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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2017/11/04(Sat)

(No.441) 今なぜ世界のエリート達は東洋思想に惹かれるのか? (3/5)

【では、東洋思想をいかに西洋人に説けば良いのでしょうか?】

 

自分は生きているのではなくて、生かされている、支えられて生きている、つまり全体性の中で個は存在していることを出発点にしてゆけばどうでしょうか。なぜなら東洋思想をそのまま説いても彼らには、なかなか理解が出来ないのではと思われますから、平易な言葉から入ってゆけば認識が出来るのではないかと思います。東洋思想では他者に尽くすことで初めて自分も生きてくるもので、自利と利他はイクォールでありますから、そういうところから説いてゆけば良いのではないかと思います。

 

  個人の自由から出発する人に理解してもらうには、まず全体を俯瞰して見てもらって、実は全体の中で生かされていることに気づいてもらい、周りに支えられているからこそ存在できており、俺が俺がで、今までもやってこれたことに気づいてもらいます。そして生かされていることへの感謝の念を持つことにより、他者の喜びを自分の喜びと感じられる様になってゆくでしょう。西洋の人はそういう道筋を辿らないと理解ができない様な気が致します。

 

【感謝の心を、相互理解の糸口にするのが良いのではないでしょうか?】

 

感謝の心は、東洋人にも西洋人にも共通する感情だと思います。その感謝の心が一番の原点だと思います。先ほどの自分は生かされている、支えられているという自覚に基づいているからだと思います。有名な言葉に「足るを知る者は富む」というものがありますが、これは簡単に言えば、感謝の心を持って世の中を見渡せば何の不足を感じることもない。もうすべてが感謝の対象にしかならないと言うわけです。今日もこんなに元気にして生きていられること自体、立ち止まって考えて見ればとてもありがたいことなのですね。

 

足るを知る」について、少し補足をしてみますが、お金や物がいくらあっても、足りない、不足と感じている人には幸福は来ないし、感じられないものです。逆に言いますと、「少ないけれど、これで十分です、このままで良いのですよ」と、足るを知る人に幸せは感じられ、幸福なのです。

  これは「有るから幸せではなく、感じるから幸せなのですよ」「今の今を感謝で生きるのですよ、幸せは外ではなくて、心の内側に有るのですよ、だから外に求めずに内に求めるのですよ」と教えているのです。不平・不満・不足を嘆かずに、
知足足るを知る)を喜びなさい、当たり前なんか絶対に無いのですよ、全てが奇跡であり、感謝に値するものばかりなのですよ、と教えているのです。

 

要は、そういう視点を生きる基軸に置くか置かないかの違いだと思います。そうすると、もう一つの考え方である「生きているだけでも百点である」という思いに結びついてゆくものです。人間というものは、辛いことですが、誰であろうが、いつ何時あの世に行くか分からない存在なのです。だから今、生きているだけでも百点じゃないかと思えるものです。すべてに感謝の心をもって生きてゆけるようになれるものなのです。

 

【人間を磨く最大の秘訣は、古典を読むことなのです】

 

人生の主戦場は六十歳から」と言われていますが、還暦である六十歳から愉快な人生になる人と、不愉快な人生を送ってゆく人に分かれてゆくと言われております。その違いは何かと言いますと、長年の経験を整理してきた人は皆、愉快になってゆくのでしょうね。もし上手くいかないことがあっても、その原因を整理して生きる知恵にしてゆく人は、皆人生が愉快になってゆくのでしょう。その整理する能力というのは、古典を読むことによって養われてゆくと言われています。

 

何千年何百年と篩(ふるい)にかけられて残ってきた古典を読むことで、自分の経験を生きる知恵に昇華していけるからなのでしょうね。古典に書かれている教えを、事業経営や人生の実務で活かせるか否かで、大きな差が生じるのが古典の凄いところなのでしょう。読み手となる我々が、心してかからなければ、はじき飛ばされるかもしれないと言うことなのですね。

 

それから東洋思想では、他の動物と違い人間のみに与えられているのが、理性だとよく言われています。他の動物は欲望というアクセルしか持っていないけれども、理性というブレーキを持っているのが人間なのだと。そして理性は「精神意識の三つから成り立っていて、これらを磨くには、やっぱり古典を読むしかないと言われています。

 

古典を読めば人間が凄く磨かれるからでしょうね。人間たる所以(ゆえん)を保持してゆく最大の秘訣が古典にあると言われているのです。驚くことばかりです。みなさん、古典には驚くような凄い力が潜んでいるのですね。誰も教えてくれませんから、ビックリ致しますね。

 

(次回に続きます)

 

 

 

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2017/11/11(Sat)

(No.442) 今なぜ世界のエリート達は東洋思想に惹かれるのか? (4/5)

【経済的成長ばかりではなく、人間的成長も同時に追求せよとは?】

 

驚くなかれ、米国でも本当のエリート達は、ものすごい量の古典を読んでいるとのことです。ところがMBA教育をしているビジネススクールでは、古典を全然読まなくて、知識技術中心のハウトゥーのオンパレードであるとのことです。そこは職業訓練校なのだから、人間的教養を養うところではないという位置づけなのでしょうね。

 

この観点からすると、私が最も心配なのが今の日本とアジアであります。教育の中で古典リベラルアーツ(教養)を学ぶ機会がほとんどなくて、歴史音痴・哲学音痴・宗教音痴の状態であり、ハウトゥーものばかりを読んでいるわけです。これは非常に危険な状態であり、今の財界人が昔に比べてどんどん小粒になってきているのも、そういうところから来ているのではと考えています。

 

社会における企業の役割が、この数十年で大きくなり過ぎてしまった上に、それを動かしているのがハウトゥーものばかりを学んだ人達だけになってしまったのです。そこのところが最も危惧される点になります。要は、人間として豊かさに欠ける人達が社会を動かす立場に立ってしまっているのです。度量型(陰の力)リーダーというよりは、器量型(陽の力)一辺倒のリーダーが社会を動かしていると言っても良いでしょう

 

しかし、この頃では、すべてをテクニックで対処しようというところに限界が見え始めているようです。近頃ではアメリカでも中国でも、ビジネスエリートの方々に、東洋思想の話をすると非常に感動する人が多いとのことです。

 

例をあげますと、彼らの質問で一番多いのが「東洋思想では経済成長というものをどう見ているのですか?」という質問なのです。そこで東洋思想の識者の答えは次の様で「成長拡大は陰陽でいうとであって、陽ばかり追求することは、自分で自分の首を絞めているようなもので、破綻に向かって暴走しているようなものです。だから同時にも絶対に必要なものなのですよ」という回答なのです。

 

  では東洋では、これにどう対処しているのかというと、経済成長の片一方にそれと対極をなす人間的成長というものがあるのです。経済的な成長ばかりではなく、人間的な成長も同時に追求して陰陽のバランスを取ることが大事だということです。これまでずっと二元論で、どっちをとるかとやってきたことの行き詰まりに、やっと西洋人は気づき始めた様であります。

 

アジアの中心は中国ですが、中国人の方々は概して死生観が弱い様に思われます。日本人は死に対する美意識がありますが、中国人は極めて現世的・現実的であり、死んだらどうなるのかということを、あまり深く考えないらしいのです。「死生観」と言わずに「生死観」と言うそうです。死んだら終わりであり、あくまでも生きている現在が重要なのだとのことであります。

 

  ですから、これから更に中国が豊かになって、現状がより経済的に満たされてゆきますと「何のために生きているのか?」という疑問がどんどん出てきてしまうのではと心配されております。この話しについては、中国最大のビジネススクールの学長さんのコメントによりますと、「中国人はこのままだと精神的にもたないから、東洋思想に戻らなければならないでしょう」とおっしゃっておられます。東洋思想の本場である中国人の識者が、この様な考えであると知れば、私はただただ驚くばかりであります。この話しなどは中国だけではなく、今の世界を象徴している話しかも知れませんね。

 

【現在は、起業家の人間的成熟が起こりにくくなっているのでは?】

 

地球全体のことを四六時中考えている様なリーダーが、アジアからもっと生まれる必要があるのではないかと考えています。だから我々日本人は、その様な人材育成にもっと真剣に取り組まなければならないのではないか、と強い危機感を抱いています。目先のみ、自分のみ、損得のみの、今のほとんどの日本人の価値観で、このまま推移したとしたら将来の日本や世界はどうなるのでしょうか 今の日本の現状については、色んな領域において、他国と比べて見ますと、衰退や遅れを感じているのは私だけなのでしょうか。

 

人間は功成り名を遂げますと、人間的成熟が起こり、感謝の念が強くなり社会にお返しをしたいという気持ちになるものだと思います。が今の起業家にはそういう気持ちが生まれにくい状況になっている様です。と申しますのは、今の起業家は国内でそれなりの成功を収めても、ふと周りを見渡すと世界にたくさんの競争相手がいます。今度は世界と戦わなければいけないということで、いつまで経っても精神的な成熟が起こらないのです。

 

精神的成熟を促すには、もう一つの条件がありまして、人に支えられているという実感が必要なのです。従業員の姿やお客様の笑顔に触れるところから精神的成熟は促されるものなのですが、ところが今の資本主義の主役であるサイバーと金融とIT の分野ではそれが生まれにくいのです。顔が見えにくい上にいくらでもレバレッジ(てこの原理)をかけて収益を上げることが出来るために、人に支えられているという感謝の気持ちや、他者の喜びを自らの喜びとする心が育ちにくいというわけです

 

故に日本の企業人も、これからもの凄く危険な領域に入っていくのではないかと危惧される点であります。私だけの杞憂に終われば嬉しいのですが・・・。

 

(次回に続きます)

 

 

 

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2017/11/18(Sat)

(No.443) 今なぜ世界のエリート達は東洋思想に惹かれるのか? (5/5)

【今こそ、心に刻みたい東洋の言葉】

 

こういう時代に是非とも心に刻んでおきたい、東洋の有名な言葉をご紹介しておきたいと思います。まずは「少私寡欲、見素抱朴」(しょうしかよく けんそほうぼく) この意味は見栄や外聞を捨てて、素朴に徹して自己中心主義を少なくして、私欲を小さくすべしとの教えになります。公私混同の問題が良く取り上げられますが、公私をピシッと分けよとは昔から常に言われてきたテーマであります。

 

これからのリーダーが持つべき一番大事な思想哲学も、やはりこの「私寡欲、見素抱朴」の教えだと思います。残念ながら、今の政治家も各省庁のトップも、この点が非常に欠けているのではと想像しております。やはり自己中心に陥ってしまうと良くないと思います。俺が俺がと思うこと自体が全ての間違いの始まりなのだと言うことなのでしょう。この点は、お互いに気をつけたいと思います。

 

次に「深根固柢 長生久視」(しんこんこてい ちょうせいきゅうし) これは深く固い根柢(根底)があって初めて永遠の「道」、真に愉快な人生が生きられるという意味です。人間とは揺るがない、ブレないと言うことが大切なのです。そのためにも根っこを深くして強固にしていくことが求められるのです。それがよりよく生きるための源泉になるからでしょう。哲学信念などが根本にないといけないと言うことだと思います。

 

また「無為にして為さざる無し」とも言われています。これは何事をやるにしても、ちょっとでも人為、作為が入っていると上手く行きませんよね。人為、作為を除いて、本当に無為で純粋な気持ちで取り組むと、八方から助け舟が来てくれて上手くいくものなのですよとの教えであります。

 

最後に「天下の難事は必ず易きよりおこる。天下の大事は必ず細きよりおこる」とあります。これは最初から大事や難事なんてないんだよと。小さい時にほっておくから育ってしまって難事になるのですよ。小さくて対処しやすいうちに全部切ってしまうくらいの用心深い生き方が重要なのですよと教えています。世界が大きな転換期を迎えている今だからこそ、この教えなどは是非とも心に刻んでおきたい言葉だと思います。

 

【天に代わって、天を相手にして生きているのか?】

 

  今の日本で非常に問題だと思うのは、こうした大きな文明の大転換期に直面しながらも、日本の国の世界的な役割が明確になっていないことが挙げられると思います。政治家でさえも誰も口にする人はいない様であります。ましてビジネスリーダーでさえも口にする人は見たことがありません。私には何も考えていない様に思えてなりません。

 

前述しましたが、公私というものは人間のスケールによって決定されると言われています。つまり大きなスケールの人間から見ると、小さな人間が「私は公(おおやけ)に生きています」というのも、まだまだ「私」の域を出ていないと言われています。だから真に公に生きるためにも、人物の器量・度量を広げることが重要なのだと言われています。かく言う私も、これをめざして毎日修行中の身であります。

 

そしての最たるものは何かというと、「天に代わって、天を相手にして」という姿勢だと教えております。つまり天に代わって仕事をやっているのか? 天に代わって生きているのか? それを自らに問いながら己を尽くせ、と教えております。東洋思想の原点は、人間尊重、生命愛、生命と生命が響き合うことであると言われています。これからのリーダーは、そのことを身をもって理解し体現できるような、経営や社会を作れる人こそ相応しいと思います。

 

  我々日本人には、西洋を含めた地球全体を育む責任があることを自覚して、自らにかえり、己を尽くして、誠を尽くすことが大事だと思います。人は騙せても天は騙せない、天には通用しない、よって「人を相手にせずに、天を相手に生きてゆけ」と言うことだと思います

 

今はシステム化というものが、もの凄い勢いで世界を覆っていまして、このままだと全ての人々が一握りの企業の提供するシステムに隷属してしまう可能性が大いにあります。そうなりますと人間は代替可能な機械にしか過ぎなくなります。システムとは、もともと人間のために作られたものです。

 

だから我々はもう一度生命の尊厳、人間の尊厳を起点にしてシステムの在り方を検証し、システムの中でもより良く生きるための真のリーダーシップを追求していくことが急務だと考えておりますが、いかがなものでしょうか? その様な意味でも、東洋思想の役割が世界においても、更に増してゆくはずであると考えております。

 

終わりに、今回のコラムのテーマは、あまりにも大きすぎて、抽象的で分かりにくくて、お役に立てなかったかも知れません。「俺には関係があまりないテーマだ」と 反発を受けそうな気が致します。「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」とも言われます。また、ひとり一人の力は小さくても、大勢の人々が力を合わせれば、国でも照らす大きな力になるものです。「一燈照隅、万燈照国」であります。最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました。

 

 

 

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2017/11/25(Sat)

(No.444)「般若心経」に学ぶ 心を鎮め悩みと迷いを解放する教え (1/3)

  日本で最も広く読まれているお経が、「般若心経」(はんにゃ しんぎょう)だと言われています。孫悟空が登場する西遊記でおなじみの三蔵法師のモデルといわれる玄奘(げんじょう)が訳したものが有名でしょう。約2500年前に、お釈迦様が説いた教えになります。八世紀頃に日本に伝わったと言われています。

 

わずか三百文字足らずの短い文章の中に、とても深遠な教えが詰まっています。仏教の教えの全ての内容が含まれていると言われています。その教えを一言で言えば、「」(くう)ということに尽きると思いますが、「」の立場が理解できれば、様々な苦しみから逃れることができると言われています。この「空」についての具体的な説明は後にゆずりたいと思います。

 

この般若心経は、時代を超えて、今も多くの人々の心を魅了し続け、心の拠り所とされているものです。ポピュラーなお経で宗派を超えてたくさんの人々に親しまれています。各種の法要はもとより、在家の人々の朝夕の経文読誦(どくじゅ)や写経はもちろん、ネクタイやペンダント、書や工芸品に至るまで般若心経は広く用いられています。

 

お経ですから全て漢字で書かれていますので、簡単に漢字を読むだけでは誰もその意味や内容を理解することが出来ないと思います。しかし長い時代を越えて分かりやすく解説した文章が残っていますから、現代の日本人でも意味を理解することが可能になっています。とてもありがたいことであります。

 

ところでビジネス界においては、誤りの許されない経営判断や企業間の競争、その他には社員や家族の幸福の追求など、社長やトップリーダー達は、寝ても覚めても会社を強く思う多忙な日々が毎日続いております。経営の道を歩まれる社長であれば、誰しも悩みや迷いが尽きることはないと思います。

 

そこで今回は、社長や経営幹部のこころを鎮め、悩みや迷いから解放してくれる教えであります般若心経の教えに学んでゆきたいと思います。今回はこの般若心経の心を学び、私達の日常生活を根本から問い直してみて、毎日をこころ豊かに生きる術を研究してゆきたいと思います。

 

その前に般若心経の意味について触れておきたいと思います。実は三千種類以上あると言われているお経の中でも、非常に有名なのがこの般若心経と言っても良いでしょう。文字数にしてわずか三百文字足らずのコンパクトなお経ですが、日蓮宗と浄土真宗の二つを除いた、その他の多くの宗派で読まれています。日本の多くの仏教徒や国民に広く愛読されている経典になります。

 

一般的には、「般若心経(はんにゃしんぎょう)と言っていますが、詳しくは「摩訶般若波羅蜜多心経」(まか はんにゃはらみた しんぎょう)と書いてあります。略して短くして呼んでいるだけです。意味を説明しておきましょう。「摩訶」(まか)とは大きいという意味ですから、全体は短い経典ですが、その内容は極めて大きく重要なものであると理解して良いと思います。

 

次に「般若」(はんにゃ)という言葉は、般若湯(はんにゃとう)でご存知の通り、お酒の隠語として使われていますが、智慧という意味になります。次の「波羅蜜多」(はらみた)は色んな訳が考えられますがここでは、完成という意味に捉えておきましょう。最後の「心経」(しんぎょう)は中心で心髄、つまり根本のお経であることを示す言葉になります。

 

よって、この10文字の「摩訶般若波羅蜜多心経」(まか はんにゃ はらみた しんぎょう)を略して「般若心経(はんにゃしんぎょう)という4文字のタイトルが意味するところは、「偉大なる智慧が完成された根本を述べたお経」もしくは「偉大なる真実に目覚める智慧の教え」となることでしょう。

 

(次回に続きます)

 

 

 

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