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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2015/11/07(Sat)

(No.340) 真のプラス思考とは? (2/2)

潜在意識をプラスで満たす方法の2つ目は「プラスの観念」になります。何かを行うとき「上手くいかないかもしれない」「失敗するかもしれない」「駄目かもしれない」とふと心によぎる時があります。過去にご紹介した「かもの法則」を思い出していただきたいと思います。全てのかもは実現すると言う法則のことでした。(かもの法則は、当経営コラムNo293当経営コラムNo294をご参照下さい)
 
明らかな原因があって、そのように感じているのであれば別ですが、原因もなくそのように感じるときは、マイナスの観念が心を支配している時です。こういう時は、一瞬プラスの観念に切り替えることが重要です。その方法のひとつに、息を力強く吐くことがあります。呼吸法の活用です。
 
  息を吐くことで「マイナスの観念が吹き飛んで、プラスの観念に切り替わる」と自分の心の中に意識付けして、つまり自分の中に置くことで、自分の中に新しい回路ができてきます。これを繰り返し訓練することで、一瞬でマイナスの観念からプラスの観念に変わるようになります。
 
潜在意識のプラス化の、最後の3つ目は「プラスの記録」をすることです。日記をつけている方もいらっしゃると思いますが、それとは別のものです。日記はその日にあった出来事を記し、自分がどの様に感じたかを記録に取るものです。
 
この「プラスの記録」では、その日に達成したこと、実現したことを少なくとも五つ記録します。「朝、予定していた時間に起きられた」など、どの様な小さな達成でも構いません。そんなに難しいことではないでしょう。
 
  我々は、一日を終えると、どうしても「できなかった」ことを考えてしまいます。それも重要なことですが、潜在意識をプラス化する観点から、「できなかった」ことと同じ様に「できたこと」にもフォーカスして意識を集中する必要があるということなのです
 
書く」という動作は特に潜在意識に入りやすいのです。罵詈バリ雑言をノートに書き出してストレス発散という人もいますが、その瞬間は効果があっても、長い目で見れば潜在意識をマイナスで汚しているのでお勧めはできません。
 
できれば自分専用の薄いノートを用意していただき、「プラスの実践記録ノート」と標題をつけて、まじめに正直に毎日コツコツと記入されることをお勧めしたいと思います。
 
  今まで述べてきました、上記の3つの方法(プラスの言葉・プラスの観念・プラスの記録)のうち、どれか一つでも構いませんので、少なくとも三ヶ月間は実践してみて下さい。半信半疑で訓練を始めた方も、継続さえすれば如実に良い変化を感じられるようになっていきます。
 
ある経営者は2008年のリーマンショック後の景気の見通しが立たない時期に、「いつか会社が成り立たなくなったらどうしよう」という漠然とした不安感と取り越し苦労に襲われ、不眠症に陥ってしまいました。
 
そう感じる具体的な原因があれば別ですが、運良く、この社長の場合は会社の経営は順調でした。その様な中で、「プラスの言葉」を三ヶ月間実践した結果、漠然とした不安感は払拭されたとのことでありました。
 
最後に結論として、「真のプラス思考とは、潜在意識プラスの状態物事を考えること」になります。活学実践を期待いたします。
 
 
 
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2015/11/14(Sat)

(No.341) ストレスをゼロにする方法はあるのか? (1/2)

  物理学の用語に「金属疲労」という言葉があります。アルミニウムとかジュラルミンといった金属は、小さな負担でも大きな負担でも、少しずつ内部に疲労を溜め込んでいきます。それがある限度を超えると、突然バシャッと壊れるわけです。それが金属疲労で、英語ではストレスと言います。
 
これがストレスのもともとの意味ですが、それが人間の体にも適用されるようになってストレスという言葉が一般的に使われるようになりました。そして人間におけるストレスというのは、一言で言うと思い通りにならないことなのです
 
  思い通りにならないことを思い通りにしようとするから、思い通りにならないという結果が返ってきて、それがストレスになるというわけです。ストレスを感じると血管が収縮して三つの方向に影響が出てきます。一つは脳、一つは内臓、一つは筋肉です。この三つはいずれも毛細血管が血を送っているところです。一番大きなダメージを受ける場所は人によって違っています。一番弱いところに、最初に症状が出るといわれています。
 
ストレスが筋肉に及ぼす影響についてですが、スポーツ選手が観客の目の前で「何をやっているんだ!!」と監督に怒鳴られたとします。すると怒鳴られた瞬間にその選手の体は緊張し、毛細血管が収縮します。その結果として、筋肉の末端に血が通わなくなって、筋肉が働かなくなってしまいます。そして普段どおりの力が発揮できなくなってしまうのです。 
 
  高校野球の強豪校の監督で、現在では選手を怒鳴る監督はほとんどいないとのことです。スポーツ医学が浸透しているからでしょう。甲子園で優勝を目指している学校の監督さん達はニコニコされています。選手をリラックスさせて「楽しくやろう」と言っておられます。だから、チームを引っ張って行く監督やコーチは選手をリラックスさせ、絶対にストレスを感じさせない様な努力が必要になるのです。
 
  この話は、社長や経営者という人達にも共通するテーマだと思います。人の上に立つ人にとって、これから最も重要になる資質は何かといえば、それは社員を笑わせられることや、リラックスさせられることになるかもしれません。今後は笑いこそが上に立つ者に必須の資質になるかも知れませんね。
 
  ちなみに2015年12月1日よりストレスチェックという制度が各企業に義務化されます。(50人以上の組織に) 心の健康を守るメンタルヘルス対策を重視しているからこそ、国が主導して推進するということでしょう。
 
先に、ストレスとは思い通りにならないこと。それを思い通りにしようと思うところから、ストレスになるという話をしました。実はこのストレスをゼロにする方法があります。それも西洋的な方法と東洋的な方法との二つがあって、さらに東洋的な方法は二つに分かれています。
 
  まず西洋的ストレス解消法から説明していきましょう。思い通りにならないことが目の前にある場合、西洋ではどういう風にそのストレスを解決していくかというと、人の五倍、十倍、二十倍あるいはもっと努力して、自分の思い通りにしようとするのです。つまり、自分の思い通りにならないことを自分の思い通りにするために、ものすごく努力をして、ものすごく頑張る。これが西洋的な解決方法なのです。
 
  西洋の学校教育では、ストレスに対抗する方法として、この方法しか教えないそうです。だから西洋の教育を受けた西洋人は、100%この解決方法しかないと思って大人になり、会社に入ります。会社に入ると、会社でもその方法しか教えないので、ずっとみんな苦しみながら努力を続けていくとのことです。笑い話しのようで信じられないでしょうが、これが西洋のストレスをゼロにする方法とのことです。
 
(次回に続きます)
 
 
 
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2015/11/21(Sat)

(No.342) ストレスをゼロにする方法はあるのか? (2/2)

次に東洋的な解決方法その一について。思い通りにならないことがストレスなのだから、最初から「世の中のことは思い通りにならないものである」と思い定めることです。これが東洋的なストレス解決方法の一つになります。
 
では東洋的解決方法のその二について。思い通りにならないことが目の前に生じたらどうするのか。その二は「もともと思いを持たなければいい」という解決方法です。この方法は問題が生じてから解決するというのではなくて、もともと「問題が生じない」やり方です。なぜかと言うと「思いを持っていない」「思わない」からです。思いを投げかけなければ、思い通りにならないことは永久に生じないというわけです。
 
思いを持たないという話を初めて聞いた人は、「思いを持たない人生でいいのですか?」と必ず聞いてきます。それはなぜかと言うと、私たちは、「夢や希望を持って、達成目標、努力目標を設定して、それを実現しないやつは人間じゃない」という教育を受けてしまったからなのです。私たちは、目標に向かって努力しなくてはいけないと勘違いさせられているのでしょう。そのことが良いか悪いかは別としてですね・・・。
 
本題のテーマであるストレスから少し話は飛んでしまいますが、人生とは、自分の達成目標、努力目標を設定して、いかにそこに向かって生きるかということでは、どうもないみたいなのです。我々は比べ合い、競い合い、人の上に立って抜きん出ることが人生の目的なのだ、という西洋教育的なものをずっと昔から教えられて当たり前のように受けとめてしまったからなのでしょうか。
 
小中高大の学生時代、あるいは会社、社会、家庭の中まで、すべからく同じの様です。ありとあらゆる教育機関で、自分の達成目標、努力目標、夢や希望を掲げて、そこに向かって努力しない人はバカだ、クズだという教育を受けてきた様です。よって、日本全体一億人近い人々がその意識を持っているのかも知れませんね。私を含めて。
 
ところがどうも、本当の幸せ感というのは、そのように他人と競争して、比べ合って人の上に抜きん出ることで感じるものではないようです。人の間で生きていて、「あなたがこの世に生まれて来てくれてよかった」「あなたがこの世に存在してくれてよかった」「あなたがいてくれてありがとう」と言われて初めて、そこに「人間」としての価値が生まれるみたいなのです。努力して頑張って高いところへ上がったとしても、どうも人間としての本質はそこにはないみたいです。
 
人は一人で生きていると「ヒト」、人の間で生きてこそ「人間」であるといわれます。人間が一番幸せを感じられるのは人の間で生きている時なのだそうです。その前提の上に立って、私たちが生きている間に何をすればいいのか?と考えると、「自分はいかに喜ばれる存在になるか」ということに尽きるのではないでしょうか。
 
これは人生の目的ともいえるかも知れません。人間として生まれてきた意味は、人の間で生きてこそ人間なのだということでしょう。自分がどれほどすごい人間になるかではなくて、人から喜ばれてなんぼだということでしょう。
 
特に日本人はもともと民族性というか思想文化というのか、人に喜ばれることにこそ最高の価値を見出し、人に喜ばれることが最高の喜びであるとしてきました。自利利他とか自喜喜他と言われている思想になるでしょう。西洋の様に、競い合って戦い合って目の前のものを叩き落して自分が上に上がるという社会は日本人にはどうも向いていないようですね。農耕民族のDNAが流れているからなのでしょう。
 
喜ばれる存在、それを一言で言ってしまうと、どうやって頼まれごとをされやすい人になるか、ということになるのかも知れませんね。
 
 
 
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2015/11/28(Sat)

(No.343) 中期経営計画の必要性と策定ポイント (1/2)

  ある経営者からの質問をご紹介致しましょう。
 
「最近、中期経営計画を策定すべきであるという話をよく聞きますが、私にはどうもピンときません。ビジョンとして数年後の自分の会社の姿を描き出す意味はわかりますが、単年度の売上目標や利益目標さえもままならないのに、5年も先の売上利益目標を決めてみたところで、全く絵に描いた餅のような気がしてなりません。あまり大雑把な目標では意味がないでしょうし、かといって5年後の詳細な経営計画など作ることは無理です。私どものような中小の会社でも中期経営計画は必要なのでしょうか?」
 
と言う質問で、中期経営計画の必要性の是非に関する内容でありました。この点に関して考察をしてみたいと思います。
 
結論から申し上げますと、当社にも詳細な中期経営計画が絶対に必要です。これを正しく認識していただくためには、1年を対象とした単年度経営計画と、3年~5年を対象とした中期経営計画とが各々、全く別の目的のために策定される必要があるのだということを知っていただかなければなりません
 
端的に申し上げますと、単年度経営計画は、経営管理改善計画であり、中期経営計画経営構造改善計画になります
 
  具体的に言えば、本年度の売上目標や利益目標を実現するために経営管理レベルにおいてどのような改善をなそうとするのかが単年度経営計画になります。
 
一方、将来においてより安定した収益体質を作るために、経営の構造と体質をどのように改善すべきかを検討するのが中期経営計画になります。即ち当社に関して言えば、不安定な収益体質から5年後如何にして安定した収益構造に持っていくかを計画することが中期経営計画になります。
 
その中期経営計画の対象となる経営構造改善のテーマはいくつもあります。顧客構造の改善販路の改善商品構成の改善、ビジネスモデルの改善人材の育成など、経営構造を決定する諸要因はすべて中期経営計画の対象になるというわけです
 
その中の人材の育成について触れてみますが、①経営陣の経営能力、②管理者クラスの管理能力、③一般社員の意識と能力、と大きく三層に分かれていきます。また1年やそこらで人間を育てる促成栽培は絶対に無理なのです。
 
この様に、顧客構造をかえることも商品構成を改善することも、あるいは人材の育成や販路の改革もどの一つをとってみても一朝一夕に実現できることではありません。これらは少なくとも3カ年以上の歳月とその全期間にわたって緻密に組み立てられた実施計画、ならびにそれを遂行するための強い熱意が絶対的に必要になるのです。
 
(次回に続きます)
 
 
 
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