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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2016/03/05(Sat)

(No.357) 経営は量でなく中身の質を高めること (1/3)

 人間は、みんな会社や事業を大きくしたい習性をもっているものです。経営者なら誰しも会社を大きくしたいと考えるものです。量の拡大を望む気持ちは理解できますが、しかし伸ばすことと、伸びることとは別問題なのです。無理に伸ばせば壊れてしまいます。従って、時には量の拡大に注力することを抑えて、質の向上に重点を移すことも大事なことです。

 

質の向上によって内容が整ってゆけば、会社は自然に伸びるものです。無理に大きくしようとしなくても、とにかく会社の質を高めることです、中身を良くすることです。それが自然に量の拡大につながっていくと思います。「経営はあくまでも中身第一である」と心を定めて、絶えず内容充実に努めることが重要だと思います。会社や企業はどんなに規模や体格が大きくても破綻することもありますし、どんなに小さくても成長して行けるものなのです。

 

 では、質を高めるとはどういうことなのでしょうか?それは何も設備を近代化したり、本社にお金をかけて立派にしたり、社員数が多いことではありません。それよりも、社員の人間の質を高めるということが大切だと思います。

 

さらに言いますと、社員全員の知識・技術・テクニックを高めるより、人格(人間性・人間力)を高めることに尽きると思います。何故ならば、知識や技術や資格などは全て仕事や人生の道具であって、どんなに立派な道具を揃えていても、それらを使う本人が人間として立派でない限りは、絶対にいい仕事はできないからであります

 

人格というのは、一人一人の言葉・挨拶・表情・まなざしの全てに表れてくるものです。営業の方々ならばお客様に接する時間が長いため特に注意をして下さい。うまく商談が成功して、お客様が満足なさったら、次から次へと広めてくれるものなのです。無声呼人と言います。

 

 逆にたった一人でも不届き者がいるだけで「あの会社は不親切だ、なっとらん、態度が悪い、不愉快な思いをした」となり、悪評が悪評を呼び、成長発展などは夢のまた夢で難しくなります。顧客の喪失と言います。

 

 あなたの会社と接点を持った人から、全員「あの会社はいい会社だ」と感動していただけるように、社員の方々の質を高めて頂きたいと思います。時間を掛けてでも取り組んでみて下さい。

 

これが、中小企業の場合、企業ブランド・企業イメージとして地域に根付いていくものなのです。 “感動”それは会社を永続させるキーワードなのです。

 

 先ほど触れました、内容充実ということは、単位当たりの成果を良くすることになります。例えば一人当たりの売上高や、一人当たりの経常利益などを取り上げることになります。社員が数百人とか数千人いるといっても自慢にはなりません。要は、一人当たりの稼ぎ「労働生産性」(一人当たり付加価値)や、一人当たりの給与水準が問題なのです。

 

経営の成果は人・モノ・カネ・時間の活用次第でありますから、これらの単位当たりの成果に物差しをあてることを忘れてはいけません。国内経済の指標である国内総生産(GDP)も判断する時は同じであり、一人当たりのGDPの方が中身の質を示したデータであり大事になるのです。

 

 経営の評価は、何よりも「中身つまり質が第一」であります。単位当たりの成果が年々上昇しているかどうかをチェックすべきなのです。体質改善とは中身の充実のことを言います。人間でも体格は目で見えますが体質は簡単には見えないものです。見る努力が必要になります。企業も人間と全く同じで、体質を見る努力なくして企業の体質は簡単に見えるものではありません。

 

単位当たりの成果の向上なくして拡大することは、単なる水ぶくれ経営であり、いざとなったら蓄積を食い潰してしまうもので破綻することもあります。要は、経営の目標は大きくすることではありません。年々体質向上を目指して、単位当たりの成果を上げること、つまり質の向上を実現することなのです。

 

(次回に続きます)

 

 

 

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2016/03/12(Sat)

(No.358) 経営は量でなく中身の質を高めること (2/3)

前回、経営は量ではなく中身であり、単位当たりの成果を上げることが重要だと述べてまいりました。今回はそのことに関連して、一人一分間当たりの経常利益の目標設定について述べてみたいと思います。いかに企業においては目標の設定が大事なのかというテーマになります。

 

 そもそも、より高い数値目標のない企業の社員は創造性を失ってしまっています。そのため企業全体が活性化することは考えられません。一向に経営改善も進みませんから業績も振るわないまま推移して行きます。

 

その様な状態から脱出する為には、一人一分間当たり経常利益を設定して経営に当たって下さい。以前当コラムに書いたことがありますが、中小企業の場合では、一人一分間当たりの経常利益は、4円分岐点に近いと述べました。

 

これは経営の安定度という点で分岐点であるとの意味になります。4円以下なら安定度が低いため、常に不安定な状態に陥り、思い切った施策も打てず投資もままならず、発展性も弱い企業であるということになります。すなわち、一人一分間4円以下の企業は黒字ではあるが業績がいいとは言えないのです。

 

もし読者の会社で、将来の成長発展を切に望まれるなら、目標設定される時は一人一分間当たりの経常利益は、7円以上を目指して好業績を実現なさって下さい。それは7円以上の企業は全体の三割に過ぎませんが「業績がいい企業、すごく安定度の高い企業」と見なすことができるからです。

 

その理由は、現実に存在している売上高や経常利益の目標は、全体で全社の数値目標のことであり、一人一人の目標から見ると、すごくかけ離れた、あまりにも大きすぎる数値目標であり、個人の意識と個人の脳細胞まで活性化するには、とてつもないほど遠すぎる数値であるからです。そのため効果性が乏しくて、各人の創造性も働かずに目標の実現が遠ざかってしまうからです。

 

 また、会社全体の売上高や経常利益を単純に高めに設定するだけでは、全社員の共感が得られにくいからです。しかし、一人当たりの目標として示されるならば、若い人からベテラン社員に至るまで自分自身の課題として受け止めやすくなるものです。だから一人一分間当たりの経常利益目標を数値で具体的に示すところが従来の目標とは全く異なる決定的なポイントになります

 

 それでは数値目標の具体的な算出方法を振り返っておきましょう。ちなみに一人の月間や年間の所有時間は、60分/1時間×8時間/1日(計480分)×25日/1ヶ月で月間は約12,000分、12ヶ月で約144,000分/年間になります。経常利益の目標が4円/1人・1分間ならば4円×144,000分/年間で576千円/1人・年間の経常利益になるでしょう。

 

 月額に換算しますと4円/1人・1分間×12,000分/月間で48,000円/1人・月間になるでしょう。目標を最低のギリギリまで下げたとして、最低の1円の経常利益目標ならば月間12,000円/1人・月間になるでしょう。年間では144,000円/1人・年間の経常利益になるでしょう。

 

ここまで読まれたら、段々と「この辺の数値目標なら、我が社でも実現は割と簡単にできそうな気がする」と感じられたことと思われます。その理由は文字を読みながら同時に脳を使うことで、皆さんの脳細胞が活性化してイメージができるからだと思います。

 

 ここまで落とし込みができたあかつきには、その目標経常利益の実現のために「一人一人に何ができるのか?一人一人が何を意識して取り組めば良いのか?」を真剣に考えるようになります。全社員の脳細胞が活性化するようになっていきます。

 

コストの削減か?時間の活用か?受注や収益の拡大か?今の仕事の内容や進め方の改善か?等々を各人の役割でもって思考が深まり、各人一人一人の創造性が発揮されて行くのです。

 

(次回に続きます)

 

 

 

 

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2016/03/19(Sat)

(No.359) 経営は量でなく中身の質を高めること (3/3)

  先述致しましたが、経常利益目標が4円/1人・1分ならば、4円×144,000分/年間で576千円/1人・年間の経常利益になります。もし全社員数が10人ならば、全社で5,760千円/年間になります。50人ならば28,800千円/年間になるでしょう。

 

 高収益生産性の高い企業は、一人一分間7円の経常利益を達成していますから、7円/1人・1分×144,000分/年間で1,008千円/1人・年間となります。一人で約100万円の経常利益になります。全社員が10人ならば全社で10,080千円/年間、50人ならば50,400千円/年間になるでしょう。

 

 具体的に実務で、この考え方を実践するに当たり、現在の我が社の一人一分間当たりの経常利益の現状を測定するには、全社の経常利益を平均総社員数で割って、一人当たりの経常利益を算出し、その額を144,000分/年間で割ると一人一分間当たりの経常利益がつかめます。是非とも一度計算をなさって下さい。きっと何かの気づきになるかと思います。

 

 その結果、現状の認識と判断の一つの目安として、一人一分間の経常利益が4円前後なのかどうかをまず認識することから始めて下さい。もしも7円以上ならば高収益企業であると認識してもよろしいと思います。残念ですが赤字企業ですと当然マイナスの数値になります。赤字でも計算だけはやってみて下さい。マイナスの数値から何らかの気づきがきっと得られると思います。

 

自社が不運にも赤字であれば、まず早急に黒字化することが絶対必達の目標になるでしょう。その場合は、財務の係数を徹底的に調査し、問題点や課題を整理することから始めてください。売上高・変動費・限界利益・限界利益率・固定費・経常利益(率)・損益分岐点比率(経営安全率もしくは売上必要倍率)・経常収支額(営業キャッシュフロー額)・経常外支出額 など徹底的に自社の現状を認識されて見直しをなさって下さい。

 

  もし、やり方がわからないならばその道の専門家に相談なさることを提言致します。21世紀の経営者は経営戦略や、財務などの係数に弱い人は経営者の資格がないとも言われています。「どうも私は戦略や財務が弱いなぁ」と感じておられるなら、どうか日頃コツコツと努力をなさって力をつけて下さい。

 

 その様な作業を通して、次の期は、1円でも良いですからアップさせて高めの目標設定をしてみて下さいすると色んなアイディアや知恵が次から次へと湧いてくるものです。全員や幹部でディスカッションすることなどから始められると創造性発揮の元年になると思います。明確な数値目標が社員の創造性を生むことを必ず実感されるはずであります。

 

  この点に関していえば、私の昔のコンサルティング体験の中で、クライアントの社長がこんなデフレの時代だからと目標売上高を前期より低くした途端に、会社の業績は徐々に下がり始めたことがありました。その結果、全社員から活気が失われ、組織にも活気がなくなり沈滞ムードが全体をおおったことがありました。

 

この様に、全社の目標を前年より下げるということは、社員の脳の活性化を抑え創造性の発揮を低めてしまうことになるのです。当然業績は悪くなる一方です。だから経営においては、何としても前年より高めの目標を設定することが創造性の発揮から見ても正しいのです。私の貴重な体験談になります。

 

 よって企業にとっては、目標を明確に掲げるか否かはその企業にとって死活問題になります。今からでも遅くはありません、目標(将来実現したい状態)を数値で明示することを提言したいと存じます。どうか明確な目標を持って努力なさって下さい。そのわけは、目標が変われば、とり得る手段としての行動がすべて変わってくるからなのです。

 

 増収増益は理想ではありますが、売上高が横這い、もしくは減収でも増益を目指して下さい。そのために一人一分間当たりの経常利益目標の考え方があるのだと理解をして下さい。従来の売上利益計画の作成手法との違いが認識されるはずであります。

 

 これまで利益を出していたとすれば、「それはたまたま偶然にうまくいったに過ぎないのだ」と考えて下さい。偶然の利益ですから来期も利益があがる保証はありません。運任せの経営は早晩行き詰まることは目に見えているからです。実践活学を期待いたします。

 

 

 

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2016/03/26(Sat)

(No.360) 起きる出来事はすべてに意味がある (1/2) 

人生には楽しいこと、嬉しいこともあれば、突如として全く予期していなかった辛いこと、苦しいこと理不尽なことが降りかかってくることがあります。このように人生、いつ何が起こるか分かりません。そのような苦楽ある人生を私達はどのように歩んでいけばよいのでしょうか。

 

 結論を先に示したいと思いますが、もし万が一、自分の周囲で不都合な出来事が起きたとしても、「その出来事は自分の天命や使命や、人生の目的を達成するために必要なものだ。天に不必要なものや無駄は一切ないのだ」と心を決めて、すべてを受け入れることが大切であると言えます。

 

普段、私たちは物事にすぐに「良いとか、悪いとか」のレッテルを貼ってしまいます。その上に、誰かに責任転嫁をしてしまいます。自己責任にするよりは、むしろ他己責任にする方が得意の様です。しかし、その出来事は本来はニュートラル中立なものであり、単に出来事が起きているだけなのです。「良いとか、悪いとか」の評価をあとで、人間が勝手に色眼鏡をかけて判断し、その出来事にレッテルを貼ってしまうのです。

 

現実の 人間界の 出来事は 色も香りも 味もないのだ

人生の すべてのものは 色がない 香りなければ 味すらもない

色をつけ 味つけするは 自分なり 色メガネかけ 見てはいけない

この様な歌が浮かんでまいります。

 

人間の個人的で勝手な判断で評価や受け止め方が変わっていくのです。約2500年前に、お釈迦様が説かれた、“空の概念”と同じで、「この世の現象的世界はすべて実体のない空である」との教えが思い出されます。

 

従って、すべての出来事や物事は私達が「良いとか、悪いとか」の解釈を加えるまでは、全くニュートラルで中立そのものなのです。要するに、私達の価値観や好みに、合っているのか合わないのかで色分けされるに過ぎないのです。主観的に思って「ああだ、こうだ」と勝手に判断しているだけなのです。

 

 実は、物事は「良いとも悪いとも」判断できるものではないのです。そもそも宇宙には善もなければ悪もありません。損もなければ得もなく、幸も不幸も、苦も楽も存在しないのです。完全にバランスのとれたニュートラルな状態が宇宙なのです。その証拠に「良い」と判断評価したものが、数か月後、もしくは数年後に「実は良くなかった」と、マイナス面があったことに気づくということがあります。

 

 その逆も当然あり、「悪い」と思っていたことがプラスの面を見出すこともあるでしょう。現実的な事例では、結婚でも恋愛でも、素敵と思っていた部分が、後になって苛イラ立ったり悪い方に変化することって結構多いわけです。ひどい場合は、せっかくのカップルが離れ離れになることもあるでしょう。

 

 しかし私達は、長年の心の習慣や思考の習慣で、ついつい「悪いのは悪い」と思ってしまうものです。そんな時に「この出来事の中にきっと自分を助けてくれる意味がある」と思うにはどうしたらよいのでしょうか?

 

 それには少し心のトレーニングが必要になるでしょう。例えば、何度も倒れながら自転車の練習を続ければ、自然に自転車に乗れるようになります。それと同じことです。物事の解釈ニュートラルなものにするには、適切な質問を自分に投げ掛けることが良いでしょう。では具体的にはどういう質問を投げ掛けたら良いのでしょうか?

 

 それは、何か期待に反したことが起きた時に「私が己の天命や使命を達成する上で、この出来事はどの様な助けになるのだろうか?また、どんな意味が含まれているのだろうか?」と自問することです。それによって自分の感情と意識を平静に保つことができるからです。

 

なぜなら「すべての出来事や問題にはデメリットだけではなく、メリットが必ずある」からです。何か問題が起きても、その原因は出来事そのもの、もしくは相手その人にあるのではなく、出来事や相手に対する自分の不完全な主観や認識によるものなのです。

 

(次回に続きます)

 

 

 

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