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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2015/01/24(Sat)

(No.299)  自己効力感とモチベーション (1/2) 

今まで数回にわたりモチベーション(動機づけ)について述べて参りましたが、それに関連したテーマである「自己効力感」について触れてみたいと思います。皆さんの日常生活や仕事面、経営や人の教育指導・育成面で参考にして頂ければありがたいです。
 
自己効力感とは少し聞き慣れない言葉でしょうが、心理学で良く用いられている言葉です。語源はSelf-efficacyセルフ エフィカシー で効能・効果・効力の意です。自己効力感は、カナダ人の心理学者アルバート・バンデューラによって提唱された概念です。
 
自己効力感とは、自分が行為の主体であると確信していることや、自分の行為については自分がきちんと統制しているという信念のことで、自分は外部からの要請にきちんと対応していると考えることなどを指しています。自己に対する信頼感や有能感のことを言います。やさしく表現すれば自信力のことです。自己を信じる勇気のことです。この自己効力感を通して、人間は自分の考えや感情・行動をコントロールしていると言われています。
 
簡単に言うと、何かの行為に対して「自分はちゃんとできる、やれている」といった感じで「自分ならできる」といったセルフイメージのことです。思考や感情やイメージ力を含んだ概念です。自己効力感とは「自分には、ある目標に到達するための能力がある」という感覚です。「やればできる」という自信を自己効力感といいます。似ていますが、自尊心という言葉とは少し違います。自尊心とは、その本人自身の価値に関する感覚のことです。
 
この自己効力感は、人が行動を起こす際に影響を及ぼします。人が何か行動を起こそうとする時は、その行動を自分が「できそうか否か?」を考えます。そこで「できそう」であれば行動を起こしますが、「できそうもない」と考えればなかなか行動には移れません。
 
つまり、同じ事柄に対しても、自己効力感が高い人は「できそうだからやってみよう」と行動に移すことができます。反対に、自己効力感の低い人は「どうもできそうにない、無理だ」と思ってやる気も出ず、なかなか行動に移ることができないという傾向があります可能思考をするか不可能思考をするか、肯定的か否定的かで行動が180°変わっていくのです
 
では、自己効力感についてもう少し具体的に考えてみましょう。何か行動を起こそうと思った時、人はまず行動に対して自己効力感というフィルターを通して「できそうか?否か?」を判断します。
 
例えば日常茶飯事の「今、座っているイスから立ち上がる」行為に対してすら「立ち上がることができない」と思えば立ち上がろうとはしないし、できないはずです。「自分は立ち上がることができる」と思っているからこそ、その行為を行うわけです。
 
「絶対に できると思え 決意せよ 希望と 目標を持て」    可能思考のみ
「できないと 思えば何も できはせぬ 信念すれば 何でもできる」 不可能思考厳禁       
「何事も 思うことなら 実現す 信念すれば 必ずできる」 切なる思いは実現す思いが事を為す
「思うこと 思えばすべて 実現す 思わなければ 実現しない」 脳のメカニズムなのです
 
などと言われている通りなのです。この様に、こうした日々の簡単な行為から、あるいは人生をかけた大きなチャレンジに至るまで自己効力感は影響を与えるのです。
 
この自己効力感が低くなると「自分はきっとうまくできない」という不可能思考・否定的思考が強くなり、やる気(モチベーション)がなくなって行動を起こす気力もなくなっていきます
 
「自分はきっと人とうまく人間関係が築けないかも?」「自分はきっと仕事ができない人間かも?」「どうせまた失敗するかも?」などと不可能思考で低い自己効力感を持っているとやる気も起こらず、またそういった気持ちで臨むと結果もその通りになってしまうものです。
 
以前にも触れましたが、「かもの法則」通りです。否定的でも肯定的でも、悲観的でも楽観的でも、「全てのかもは実現する」のです。どちらであっても、それなりの脳のメカニズムが働くからです。
 
逆に、自己効力感の高い人は「できそうだ、おれならできるかも?」と考えているため活動的で、積極的ポジティブな気持ちで行動し努力するので結果も良くなる確率が高まります。成功すれば、また自己効力感という自信力が高まるので、やる気が出てくるといった正のスパイラルが発生しやすくなります。好循環していきます。
 
つまり、自己効力感をいかに高めていくのかが、モチベーション(動機づけ)の向上から人生の成果までをも決めていく出発点といっても過言ではないでしょういかに積極的な可能思考が重要なのかが良く分かります。復習になりますが、以前のコラムで触れました「思考の五則」の大切さが理解されると思います。
 
思考とは 前向きプラス 積極で すべて肯定 可能思考だ」の通りです。日頃の思考習慣を変えることが自己変革のポイントになるでしょう。習慣は第二の天性と言われる通りです。
 
(次回に続きます)
 
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