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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2015/03/07(Sat)

(No.305) 何事も知・好・楽の三段階がある 

皆さんご存知の「論語」の中でも、比較的良く知られている次の章句があります。
(コレ)を知る者は、之を好む者に如(シ)かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず」と言う行です。如(シ)かずとは及ばない、劣るの意味です。この文を短く圧縮して「知・好・楽」の教えと言われているため、ご存知の方も多いと思います。
 
この章句の意味は「あること(之コレ)を知っているだけの人よりは、それ(之)を好きになった人の方が優れている。また、それ(之)を好きになった人よりは、そのこと(之)を楽しんでいる人の方がもっと優れている」となるでしょう。
 
  孔子に言わせると「之コレ」はイクォール「学問」と言うことになるでしょうが、「之」に該当するものは色々と考えられます。学問などの勉強、野球やサッカーなどのスポーツ、ピアノなど楽器の習い事、芸術や芸能、ビジネス界なら仕事や経営など、その他たくさん当てはめることができます。
 
知る」「好む」に続いて最後の段階は「楽しむ」という最高の境地ですが、三段跳びの様にすぐに訪れるとは限りません。長い一生をかけてこの段階に至る人もおられるかも知れません。「好む」から「楽しむ」に至る道のりは決して平坦ではないことがわかります。
 
どの様な領域でも、習い事や学びは最初は皆がゼロからのスタートになります。色々なものに触れ、知識や技能を身に付けることによって、それまで分からなかったことが分かるようになり、できなかったことができるようになり、次のステップへと進んでいくものです。
 
ただ「好んで」学んでいけば、そのうちに「楽しみ」の境地に至るという単純なものではないでしょう。時には苦しみを経ながら長年一つのことに集中してこそ、本当の学問の楽しみは得られるのではないでしょうか。
 
  現代の人々は私を含めて、すぐに答えが出せないかとそればかり求めている様な気が致します。「学びとは本来苦しいものだ」と言うことを忘れているからなのでしょう。皆さんは「之」という言葉に何を当てはめられますか?今の仕事でしょうか、経営でしょうか、スポーツでしょうか、ゴルフなどの趣味でしょうか、それとも何かの研究に打ち込んでいるテーマなのでしょうか。人それぞれ様々なテーマが考えられます。各人に共通したテーマは人生というテーマかも知れませんね。
 
自分がどのくらい人生を楽しんでいるかを振り返って見るのも何かの参考になるかも知れません。仕事と人生とは切っても切れないものでしょうが、もし仕事をリタイアされたとしても人生はまだまだ長く続きます。何か好きなものを見つけ楽しむものが見つかれば、幸せな人生になるのかも知れません。

  我々すべてが人生の晩年に至ったときに、自分がどのくらい人生を楽しんできたのかをはっきりと答えられるように、先賢の生き方に学びそれを一つの手本として、まだまだ長い人生を歩いて行きたいと思っています。
 
仕事と人生は別ものではなく、一対、一体で切り離すことができないものでしょう。充実した仕事が充実した人生を創るのでしょう。仕事を通して得た悟りは、人生を深める道でもあることを先賢は教えています。
 
ここで福沢諭吉の心訓の言葉が浮かんで参ります。
世の中で一番楽しく立派なことは、一生涯を貫く仕事を持つことです。世の中で一番淋しことは、する仕事がないことです」と。ここでも「楽しむ」という言葉が使われています。一生涯を貫く仕事を持ってそれを楽しめ、それが一番立派なことだよと言っています。リタイアなど微塵も考えていない様ですね。終身現役・生涯現役を薦めている様です。よって仕事に対する心構えを今一度、振り返ってみましょう。お互いに。
 
楽しんで 仕事をすれば 長寿くる 好きだけでなく 楽しむことだ
楽しめば 長寿まっとう 元気よく 使命天命 天職楽し」の歌が浮かんできます。
 
先述の論語の中の「知・好・楽」の他に「先苦後」「喜怒哀」という言葉もあります。「先苦後」とは、何事も最初から楽を求めてはいけないよ、何事もまず先にあるのはなんだよ、その苦を乗り越えた後にが待っているのだよ、との意味です。何事も苦を避けて進んで行けば楽ではあるでしょうが、先に天国を体験すれば、後は地獄しかないのだよと言っている人もおられます。
 
苦難こそ 成長の鍵 チャンスなり 苦難を避けず 逃げずに向かえ」ピンチはチャンスなのです。
逃げたなら 解決策も 逃げていく 苦から逃げるな 先苦後」と言われている通りなのです。
苦難には それと同じか それ以上 大きな恵み 含まれている」苦が人を育てるからです。
 
また、よく使われる「喜怒哀」の熟語で「」が一番最後にあるのは、辛い試練を乗り越えてこそ大きな喜びを得られるのだよ、と上と同じ様なことを言っている様です。
 
最後にしますが、古典に「天知命、故に憂えず」(易経)とあります。ここでも「」がありますが、これは天命を信じきって天命を楽しむのですよ。もし、その心境になれば、きっとあなたの憂いはなくなりますよと現代に生きている私達に教えているのでしょう。小さいことにクヨクヨせずに天を相手に大きく生きていきたいものですね。私を含めて。 
 


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2015/03/14(Sat)

(No.306) レジリエンス(逆境対抗力・精神的回復力)が道を拓く (1/2)

レジリエンスResilienceという概念は、今から約30年前ぐらいから注目されるようになりました。日本語で表現すれば、逆境力・逆境対抗力・精神的回復力・折れない心などと解釈して良いと思います。
 
  誰でも仕事や人生で逆境や有事に遭遇することがあります。永遠に無事な人生でありたいものですが、どうもその様にはなっていない様であります。人生には喜怒哀楽・艱難辛苦・利害得失・栄枯盛衰が付きものの様であります。
 
人生は 波と同じだ 瓜二つ 山坂多い 旅の道なり
人生は 波と同じだ 本来は いいことばかり 続かないもの
人生は 何かあるのが 当たり前 積極的に 乗り越えて行け」などの歌が浮かんで参ります。
 
その様な時に必要なのが「レジリエンス(逆境対抗力)」と呼ばれる精神的な回復力です。逆境を乗り越える力とも言えます。逆境や困難、強いストレスに直面した時に適応していく精神力心理的プロセス、このレジリエンスはいかにすれば身につけることができるのでしょうか?レジリエンスとは精神的脆弱性の反対の概念であり、自発的治癒力の意味です。では今回は「レジリエンスの鍛え方と身につけ方とは?」について考えてみたいと思います。
 
  精神的に打たれ強く、自分の感情を上手くコントロールする(感情を統御する)、逞しい精神力をいかに鍛え身につけるのかが現代社会、特にビジネス社会において問われている様です。このレジリエンスに関するセミナーや図書が多く見られるようになりました。NHKテレビでもクローズアップ現代の番組でこのテーマが取り上げられ、日本国内で浸透が進んでいる様です。
 
  特にトップリーダーにおいては、競争世界において常に気が休めない気が抜けない日常を送っておられるため、精神的な逆境に陥ることが確率的に多いかも知れませんね。逞しいトップリーダーと脆モロいトップリーダーでは、どちらが厳しい競争に生き残り成功を収めるかどうかは一目瞭然でしょう。
 
  トップリーダーであり、いかに学歴や経歴が華やかで、才知才弁才能の人でも、壁にぶつかるとすぐに挫折して競争から落ちこぼれていく人達も少なくありません。この両者を分けるものは一体何なのでしょうか?その答えがレジリエンスという精神面での力なのです。
 
このレジリエンスという言葉は、もともと心理学の用語であり、反復しますが「逆境や困難、強いストレスに直面した時に適応していく精神力と心理的プロセス」と定義されています。三つの要素があります。一つは「精神的回復力」 二つ目は「緩衝力」つまりストレス耐性があり打たれ強いこと、ストレスに負けない弾力性のことです。三つ目は「適応力」です。
 
  現代は一寸先も分からない不透明な時代です。安心感どころか不安感が人々の心を暗く覆う様な時代です。過去を振り返ってみれば、ほんの30年前までの環境は右肩上がりの成長を続け、経営も生活設計もある程度は先を見通すことができました。ストレスは各人それなりにあったとしても、心理的には現在よりは安定していた時代であったとも言えるでしょう。昔と比べれば環境の様変わりを感じざるを得ないものです。
 
  そういう世相を反映してか、うつ病など精神的な疾患を抱えた人が急増し、それが原因で欠勤し失職せざるを得ない人も増えていると言われています。経営者かサラリーマンかに拘わらず、頑張り屋で真面目で有能な社員ほど燃え尽きて辞めていくという現象が企業や学校などあらゆる場所で起きているとのことです。
 
  それらを考えますと、今ほど逆境対抗力・精神的回復力レジリエンスが求められている時代は過去にはなかったのではと思われます。「現代にこそ求められているのがレジリエンスである」と言っても良いのかも知れません。
 
  (次回に続きます)
 
 
 
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2015/03/21(Sat)

(No.307) レジリエンス(逆境対抗力・精神的回復力)が道を拓く (2/2)

  では、レジリエンスという逆境対抗力と精神的回復力を高めるためには、具体的な実践方法はどうすれば良いのでしょうか?
 
まず第1ステップ落ち込んでいる状態での自分の感情に気づくことです。「俺(私)は今、この感情に支配されているんだな」と自分を客観視することです。恐れているのか、怒っているのか、悲しんでいるのか、不安になっているのかなどの状態が考えられるでしょう。
 
  「今はこの感情に支配されているんだな」と自分を客観視して、今の自分の感情に気づくことができれば荒れた気持ちも冷静になるものです。自己コントロールで感情を統御することが大切であり、セルフマネジメントの第一歩になります。第三者の目と立場で己を見つめることがポイントです
 
感情は 心天気の バロメータ 晴か曇か 大雨なのか?」なのです。まず今の感情に気づくことがスタートになります。
人間は 感情のまま 生きている それを押さえて 統御するべし」本来人間は、感情の統御ができる動物なのです。
感情を 統御するから 偉いのだ それがホントの 霊長類だ」感情統御するのが本物の人間なのです。
 
  実際に消極的で荒れた感情に支配されてしまうと、支配されていることすらなかなか気づかないものです。怒りの感情に任せて暴言を吐くとか、叱られるのが恐くて引きこもってしまうことなどは、心が感情に完全に支配されている証拠なのです。ついつい周囲に八つ当たりしたり、チャレンジから遠ざかったりして、行動も衝動的で消極的なものになってしまうでしょう。
 
怒りたい 怒りたいから 怒るのさ こんな考え 間違いだらけ
恐いのさ 恐いからこそ 恐れるの こんな考え 間違いだらけ」なのです。今日一日、怒らず恐れず悲しまず、三勿サンコツ、三つのなかれの実践あるのみです。
 
感情も思考もイメージも、言葉も行動も全てつながっており、それぞれがお互いに影響しあっているのです。大脳生理学や心理学でも実証されている事実であります。感情を切り替えたり気分転換するには、深呼吸や軽い運動、音楽を聞く、瞑想や読書、文章や日記を書くなど方法は様々にあると思います。感情を積極的に晴らしていく工夫を習慣化することがポイントになるでしょう。深呼吸については、
 
感情の 統御のコツは 呼吸なり 静かに長く 全て吐き出せ」と言われ腹式呼吸の正心調息法がお薦めです。正心調息法については、当経営コラムNo275  No276をご参照下さい
 
  また「逆境体験や失敗には意味がある」という言葉をよく耳にします。これは真理だと思います。ただ、試練の真っ只中にあって心が沈んでいる時に、そこにどういう意味があるかを考えようとしても、考えられるものではありません。
 
逆境に意味を見出すには次に述べる2つのステップが必要だと思います。それはそのままレジリエンスの精神的回復のステップでもあるでしょう。
 
前述の第1ステップで、ネガティブ感情に気づきそれが払拭されると、次の課題はいかにそこから一刻も早く立ち直るかどうかです。一般人は普段のトレーニングを抜きに、いきなり高い山には登れない様に、また人間は乗れなかった自転車や一輪車も練習すればスイスイ乗れる様になるなど、同じ様に心の筋肉である精神力も普段から鍛えておくことが必要になります。心の鎧ヨロイを作る、心の武装をするのと同じです。
 
やればできる 」という自信を意味する「自己効力感」を高める訓練もその一つのステップになります。自分の強みを見つけてそれを仕事の中で育て発揮していくのもそうですが、併せていざという時に頼りになる人を職場や周りに見つけておくことも大切になるでしょう。自己効力感については、当経営コラムNo300をご参照下さい
 
逆境の原因のほとんどは人間関係が多いかも知れません。レジリエンスが身についていない人は相手と真っ向から衝突してしまいがちになります。しかし、レジリエンスのある人は「この方法が駄目なら別の方法でやってみよう」と柔軟に対応しようとするでしょう。
 
その時に力になってくれるのが、日頃の人的ネットワーク人脈になるでしょう。以上の二段階を経て逆境から立ち直るところまでくると、ここでようやく先述の「逆境の体験や失敗には意味があった」と気づくだけの心の余裕が生じてきます。
 
身近に勉強会や交流の場があれば、そこに参画するのも一方法でしょう。ただ気をつけておくべきことがあります。失敗体験を振り返るのではなく、失敗を乗り越えた体験を前向きに振り返り、それを皆と共有することです。失敗体験ばかりを話題にして、慰め合い、誰かの悪口を言ってそれで良しとしている様な勉強会や交流会では何も得ることはないでしょう
 
その意味で大事なのは、語り合う仲間をいかに選ぶのかと言う、その人自身の眼力と言うか人を見抜く力が問われることでしょう。良き師、良き友を選んでこそ、仕事も人生も成功に導かれるのではないでしょうか。
 
従来の悪い思考や行動のパターンを断ち切るにも、周囲の仲間の存在や場は欠かせないものです。もち論、セルフマネジメントとセルフコントロールも大事ですが、いくら自己啓発に励みモチベーションを高めたとしても、ネガティブ思考(消極的・否定的・後ろ向き)の人とばかり交わっていたら、人間的成長は望むべくもないのは明らかであります。
 
 
 
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2015/03/28(Sat)

(No.308) 固定観念を打破し新価値観へ変革させよ (1/4)

21世紀は、今までの長い間培って醸成してきた価値観を変えることが、私を含めてすべての方々に求められているのではと考えています。人間観も人生観も経営観もガラッと変えなければ成長発展は難しいのではと感じているからです。もち論、変えてはいけないこと(不易)と、変えていかなければいけないこと(変易)があるのも真理であります。今回はこのテーマで、私なりに10の項目に絞り込んで考察を進めてみたいと思います。
 
【1】【従来の価値観である】物質重視主義から、また私利私欲という私的精神重視からの変革をすることが求められています。一般論としてこの様な自己的人間観の人が非常に多いのではないかと思います。「迷己逐物」メイコチクブツといって、物を追っかけ過ぎて己に迷うことを暗示しております。物質的な豊かさを追求し過ぎている事を戒めている言葉です。

  また「モノ盛んなれば、こころ失う」とも言われています。戦後、衣食住の廃墟から立ち上がるために一所懸命に物質的豊かさを追求した結果、皮肉にも一番大切な心を失ってきたとも言えるでしょう。
 
これらの価値観を、将来の新しい価値観へ転換することが我々すべてに求められているのではないでしょうか。例えば、物欲より精神欲へ変え、心の安寧や安心立命を求めるなどです。私利私欲から公利公欲と公的精神への転換を図ることなどがあるでしょう。

  知足とはあるものだけを数えて満足し、ないものを数えないで、欲しがらないことを言います。足を知るとも言います。「小欲知足」と言って、物欲を少なくして現在あるものだけに満足すれば心は安らぐと教えています。と同時に自己的人間観・自己中心主義から、重心を他人に置く他己的人間観・他己中心主義への転換が求められているのではないでしょうか。 
 
  それは心と精神を鍛えることにつながるでしょう。精神形成に注力することになります。心に栄養を与えて心を養う(養心)ことになります。しかし人間とは単純な心理状態ではなく「心こそ 心迷わす 心なれ 心に心 心ゆるすな」と心の複雑さと難しさを指摘されています。

  「人と人のあいだ」つまり自分と他人の間を同時に大切にすることで、「人間」と書くのだと教わったことがあります。人は一人で生きて「ヒト」と呼び、人の間ハザマで生きてこそ人間であるとの意味だそうです。
 
【2】【従来の価値観である】現代の価値観のほとんどは、我々人間が作った「3拍子の物差し」を中心にして全て判断して来たとも言えます。3拍子とは ①目先のみ(短期思考)②自分のみ(私事 私物)③損得のみ(損得一辺倒 金のみ 金銭一辺倒など)の3つです。
 
この3拍子で何事も判断しようするから、順調に行かず、いつかは必ず行き詰まってしまうのです。それは人間社会の真理に反しているからです。だから上記3つの物差しを捨てること・変えること・従わないことになるでしょう。すべて反対の価値観をお薦めしたいと思います。3拍子については以下に順を追って述べてみたいと思います。
              
①まず、目先でなく中長期的思考へ。例えば人間は有限な生き物ですが、経営は破綻することも有りますが、本質は無限な命をもった組織体です。だから経営に携わるトップリーダーは極端に言えば50年後100年後まで意識することが必要になります。“永続”がキーワードで“永続”が経営の最高哲学とも言えます。そのために経営者・役員陣が役割を果たしているのです。大手でも中堅中小企業でも同じであります。
 
②次に、自分のみでなく他人やステークホルダー(利害関係者)まで思いやり「利他と喜他の思想」が最高で、公事・公物・公器の尺度を持つことです。「企業は私事私器でなく、公事公器である」これが企業の本質の定義です。だから社会的責任・社会的存在・社会的貢献・社会的信用(企業の最大の宝)などが重要と言われています。

  全て社会からの、お預かりもの、授かりものでありますから、大切にして、大切に扱うことです。命も時間も人も社員も物も金も顧客も仕入れ先も外注委託先も全てにわたってです。人間である社員さんをモノと同然に扱うなど、もってのほかであります。
 
③番目は損得一辺倒から脱皮して、自分達だけの儲けだけ暴利だけを追求しないことです。適正利益・適正納税で良いのです。「商人は人様のお役に立つことによって利益を得なさい」(石田梅岩)「三方良し」(近江商人道)「義と利は表裏一体」「道徳と経営は表裏一体」(渋沢栄一)「以徳招利」(二宮尊徳)「先義後利」「一流会社には経営哲学があるが、二流会社にあるのは商品のみで哲学はない」とも言います。頷かざるを得ません。
 
君子は義に喩(サト)り、小人は利に喩る」「利によりて行えば怨み多し」(論語)と先哲は教えています。だから人が喜び、人の役に立つように、割に合わないことをすることが大切です。すると人は感動するもので、将来の種まきになるものです。「善因善果・悪因悪果」とも言います。「因果応報の法則」通りです。人を感動させるには原価は一円も発生しないのです。ただ心のみで感動するのです。心を使うことです。心を動かすものはやはり心なのです。
 
要は3拍子の物差しから離れることは、天地自然の理法(真理)を知り、従うことになります。何かと比較する「相対の世界」から何かと比較しない「絶対の世界」への転換になります。「相対差」から「絶対差」の世界へ価値観を変えることになると思います。
 
次に「思考の四原則」の原理に従って思考・判断する事が大事です。思考の四原則とは、①短期や目先にとらわれず中長期で見る、考える ②一面のみで判断せず多面的に見る、全体的に見る。「木を見て森を見ず」と言いますが、全体の森を見よと教えています。

  ③枝葉末節を見ずに根本本質を見よ、根幹を見よということです。モノには本末あり、コトには順番ありで、まず着眼大局 次に着手小局です。 ④消極的・悲観的に考えないで積極的に思考すること。後ろ向きに考えて成功した人はいません。前向きが正しいのです。人生や幸せは未来からやってくるものだからです。
 
(次回に続きます)
 
 
 
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