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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2016/07/02(Sat)

(No.374) 経営の思いがけないコツとは? (4/4)

「環境整備こそが、すべての活動の原点である」「環境整備こそが、経営改善の強力な武器である」「今まで無視されてきた環境整備」などの点について述べてみたいと思います。

 

環境整備とは、「規律・清潔・整頓・安全・衛生」の五つの活動を行うことであります。私の印象として、多くの人々は、環境整備について、知っているようで、その実よく知らない人が多いようです。「大切なことだから、やらなければいけない」と思いながら、なかなか積極的に実施しようとはしません。

 

環境整備をテーマにした論文やセミナーなどは皆無に近いようです。環境整備に対する認識も関心もうすいようです。不思議なことに経営学とか管理学というものでは、環境整備という考え方はほとんど無視されていまして、私に言わせたら、これほど奇妙な現象はありません。わずかにあるのがTQC活動での整理・整頓の実践や、近頃は「5S活動」と称して職場環境の美化などで用いられている様であります。

 

 例えますと、ダイヤモンドがゴロゴロと転がっている宝の山に入り、誰でも自由にこれを拾っていいのに、これを拾い上げようとしないようなものです。だから奇妙なことだというのです。これが環境整備に関する多くの人々の認識なのです。盲点中の盲点ということができるでしょう。

 

実は、環境整備というものは、これを実践した人々の心に革命をもたらすものなのです。「いかなる社員教育も、どんな道徳教育も、足元にも及ばない意義深いもの」というのが私自身の率直な体験談であります。しかも、ただ一社の例外もありませんでした。「たかが、掃除にすぎない」と思っておられる環境整備に大きな効果が潜んでいるなど、みなさん信じられないとは思いますが・・・。

 

多くの社長は、というよりも日本中のほとんどの社長がこのことに気が付いていないのは誠に残念でなりません。社運の隆盛は、運に頼るものというよりは、自らの努力で勝ち取るものであります。だから、世の中の社長や経営者の方々が、自社の業績の発展を望まれるならば、何よりもまず、この環境整備から取り組むべきだと考えています。私にだまされたと思って、是非一度やってみられることを提言したいと思います。必ず効果が現われるはずであります。

 

それにしても、昔の人は環境整備の威力を知っていたのですね。武芸でも芸事でも、大工さんでも左官さんでも、修行の第一歩は常に「掃除」だったのです。昔の人は、この掃除がいかに重要であるかを、すなわち、これをやらなければ人間形成はできないことをよく知っていたのですね

 

すごいものです。この最も大切な人間形成を行うには、掃除をおいてないことを、昔の人がわれわれ現代人に教えてくれているのです。その教えを現代人は気がつかなくなってしまったのですね。何という迂闊ウカツなことで、何という情けないことなのでしょうか。

 

日本中の多くの会社で、最も重視する社員教育は必ず「人間教育」であると言っても過言ではありません。それほど重視する人間教育でありながら、意に反して、これほど業績に直結した効果の少ない教育はないのではないでしょうか。

 

それほど難しい人間教育なのに、なぜこの環境整備だけは、教育などまったくしないのに人間革命、精神革命、引いては業績の拡大を自然に起こすことができるのでしょうか?まったく不思議としか言いようがありません。

 

最後になりますが、環境整備の活動に関して定義づけをしておきたいと思います。「規律清潔整頓」の三つについて簡単に説明しておきましょう。最低すぐにでも実践・実行ができます様に・・・。

 

まず、「規律」というのは、行動ではなくて、「心構え」になります。その心構えとは、一つは、決められたことを守る、つまりルールを守るということです。決められたことを守らなければ共同生活も何もあったものではないし、社会的な生活や活動を行うことなど、全く不可能でしょう。二つ目は、指示や命令は必ず実行するということです。指示や命令もそれらが実行されなければ、共同生活は不可能なのです。

 

次に「清潔」について。清潔とはきれいにすることではありません。清掃することでもありません。それは、①いらないものを捨てる。②いるものを捨てないということです。いらないものを捨てずにいたら、不潔であり邪魔であり腐れば悪臭を放つものです。逆に、いるものを捨てることは説明がいらないでしょう。リーダーの、ごく簡単な指導で、清潔はたやすく手に入れることができるものです。整理と呼び変えても良いかもしれません。

 

三つ目の「整頓」とは、片付けることではありません。片付けたら仕事にはならないからです。それは① 物の置き場所と置き方を決めること。② 管理責任者を決めて表示することになります。

 

この三項目の「規律清潔整頓」だけでも実践されるだけで、その効果がみるみるうちに出てくると思います。また、その他の「安全と衛生」の二項目は、上の三項目ができれば自然に解決できると思います。ご安心下さい。

 

以上、各項目の定義づけには、少しオャッと驚かれたかも知れませんが、活学実践を期待いたします。必ずや良い結果が出ることをお約束したいと存じます。

 

 

 

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2016/07/09(Sat)

(No.375) 経営者やリーダーには「気」が必要である (その1)

」は、何事を身につける上でも土台となります。よって、この「気」を正しく理解することにより、我々一人ひとりが持っている保有能力を最大限に発揮することができるのです。

 

「気」は、超能力ではありません。「気」は誰もが持っているもので、誰でもが活用できるものです。また「気」は蓄電池のように溜め込んで消費するものではなく、こちらから自分で「気を出す」ことによって活発に交流するものです

 

私達、経営者やリーダーにとって、気力は誰にとっても必要不可欠であり、常に気力が充実していなければなりません。そうでないと、能力の発揮はできず業績の向上なども望むことはできないからです。今回のコラムは、どなたにとっても共通のテーマになります「気力」についての考察を進めていきたいと思います。数回にわたってシリーズでお伝えしてゆきたいと存じます。

 

まず最初に、そもそも「」とはいったい何なのでしょうか?本来の漢字は意味も正しく表現されている旧字体の「」が正しいのですが、現代版の「気」を使用することにします。その「気」というものは、生命力の源になります。よって「気」は活発に交流していることが大前提であり、かつ重要なテーマになります

 

人間は誰もが「天地自然の気」を自分自身で囲っています。それは「私の気・自分の気」と言っても良いかもしれません。実際には「天地自然の気」と「自分の気」は常に交流をしています。その交流が活発な状態を「元気」といいます。逆に何らかの理由で、その交流が妨げられた状態を「病気」といいます

 

また、身体を病むことを「病」、心まで病むことを「病気」とも言われています。身体のことばかりに気をつけても、心に不安や動揺を抱え、ましてや心が病んでいると、真に健康になることはできないということです。「心は大きな力を持っている」「心にはそれだけの力がある」ということです。ついでながら、元気の他にも、本気・勇気・やる気・根気・活気・気骨など気の付いた語句は結構多いものですね。

 

  要は、人間は生きている間は、気が交流しているのが当たり前であり、普通の状態と言っても良いのです。そして、気が活発に交流するためには自ら「気を出す」ことが重要なのですそれは気を出せば、必ず新たな気が自分に入ってきて、気の交流が生まれるからです

 

  少し具体的で、実務に直結したお話しをご紹介致しましょう。例えば、精神的に調子が良くないときに、思い切って他の誰かのために働きますと、それだけで元気になるという経験をお持ちの方が多いと思います。

 

それは「他の誰かのために働く」こと自体が「気を出す」ことであり、それによって気の交流が活発になっていき「元気」になってゆくからなのです。もし、調子が良くないときに内に引きこもりますと、余計に調子が悪くなってゆきます。これは気が滞るための現象なのです。

 

この様に「気」は先述しましたが、交流するものであり、溜め込むものではありません。人間、調子が良いときに気が交流しているのは「当たり前」の現象です。逆に、調子が良くないときや、思い通りに物事が運ばないときや、逆境に直面したときなどに、「いかに気を交流させるのか」が重要になるのです。それには知識や理論だけではなく、具体的な実践と訓練や体験などが少しばかり必要になってくるかもしれませんね。今後少しずつ説明を加えていきたいと存じます。

 

(次回に続きます)

 

 

 

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2016/07/16(Sat)

(No.376) あなたの心が身体を動かしている (その2)

」とは一体何かを理解するには、「心」と「身体(からだ)」の関係を正しく理解する必要があります。「心が身体を動かしている」これが心と身体の定義です。「身体を動かすのは心である」ということです。

 

 私の身体を動かすのは「私の心」なのです。細胞が傷つけば、細胞自ら修復しようとする働きがあります。つまり、細胞を動かすのは「細胞の心」といえます。そう考えれば、この天地自然を動かすのは「天地自然の心」といえるかも知れません。

 

 「身体」には形がありますが、「心」には形がありません。したがって、心の状態を正しく把握するのは、昔から「難問中の難問」とされてきました。日々の生活においても、心の状態は常に変化しています。そして、我々はその変化にあまり気づくことなく過ごしています。

 

 「何となく調子が良い」とか「何となく調子が悪い」という変化は、心の状態が自覚なく変化していることで生じています。ここで「心が身体を動かしている」ことが証明されるのです。

 

 心の状態は、必ず何らかの形で身体に表れています。つまり「身体の状態を通じて心の状態を知ることができる」ということです。心が緊張しているときは、身体も緊張しています。心がリラックスしているときは、身体もリラックスしています。心が安定しているときは、姿勢も安定しています。心が不安定なときは、姿勢も不安定になっています。心が静まっているときは、呼吸も静まっています。心が乱れているときは、呼吸も乱れています。

 

つまり、心と身体、心と姿勢、心と呼吸は各々密接な関係やつながりがあるということになります。

 

経営者やリーダーにとっては、自分の心の状態を正しく把握することが必要であり、また不可欠になります。心の状態を野放しにしていては、常に変化する心に、行動や思考や判断が振り回されることになるからです。そのため、多くの経営者は心の訓練とか修養が求められているのです。

 

先ほど身体の状態と申し上げましたが、身体とは、広い意味では「行動」と「言葉」と「態度」までも含まれた状態のことをいいます。だから一つの行動、一つの言葉、一つの態度を通じて心の状態を知ることができるのです。「行動」と「言葉」と「態度」の三つについて、以下に少し例をあげて説明をしてみますので各自チェックをなさってみて下さい。

 

 「行動」の例・・・・・日頃、気持ちよく挨拶ができているか?挨拶が抜けたり・怠るときはないか?

 

 「言葉」の例・・・・・日頃、プラスの言葉を使っているか?マイナスの言葉が多くなってはいないか?

 

 「態度」の例・・・・・人からの厚意や配慮に対して、心から「ありがとう」や「ありがとうございます」と言えているか? 等の項目になります。各自診断の上、チェックをしてみて下さい。

 

 そして、今後のテーマとして、上の三つのどれか一つを実践してみて下さい。そして、ご自分の心の状態をよく観察してみて下さい。同じ心の状態の日は一日たりともないことが分かるはずです。そのあたりが「気」についての学びのスタートラインになっていくのではないかと思います。

 

 もしあなたが、プラスの心の状態であれば、プラスの挨拶ができて、プラスの言葉が多く出るはずです。「ありがとう」という感謝の言葉も自然に出てくるはずです。もし、そうでないとしたら、あなたの心の状態がマイナスに陥っているということになるでしょう。

 

 ところで世の中では、「プラス思考」が正しくて「マイナス思考」が誤りであると捉えている人が多い様です。が「プラス」が正しく、「マイナス」が誤りなのではありません正しいとか誤っているとかではありません。簡単に説明しますと、「もし、あなたが、プラスの人生を歩むためには、心をプラスに使うことが不可欠なのですよ」ということなのです。

 

 より具体的な例としてあげますと、北に行きたければ北に歩み、南に行きたければ南に歩むのと同じことなのです。北に行きたいときには北に進む、南に行きたいときには南に進む。これを「正しい」と言います。北に行きたいのに南に進めば目的地には辿りつかないでしょう。これを「誤り」と言います。

 

 従って、我々が「プラスの人生」を望むのであれば、「プラスの心を堅持する」ことが重要になります。調子が良いときに心がプラスなのは当たり前の現象なのです。逆に、物事が上手く運ばないときや、苦難・困難・大病などの逆境にあるときに、いかに「プラスの心を堅持できているのか」が重要なポイントになってゆくのです。

 

そのためには精神論ではなく、実践的な訓練が必要になるでしょう。「有事に備えておく」ことが大事になるでしょう。これから一つずつ実践可能な項目を皆さんにお伝えしていきたいと思います。

 

(次回に続きます)

 

 

 

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2016/07/23(Sat)

(No.377) 姿勢とは?姿勢も心の現れである (その3)

日本では古くから「姿勢は心の状態の現れ」という教えがあります。日本語における「姿勢」には二つの意味があり、一つは身体(からだ)の状態、もう一つは心の状態を指しています。

 

 「仕事に取り組む姿勢」という場合の「姿勢」は後者の心の状態をいいます。前回、説明致しましたように「心が身体を動かしている」のですから、心の状態は身体の状態、すなわち姿勢にも表れています。「姿勢」は周囲に与える第一印象を決定づけてしまいます。また、姿勢が悪いと気が滞りますし、気力も減退していきます。

 

 ところで、姿勢を正すことは大事なのですが、ここに大きな「落とし穴」があります。一般的に正しいとされている姿勢の一つに、学校で教わる「気をつけ」の姿勢があります。背筋を伸ばして、胸を張り、あごを引いて、手足をピンと伸ばして身体につける。この状態は多くの人が持っている「気をつけ」の正しい姿勢のイメージになります。

 

実は「正しい姿勢=自然な姿勢」とされているのです。そして、下記の3つの条件を満たす姿勢が「自然な姿勢」とされております。

 

 では「自然な姿勢」とは、どのような状態を指すのでしょうか?それは

 

一、最も楽な姿勢(楽であれば持続ができます)

二、最も安定した姿勢

三、いつでも動ける姿勢 の3拍子のことをいいます。

 

実際に「気をつけ」の姿勢をしてみると、全身に余分な力が入り、決して楽な姿勢ではないことが分かります。長時間、持続することもできません。だからこそ「休め」の姿勢があるのでしょう。

 

 楽ではないということは、どこかに無理があり、どこかが不自然だということです。本来、身体の隅々にまで気が通っているのが当たり前なのですが、余分な力が入ることで気が滞るのです。「気をつけ」のように全身に余分な力が入るということは、全身の気が滞っているということになります

 

上の説明は「気のテスト」をすることで、誰でもチェックすることができます。その「気のテスト」で「気をつけ」をした人を押してみましょう。このとき、押す人は軽い力で継続的に押すと違いが良く分かります。「気をつけ」をする人は、押す力に押し返したり、抵抗したりする必要はありません。ただ立っているだけで構いません。すると「気をつけ」の姿勢では長く安定ができずに、不安定な姿勢ですから、簡単にバランスを崩すことが分かります

 

 一方で、全身の力を完全に抜き、全身に気が通っている状態では、同じように押してもバランスが保たれることが分かります。さらに、猫背ぎみの姿勢で気力がなく、全身ダラリとした虚脱状態の姿勢も確認しておきましょう。押すまでもありませんが、簡単にバランスを崩すことが分かります。

 

結論として「何もしなくても、自然な姿勢には自然な安定がある」ということです。力まなくても姿勢が安定していることを意味します。この姿勢が「正しい姿勢=自然な姿勢」と言えるのです。

 

 人間の身体はとてもよくできておりまして、自然な姿勢であれば自然な安定があります。力みが生じたり、虚脱状態になったり、不自然な姿勢になることで、もともと持っている安定が失われていくのです。従って、姿勢の安定を通じて自然な姿勢かどうか確認することができるということになります。

 

正しいリラックスの状態というのは「姿勢に安定がある状態で、力を抜くこと」を言います。全身ダラリとした虚脱状態は、間違いなく身体的に弱い状態なのですが、正しくリラックスした状態では姿勢は安定しており、身体的な力を最大限に発揮できる状態のことになります。

 

だから大事な場面で力を発揮するには、リラックスして、力を抜いた状態で身体の隅々まで気が通っている状態が必要なことを表わしています。正しく力を抜くことで、身体は弱くなるどころか強くなるということです。

 

逆に余分な力が入っている状態では、姿勢が不安定であり身体的な力を十分に発揮できない状態のことです。要は、リラックスとは「力を抜いた状態で、全身に気が通っている状態」のことであり、似て非なる状態である虚脱状態とは「力が抜けた結果、気まで抜けてしまった状態」とも言えるでしょう。

 

(次回に続きます)

 

 

 

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2016/07/30(Sat)

(No.378) 呼吸も心の現れ 「気の呼吸法」とは?(その4)

気が活発に交流するために「呼吸」は極めて重要なテーマになります。呼吸が滞ると気の交流が滞っていきます。気の交流を活発にする呼吸法は気の呼吸法」と呼ばれています。その「気の呼吸法」は「自然な姿勢で行うところの自然な呼吸法」のことを意味しています。

 

  もし身体が緊張していると呼吸をうまくすることはできません。力が抜けた虚脱状態でも同じことです。「気の呼吸法」では、前回触れました様に「気のテスト」を通して、まず自分の姿勢が自然な姿勢かどうかを確認いたします。それから息の吐き方と吸い方に入っていきますので、どなたでも簡単に身につけることができる呼吸法の一つになります。具体的な訓練の方法については、後日に触れたいと思います。

 

 もともと呼吸には「深い呼吸(静かな呼吸)」と「浅い呼吸(荒い呼吸)」の2種類があります。日常生活では、我々は無意識のうちに深い呼吸と浅い呼吸を交互に繰り返しています。

 

 では呼吸が浅くなるときは、一体どのような時なのでしょうか?それは次の様に

 

. 緊張しているとき

. 怒っているとき

. 不安を感じているとき

. 恐怖を感じているとき

. 体調が優れないとき  などが該当し、すべて呼吸が浅くなっています。その他では今まで説明してきましたが、

 

. 正しい姿勢ではなくて姿勢が乱れているとき 

. 身体に余分な力が入っているとき 

. 力と気が抜けてしまった虚脱状態のとき  も当然ですが呼吸は浅くなっています。

 

要は、呼吸が浅くて良いことは一つもないことが分かります。つまり前回に触れました姿勢と同じように「呼吸も心の状態の現れ」なのです。心の状態が乱れると呼吸も乱れます。心の状態が落ち着けば呼吸も落ち着きます。要するに心の状態によって自然に連動が生じて、呼吸は深くも浅くもなるということなのです

 

 日頃私達は、大事な場面で自分の持つ能力を最大限に発揮する必要があります。そのためには、その時点で自分の呼吸を静めることが絶対的に必要になります。呼吸が乱れたままでは、望む結果は決して得ることはできないからです。また、リーダーの方々に必然的に求められています、正しい判断や決断を下すことさえもできないのです。それほど呼吸というものは、普段はあまり意識はしないと思いますが、とっても大事な役割を担っているのです

 

むかし、ある社長さんが、「気の呼吸法」を通して「呼吸を静める」ことを徹底的に訓練なさいました。すると、いつでも・どこでも呼吸を静められるようになられ、人前でも落ち着いて話ができるようになられました。呼吸を静めることで、心を静められる人になられましたから、今ではその社長さんは「気の呼吸法は私にとって、お守りのようなものですよ」と、とても喜ばれておられます。

 

 経営者やリーダーはもち論のこと、アスリートもアーティストも受験生も、失敗の許されない環境にあられる方々は、大事な場面で能力を最大限に発揮することが求められています。そのために日頃から呼吸を静める訓練を実践なさることをお薦めしたいと存じます。私自身も同じ環境にあるために、常にこの「気の呼吸法」を通して呼吸を静める実践を続けております。またそれに大いに助けられております。

 

(次回に続きます)

 

 

 

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