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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2017/06/03(Sat)

(No.422) リーダーとしての「徳」を高めよう 

 企業には“存続する”という「社会的使命と責任」があります。たとえ短期的に業績が良くても存続できなければ、結果として地域社会に迷惑をかけてしまうことになるでしょう。

 

  かと言って、すばらしい技術や商品を持ちながらその上で、原理原則に則った経営をしていれば必ず存続できるとは限らないこともあるでしょう。逆に「世の中に勝ちに不思議の勝ちあり」と言われる様に、戦略や経営管理・マネジメントが特別に優れているわけでもないのに、なぜか不思議に好業績を上げている会社もあります。常に経営改善を怠らない敏腕(びんわん)経営者の方であれば、「一体なぜこんな会社が、業績が良いのだろうか?不思議でならない」という疑問がわくのも当然でありましょう。

 

  実は、企業の存続・発展には欠かせないものがあるのです。それは目には見えない無形のものであります。科学的ではないかも知れませんが、それは“”であります。この点は、1代で上場を果たしたような会社の創業者であれば、誰でもが感じているはずであります。

 

上場した後によく聞く創業者の言葉に「私は運が良かったから上場ができたのです。何と運のいい男であるかを感謝するばかりです」とか「私には実力はありませんのに、奇跡的な幸運や、に恵まれ助けられて、お陰様で上場することができました」などの言葉が多い様です。

 

業績が危うくなった時や将来を左右するような転機が訪れた時に、トップリーダーは決断を迫られます。経営コンサルタントの私が言うのもなんですが、その時の判断が正しいかどうかは、時間が過ぎた後になってみなければ分からないことも多いものなのです。

 

この様に判断の成否には、大なり小なり“”が作用するものであるからなのです。しかし運は自分の努力ではどうすることも出来ませんよね。運の良し悪しや将来の結果は天のみぞ知るというか、人事を尽くして天命を待つとの心境ではないでしょうか

 

 話しは転じますが、世の中には、創業100年を超えるような歴史のある会社の中で、量的面や規模はさほど大きくはないのですが、経営内容や質的面では立派な会社があります。このような会社を「真の老舗企業である」と呼ぶのではないかと思います。

 

 こうした会社に見られる主な共通点を、以下に5項目ほどに絞ってピックアップして考えてみたいと思います。

 

【1】顧客や社員や取引先などと良好な人間関係を築いており、決して裏切らない。一貫して変わらない「不変の徳」つまり「」がある。「信は商売の原点」と言われています。「企業の最大の宝」と言われる「社会的信用」を長期にわたって創造してきた企業である。経営の原理原則通りであります。

 

【2】適正な利益を計上し正々堂々と納税し、行事やボランティアなどで地域社会に貢献している。

 

【3】常に本業を第一と考えて、目先の儲けだけの新規事業には決して手を出さない。目先や損得だけでは判断をしない。短期志向ではなく、より長期的視点を大切にしている。

【4】経営者・幹部は公私のケジメがハッキリしており、「商売や企業は私器(私事)でなく公器(公事)である」とのケジメが明確である。現実は公私混同が多く、私のため、自分のためがとても多いのではないでしょうか。会社は社会と共にある限り発展するし、そうで無くなったらやがて衰退するものです。規模の大小には一切関係ないでしょう。難度は高いですが、私心を極力捨てることでしょう。

 

【5】社員は総じてまじめで、誠実な人柄であり、勤勉である。いかに業績が順調でも謙虚にして驕らず、更に努力を続けている企業。      

 

以上の5点に絞ってみました。一つずつじっくりと噛みしめますと、やはり当然なのでしょうが、永続企業には見習うべき点が多いのではと思います。

 

 このように、真の老舗企業には必ずと言っていいほど「会社の徳」があるものです。そして、それを支えるのは、トップリーダーをはじめとする経営陣の考え方や行動に刻み込まれた「個人の徳」に他ならないと思います。

 

 つまり、リーダーの徳が組織を永遠に守るのでしょうね。だから世の中のすべてのリーダーの方々は常に己の姿勢を正して、信念にもとづく正しい判断と行動によって自らの徳をぜひ一緒に高めてゆきましょう。企業存続のためにも実践してゆきましょう。

 

企業の現在は過去の反映であり、明日の繁栄の保証はされてはいません。トップリーダーの意識の高さと、これから打つべき手によって明日が決まるのだと考えて良いと思います。

 

 

 

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