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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2018/07/06(Fri)

(No.476) リーダーは「上位目的」を持って国の危機に対処せよ (4/4) 

【では、その対応はどうすれば良いのでしょうか?】

 

2項目に絞って提言をしたいと思います。まず1点目ですが、組織に関する意識を根底から変えるには、多様性ダイバーシティと呼ぶ)を重視するという考え方が決定的に重要であると思います。多様な価値観や経験を尊重する組織に作り変えることが重要になります。目には見えない無形の意識を変えることは時間がとてもかかりますが、こればかりは特例として、国をあげてあまり時間をかけずに意識の転換をして欲しいと思っています。

 

次に2点目ですが、グローバル社会を生きてゆくトップリーダーやエリート達に求められるものは、基本的には五つの軸が必要であります。具体的には「世界観、歴史観、人生観、使命観、倫理観」の五観になります。さらにこれらの五観に加えて「高い志、国民への深い思い、哲学、宗教」などが必要であり、求められております。言葉で表現するといとも簡単でありますが、自覚するとなるとそう簡単ではありません。

 

グローバル社会を生きて、なおかつリーダーとして国や企業を引っ張ってゆくには、常に意思決定を迫られることでしょう。単なる専門的な知識や技術だけでは太刀打ちができないほど難しいものになります。先に述べました五つの軸の五観を身に付けるだけでも、相当の努力が必要になります。リベラルアーツと呼ばれたりします。単なる知識を集めての教養ではなく、広くて深い知識であり見識になります。知見と言っても良いでしょう。

 

具体的にこの2点を解決するためには、学生時代から全員に海外留学の体験をさせることが重要になると私は考えています。留学を義務付けるなどが有効になるかもしれません。日本という島の中だけの生活体験では異民族と触れ合うこともなく、色んな見方や考え方があることを身に付けることができないでしょう。世界を知らない日本人ばかりになってしまう可能性が大いにあります。

 

将来の日本を支える若者達には、ぜひ海外の留学体験をさせて多様性を身に付けさせてはいかがなものでしょうか。そうでもしないことには、多様性を理解したり尊重したり、五つの軸のリベラルアーツを身に付けることは日本人にとって相当大変なことではないでしょうか?

 

この点は大学をはじめ政府に大いに期待したいと思います。費用面の予算の補助を含めて。将来の日本を支える若者に大いに投資して頂きたいと考えています。「若者に投資しない国は、将来決して成長は望めない」、と大昔から言われております。

 

最後に本題のテーマである、「上位目的」についての説明をしておきましょう。対立語は「下位目的」になるでしょう。下位目的とは、自己中心で私利私欲で利己のみで、自分の利益や出世ばかりを目的にした概念になります。これらは自分の野心や野望と言っても良いと思います。小さくて低い目的になるでしょう。

 

それに反して「上位目的」と言う概念は、他己中心で公利公欲を目指し、世のため人のために貢献することを目指し、利他の精神で自己犠牲をいとわない高い志や使命が含まれた概念であります。そんな簡単なものではありません。世の中のリーダー達にとっては是非とも必要なもので、全てのリーダーが備えるべき、凄く高度で高尚な価値観であると考えています。どうか世のリーダーの方々、活学実践を。

 

 

 

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