2015/06/06(Sat)
(No.318) 会議で業績は上がらない 会議の目的は何か? (1/2)
皆さまの会社では、いずこも「会議」を実施しておられると思います。「会議」と一口でいっても多種多様で、役員会議をはじめ、部長会・幹部会、営業会議や部門会議、各種ミーティングなどさまざまだと思います。業暦や規模の違いでもバラバラだし、頻度や周期も各社まちまちでしょう。では会議の種類とテーマと出席メンバー内の必要な役割について簡単に整理しておきたいと思います。
役員会議は経営の意思決定に関するテーマを議論する場でしょう。例えば人事労務関係、金融・資本調達関係、設備投資に関する件、中期長期経営計画に関する件、重要な商取引に関する件などが主なテーマになるでしょう。B/S貸借中心の会議でしょう。
部長会・幹部会では月次の決算検討会議が中心でしょう。月次の損益の検討や2~3か月先の先行管理などになるでしょう。部門間の情報交換も大切になるでしょう。P/L損益中心の会議でしょう。
営業会議は販売・受注と回収に関する会議になります。商談の進捗に関する件や、販売受注見通しの検討や、販売受注促進対策、商品と流通経路の検討、回収予定と実績の検討、訪問計画と実績の検討などが主なテーマになるでしょう。
会議のメンバー構成では参加メンバー以外に、責任者(会議全般の統制役)、議長(採決)、司会進行役、議事録係が必要になります。それぞれが違う役割をもっています。
話しは転じますが、この様な会議に悩まされている会社が近年多い様に感じています。しかも、この悩みを抱えている人達は、社長やトップリーダーではなく“幹部”の方々が多い様です。
その幹部の悩みを一部紹介してみたいと思います。
①トップの独演会・一人舞台となっている(トップが最初から最後まで、ずっと話をしている)。トップが聞く耳をもたない、他人の意見を聞かない。聞こうとする謙虚な姿勢を感じられない。よって議論ができない状態である。
②集まっても会議しても何も決まらない(結論が出ない、出せない)
③会議で決まっても、実施されたかどうかわからない、またその実行確認もしない。
④毎週会議をやっているため、管理者として現場管理や指示する時間が減っている。
⑤出席する度にトップから気合を入れられ、逆にやる気が損なわれ、モチベーションがダウンしている。上司はどうも反対のことをやっているのでは?と感じている。などです。
しかし、この様な幹部の方々の悩みにも拘わらずに、会議を行うこと自体に満足感を覚えてしまっている社長やトップリーダーも多い様です。幹部との意識のズレとギャップが大きいことにも、残念ですが気づいていないようです。それは参加者が会議の中では問題を共有し、その解決策を議論しているからであり、その議論の場面を見聞することによって社長が満足・安心感を覚えるからなのでしょうか?
(次回に続きます)
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