状態ですから、何をやっても成功する人になります。経営革新型のリーダーの誕生と言っても良いと思います。
 
経営を 革新するは リーダーが ヴィゴラス状の 脳になること」これがスタートになります。
 
経営者が組織を率いて自社の目標を達成するには、自分と他人を「その気」にしなければいけません。が自由自在に「その気」をコントロールするのは非常に難しく、成功の大きさはいかに強烈な「その気」を維持できるかどうかにかかっています。
 
そこで「その気」を作るための第一ステップとして「グランドデザイン」作りを是非していただきたいと思います。グランドデザインとは「自社の目指すべき姿」であり、具体的に説明すれば下記の様に最低4項目が含まれたものになります。
 
①「何のために経営するのか?」 (経営目的は?)
②「どんな会社にしたいのか?」 (将来の実現したい状態は?)
③「どんな価値を世の中に提供したいのか?」 (いかなる社会貢献をなすのか?)
④「誰のために自社は存在するのか?」     (存在意義は?)
 
というトップの経営哲学の入った自社のビジョンのことであり全体構想のことです。
 
組織というのは全て、このグランドデザインが原動力であり、組織構成員一人ひとりの結束力すなわち組織力もこのグランドデザインなくしては生まれないのです。
 
  一般的に企業や会社というものは「年商やシェアなどの数値目標と、それを達成するための経営戦略や戦術さえあれば動くもの」と勘違いしている経営者が非常に多い様ですが、それは大きな間違いであります。
 
  その根幹にグランドデザインがあるかないかによって、組織全体の働きはまるで変わるものなのです。これを機に、自社にはグランドデザインに相当するものが、有るのか無いのかを振り返って見られたらいかがでしょうか。

(次回に続きます)

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