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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2015/08/08(Sat)

(No.327) 究極の人望トレーニング「六方拝」 (1/2)

今まで人望について2回(当経営コラムNo321   No322) にわたり述べてまいりましたが、今回はその関連として、人望を磨く日常のトレーニング方法として「六方拝」 (ロッポウハイ)というテーマを取り上げてみたいと思います。

 「六方拝」とはお釈迦様の教えの一つであり、自分を中心にして東西南北、上の天と下の地の計六方向に向かってすべてを拝みなさい、感謝しなさいというものです。
 
 具体的には「東に向かっては自分を生んでくれた両親、祖父母、ご先祖様に感謝しなさい」「西に向かっては妻子兄弟の家族に感謝しなさい」「南に向かっては今まで自分を育ててくれた人生の師に感謝しなさい」「北に向かっては友人知人をはじめ、縁のあった人々に感謝しなさい」と東西南北に関して触れています。
 
 それ以外に「上を向いては、命を守ってくれている、天の自然に感謝しなさい」「下を向いては、命を育んでくれている、地の自然に感謝しなさい」とすべての方向にわたって感謝することで、自分は一人の力で生きているのではなく、大勢の人々や自然の力によって生かされている事に気づきなさいよと、お釈迦様は説かれているのです。
 
六方拝の結果、一番強く感動させられるのは、無数のご先祖様の数や、自分とのつながりを気づかされた時でしょう。一人の人間が生まれるのには、二人の両親が必要です。過去を二代三代四代と遡っていくと、4人8人16人となり、十代で1024人、二十代で104万8576人、二十五代で3355万4432人、三十代で10億7374万1824人という莫大なご先祖様の数字になります。ただただ驚くばかりです。
 
 もっとさかのぼれば天文学的数字になります。そのご先祖様のうち、もし一人でも欠けていたら私の命はありません。一回でも途切れることなくバトンタッチが連綿と続いてきたからこそ、私はこの世に存在しているのです。無数のご先祖様のお陰で、私は生かされているのだと気づくことができます。凄いことです、奇跡といってもいいでしょう。
 
天と地への感謝では、大自然の神秘的な美しさや大きさを前にすると、なぜか人間は簡単に感動してしまいます。人知の及ばない大自然から見ると、自分のこだわりや悩みがいかに小さなものであるかと嫌でも気づかされます。
 
「私は大自然という大きな命の中で生かされている存在なのだ」「大自然と比べたら自分は何とちっぽけな存在なのか」「自分もやがては死に、大自然の大きな命の中へと消えていくのであれば、生かされているこの命を一体どう使えばいいのか?」などと考えるものでしょう。
 
経営者であれば、北側の友人知人の方向の所に、腹心や社員や取引先やお客様やステークホルダーの方々を思い浮かべて感謝の対象に加えて下さい。これで自分に関係するすべての人々が網羅されたことになります。
 
自分を中心にすれば六方向になり、六方向すべての力によって生かされている、自分自身は六方向すべてと関わって生かされて生きているという思考をすることができ六方思考になります。「自分は周りに生かされている」という感謝の思考になります。

 「六方向からどんな恩を受けたのか?」また今後「どうやって恩返ししていくのか」などと思考が次々に発展していくはずです。人を喜ばせ活かすことにつながっていく高度な思考になると思われます。
 
六方拝とはあらゆる人やものに感謝をしなさい、常に感謝を忘れずに「感謝行」の実践をしなさいという教えになると思います。感謝行と「ありがとうの言葉の効用については色んな方々が、感想を残しておられますが、少しだけご紹介しておきましょう。
 
 『心を込めなくてもいいから、「ありがとう」をたくさん言っている人には、「ありがとう」と言いたくなるようなことが次から次へと起きてくることになります。

あまりにも面白い現象がたくさん出てくるものですから、今度は本当に心から「ありがとう」と言い、自分も周りから「ありがとう」と言われるような行動をしたくなります。

それがずーっと繰り返し続くわけですから、そういう人たちは、もう「ありがとう」しか出てこないような人生を送ることになる、というのがどうも真実らしいです。

もし、この法則?を使いこなすことができたら、人生、面白くて仕方ないという状況になるでしょう。』
・・・ありがとうの言葉の効用についてでした。 

 (次回に続きます)
 
 
 
★ みな様のご意見・ご質問・ご感想をお待ちしております。 yamacon@har.bbiq.jp
 

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2015/08/15(Sat)

(No.328) 究極の人望トレーニング「六方拝」 (2/2)

この六方思考とは異なりますが、自分を中心において、「自分のために相手がいる」「自分のために相手が存在している」「自分がいて相手がいる」との思考形態もあり一方思考になります。一方思考とは一方向のみからの思考で、これは自己中心的思考になりますので、皆さんに薦められるものではありません。
 
一方向のみで一方思考で物事を見ますと「自分のために相手が動くべきだ」「自分と比べて相手は優れているか劣っているか」というように、判断の基準はどうしても自己中心的になってしまいます。
 
  要するに、すべての行動、すべての価値基準は自我欲求(エゴ)の充足だけを動機付けにするということになります。その結果「自分のために相手は動くべきだ」という思考で相手を動かそうとしても、相手の感情脳の中の扁桃核は「快」にはなりませんから、相手は絶対に積極的自己犠牲で動いてくれることはないということになります。
 
  また、一方思考の本質は「自分の考えが正しい」という停滞思考になって、思考停止の状態に近いですから、相手を思いやる余裕がなく、常に周りに対して不満がつのります。例えば、スポーツの世界でもチームの要であるエースが「自分のためにチームがある」と思っていると、メンバーのミスすべてに対して「何をやっているんだ」「もうお前は使えない」などとエースの脳が瞬時に「不快」になります。
 
するとそれがエースにとってもストレスになり、自らの調子も崩してしまうと言われています。これは他人に対する「不快」も自分に対する「不快」も区別できないという脳の特性のなせる業であります。結論として言えることは、周りに不満を持つ人間は、結局のところ、天に向かって唾を吐くように、それが自分のパフォーマンス・業績・結果に反映されてしまうということなのです。
 
逆に、チームのエースが「今の自分があるのは、みんなのおかげだ」と感謝の心が芽生えると、たちまちチームに強い絆が生まれ、素晴らしい組織力を発揮するようになるのです。この考え方はスポーツだけではなく、会社でも組織でも応用がすぐにでもできる考え方でありますから、トップやリーダーの方々はぜひ活学なさることをお薦めしたいと思います。
 
ここで非常に重要なポイントになりますが、「感謝の言葉」というのは自分の扁桃核を「快」にすると同時に、相手の扁桃核も「快」にしてしまう魔法の言葉であるということです。前回触れましたが、「ありがとうの言葉の効用」のことです。社会的な動物である人間は誰かに認められたいという、強い承認欲求を常に持っているため、感謝されるとつい嬉しくなり、とたんにプラスの感情が湧いてくるのです。
 
  ですから意見が衝突して感情的なしこりが残りそうな時でも、最後に「ありがとう」と言うだけで嫌な気分がスーッと消えて良い気持ちになるはずです。ちなみに気持ちが良いというのは扁桃核の判断が肯定的に変わった証拠であり、相手もそれまでのマイナスの感情がほぐれ、たいていの場合「ありがとう」の言葉を返してくるものです。
 
だから、こちらが感謝すれば相手もこちらを好きになり、逆に「この野郎」と言えば相手も自己防衛的になって「この野郎」と返してきます。実に脳の仕組みも世の中の仕組みも、似たようなもので、そういう風になっているのですね。
 
最後に結論としてまとめますが、人を動かす根源、人を思い通りに動かす人望の根源は、その人が相手をどう見るのかという人間観に由来していると言えます。
 
経営者の人望を突き詰めて行きますと、いかに周りの環境に対して不満を持たない人なのかどうか、周りの環境すべてに感謝できる人なのかどうかに行き着くのだと言えるのではないでしょうか
 
 
 
 
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2015/08/22(Sat)

(No.329) 脳を老化させない生活習慣とは? (1/2)

医療の発展のお陰で、人はかつてないほど長く生きられる様になりました。しかしそれに伴い、私たちが直面せざるを得なくなったのが脳の老化ボケの問題ではないでしょうか。年齢を重ねるに従い、こうしたリスクが高まってくるのは、ある意味仕方のないことではないでしょうか。
 
しかし、そうは言っても、せっかく生きるならボケることなく元気に天寿を全うしたいものですね。今回は脳の老化を少しでも食い止め、イキイキと毎日を過ごすための心得について、専門家の意見を基にして、ポイントを整理してみたいと思います。かく言う私は、戦後の生まれで団塊の世代の一員で60歳代後半の年齢です。自戒の気持ちを込めて考察してみたいと思います。
 
脳は神経細胞でできており、人の脳力は、神経細胞の数と、それぞれがどう上手く繋がっているかによって決まるらしいです。神経細胞の数は2~3歳頃までに、その配線は10歳頃までに定まるために、子供の頃の栄養状態や学習体験は極めて重要であると言われています。
 
ところが人間は、40歳を過ぎると、脳の神経細胞は次々と死滅して行くそうです。これが脳の老化現象であり、そのスピードは10年間で5%ずつ減少するとのことです。これはあくまでも自然な現象であり、ありがたいことに今まで脳内に蓄積された記憶や知識が失われることはないとのことです。ホッとしますね。
 
  ところが、これが急激におかしくなる異常な現象が、日ごろ良く耳にしている「認知症」や「アルツハイマー病」とのことです。このような異常も含め、脳の老化や衰えを少しでも防ぐことが、現在及び将来を含めた長寿化社会における最重要課題であると思います。
 
  「認知症」や「アルツハイマー病」など、脳が早く駄目になってしまう原因や対症療法も近年の研究でだいぶん明らかになっているとのことです。また、「認知症」になるメカニズムが明らかになってきたことで、ボケにも色んな種類があることが分かってきたとのことです。それぞれの種類に応じてふさわしい治療ができる様になったことは、ここ二、三年の画期的なトピックスと言えるそうです。
 
ところで、脳の老化や異常を防ぐ為に我等が日頃、注意すべき生活習慣には一体どのようなことがあるのでしょうか?その答えは三つだそうです。一つは食事、二つ目は適度な運動、三つ目は知的生活を送ることの三つだそうです。以下それぞれについて、ひとつずつ見ていきたいと思います。
 
まず食事について、最も大切なことは、特定の食材に偏ることなく万遍なく食べることといわれます。もう一つ大切なポイントは、生活習慣病を予防することでしょう。かく言う私も、還暦を境にして、やれ血圧が高い、血糖値も高い、動脈硬化の恐れもあり、肥満に注意などと、お医者さんからいつも指摘を受けています。
 
長い人生の生活習慣が災いしてか、2年半前には思いがけなくガンの発見・手術をして頂きました。自慢にもなりませんが、人並みに大病も体験させていただきました。原因は食事のウエートが大きいのではないかと思ったりしています。普段は病気もせずにいたって元気だったのですが、主に食事の生活習慣が間違っていたからでしょう。それ以降、飲み食いや健康に意識が高まったような気が致します。
 
生活習慣病を防ぐ為に、脂っこいものをなるべく控え、野菜をしっかり摂る事が大切と言われます。これらは昔から言われていますが食習慣の常識と言えるでしょう。野菜をたくさん食べることで、血液サラサラになったり、食物繊維が含まれているため便通がよくなるなどの利点があり、ガンが少なくなるとの研究結果もでています。また、体に良い野菜でおなかを膨らませれば、あまり余計なものを食べ過ぎずにすむことでしょう。
 
逆にトンカツやハンバーガーなど、脂肪や動物性タンパク質ばかり食べていると血液がドロドロになり、動脈硬化や脳梗塞になる確率が高まるとも言われます。飲食に関して過度に神経過敏になってもいけないし、逆も難ありで、食の生活習慣は意外と難しいものだと私は感じておりますが・・・。
 
(次回に続きます)
 
 
 
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2015/08/29(Sat)

(No.330) 脳を老化させない生活習慣とは? (2/2)

注意すべき生活習慣の二つ目である、運動について。適度な運動は、先ほどの生活習慣病を防ぐ上でとても重要だと思います。運動すれば血流も良くなるので、当然脳の働きもよくなるでしょう。さらに血圧も下がるので気分が良くなり、軽く運動した後に勉強すると頭によく入るでしょう。
 
ただし運動のし過ぎは逆効果といわれますので注意致しましょう。健康に良いのは、ウォーキングやジョギングなど軽い運動であり、軽い運動を毎日20~30分程度実践することが最も適切な運動法といえるかも知れません。また個人差もあることでしょうから断定するのも難しいものですね。
 
  運動を怠っているといずれ足が駄目になり、寝たきりになる可能性が高まるでしょう。自分でどこへでも移動でき、自立した生活を維持していくためにも、特に50歳を過ぎたら意識して歩いたり、階段の上り下りをすることが大事だと思います。余り楽をせずに少し体を痛めたり駆使することが必要でしょう。
 
注意すべき生活習慣の三つ目である、知的生活をするとは勉強をすることです。勉強をすることで神経細胞同士の繋がりが強化され、電流が流れやすくなるとのことです。いつも勉強していると繋がりあった神経細胞に電流が流れ続け脳が活性化されるとのことです。勉強の基本は日頃からたくさん本を読んだり文章を書くことになるでしょう。
 
  ただし本の嫌いな人が急に本を読めと言われてもなかなか実践できないでしょう。この点については、神経細胞の連携ができる子供の頃から本をよく読むなど、読書癖、勉強癖をしっかり身につけておくことが、いかに大事であるかということになるでしょう。実は、読書などの知力を保つ習慣を持つ人には、アルツハイマー病になる人はあまりいないとのことであります。
 
しかし、注意して欲しいのは、本を読むことだけが勉強ではありません。仕事を続けること、何らかの社会活動に参加すること、趣味に熱中すること、料理などの新しいことにチャレンジすることなど、さらにはそうした活動を通じて人とのコミュニケーションを図ることも広い意味での勉強であり、いずれも脳の老化を防ぐ効果が指摘されています。
 
  東京都の調査の結果によると、100歳を超えた方々を調べてみたら、ほとんどの方が80歳くらいまで仕事を続けていたとのことであります。やはり仕事を長く続けることで、脳の老化を防ぎ、その結果体も元気でいられるということなのでしょう。仕事は町内会の活動でも何でも構わないと思います。とにかく何もしないことが脳には一番よくないとのことであります。
 
  特に申し上げたいことは、経営者の方々の脳が老化衰退されますと、与える影響が大きすぎますので、お互いに注意して生活したいと思います。食事法と運動はその気になれば誰にでもできますから、この二つは脳の老化防止法の基本として絶対に忘れないようにしたいと思います。食事と運動を柱とする生活習慣をいつも実践することが大事であるということになるでしょう。
 
  最後になりますが、脳の若さを保つのは心がけ次第だと思います。クリエイティブな力を発揮したい人は、様々な本を読み、色んな経験を積んで常に脳に刺激を与え続けることがとても大事だと思います。
 
  最近、遺伝子検査に脚光が集まっていますが、人間の脳力は遺伝子で決まるわけではありません。日々の努力、日々の生活習慣によっていくらでも開発できるものです。よい生活習慣を身につけることで、脳をいつまでも若々しく保ち続けたいと思いますが、皆さんいかがでしょうか。自戒を込めて・・・。
 
参考のために、脳も体も長生きするための9つの生活習慣】について記しておきます。
 
     週に2~3回以上、1回30分以上運動する。年齢に応じて実践する。無理は禁物。
     食生活のバランスに気をつけ、食べ過ぎない。野菜を中心にバランスよく。腹八分を心掛ける。
     ストレスを上手く受け流す。自分なりの気分転換を心掛ける。物事にこだわり過ぎないこと。
     コミュニケーションのある生活。まずは家族との会話から。さらに趣味などのサークル活動。できれば終身現役・生涯現役で仕事を続けたい。
     新たなことに挑戦する。上手くならなくてもよい。楽しければよい。
     学習習慣を続ければ記憶力は保たれる。現役時代は仕事に関連することを。リタイアしたら興味あることを。
     目標を持つ。目標がやる気を呼ぶ。趣味や学習も目標を持って。
     自分に報酬を与えよ。報酬を期待すると脳が活発に働く。常に自分をいい気分にすること。
     本を読む習慣を。
 
 
 
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