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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2019/05/03(Fri)

(No.519) 失敗すると評価が上がる?失敗なんて存在しない (2/2) 

 【失敗や問題の受け止め方について】

 

次に、行動した結果起こる失敗や問題の受けとめ方について話をしておきましょう。成功するために行動をしても、全てが上手く行くわけではなく、必ず失敗をしたり問題が起こります。この失敗や問題が起こった時にどのような姿勢で向き合うのか?これがとても重要なのです。

 

実は、成功する人ほど、失敗したことを全て自分の責任ととらえ、問題と真摯に向き合います。そして、成功しない人ほど、失敗した時の責任を他人に押しつけ、問題から離れようとします他己責任で他責の人なのです


つまり、起こってしまった問題に対して「自己責任」として向き合えるかどうかが成功できるかどうかを決めるのです失敗や問題が起こっても、全てを自己責任にすることで、その後のその人の成長スピードは圧倒的に加速します責任の所在を自分以外に求めるのではなく、自分の中に置くから成長ができるのです

何か失敗をしてしまったり、問題が起こった時に、自分以外の人や物に責任を押しつければ、その瞬間は楽かもしれません。しかし、長い目で見れば、後で苦しくなるのは自分なのです。なぜなら、他人の責任にしてしまえば、問題に向き合うことも無く、そこから改善していくことも無いからです。

 

いつも、問題が起こったり失敗したら、そこで思考停止になるので成長することは一切ありません。改善しなければ、問題は起こり続け継続していくことは困難になり最終的には諦めるという選択になります。諦める理由も、自分ではなく他人や物のせい・他責にします。反面、自己責任として、真正面から課題と向き合えば物事をどんどん良くして行けるのです

経営の神様として有名な松下幸之助さんは、「雨が降っても自分の責任」と言うほど、強い自己責任をもっていたそうです。雨が降る日を選んだのは自分だから雨が降っても自己責任ということです。これは少し極端な例ですが、あなたも、何か問題が起こった時には、全ては自己責任だということを意識するように心がけて下さい

【失敗の本当の意味について】

 

では次に、多くの人が勘違いしている失敗の本当の意味について話を続けていきましょう。「失敗」というと、日本人の多くは良くないもの、ネガティブ(消極的)なもの、できれば避けたいもの、といった捉え方をしている方が多いと思います。しかし、その失敗と思える出来事とどのように向き合うかが重要なのです。受け止め方ひとつなのです

 

なぜなら、失敗は成功の元であり、失敗なくして成功することはできないからです失敗するほど多くのことを学べる、と捉えることができれば、失敗するほどに成功に近づくことができるのでワクワクしながら失敗を重ねられます。そういえば「苦が人を育てるとか、労苦は人生最良の師である」と言われておりますよね。上級者の様に失敗や苦を喜びにして受け止めるのが良いのかもしれませんね。

 

また、ケンタッキー・フライド・チキンの創業者であるカーネル・サンダースは66歳の時に起業し、1009回断られながらも諦めずにフランチャイズの営業をしたそうです。このように偉業を成し遂げている人は例外なく上手く行くまで努力をし続けています。成功するまで諦めなかったからこそ成功にたどり着くことができています

そういう意味で、失敗とは挑戦をせずに、なにも行動しないこと、途中で無理だと諦めてしまうことだと言えるでしょう。さらに、成功するために重要なのはスピード感を持って実践をすることです。実践をしなければ何も上手く行くことはないですし、スピードが遅ければ上手く行くことも上手く行かなくなってしまいます。あなたも失敗を恐れずにスピード感を持って目標に向かって実践をしていってください。

 

かの幕末維新の教育者である吉田松陰も説いていますが「立派な心ある人は過ち(失敗)が無いということを重んじるのではない。過ち(失敗)を改めることを重んじるのである」と。活学を。

 

 

 

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2019/05/10(Fri)

(No.520) 自分ファーストという思想について 

  「アメリカ合衆国から自分第一という個人主義が輸入されて、恐ろしい勢いで跋扈(ばっこ)し始めています。この思想の勢いは防止することはできません。なにもかにもが個人主義で、いちいち自己を中心にして割り出すものであります。これが高じてくると危険思想にもなりかねないのです」

 

この文章を読まれますと、とある大統領を思い出されて顔が思い浮かぶかもしれません。そうです。アメリカ・ファースト(自国第一主義)の思想で、いつも口にされている米国のトランプ大統領のことですね。しかし、自国第一主義、つまりアンチ・グローバリズムでは世界の問題が解決できるわけではありませんよね。貿易問題などで緊張があちこちで発生しているのはご承知の通りであります。「現在は自国第一主義の思想に揺れている世界である」と言っても良いのかも知れません。

 

実は頭書のこの文章は、今からちょうど百年前の1919年に刊行された本の中にある文章であります。著者は仏教関係の高僧の方で釈宗演(しゃくそうえん)老師と言う方であります。その頃から「自分ファースト」という表現を用いられた高僧の先見性には、驚くばかりで恐れ入ったものであります。百年前も今も、進歩しているようには見えますが、人間はあまり当時と変わらないものなのですね。

 

話しは変わりますが、仏教では「無我」の教えを説いております。「諸法無我」(しょほうむが)とも言い、「諸行無常」(しょぎょうむじょう)と共に仏教の最も基本的な教えになります。

 

まず「諸行無常」についてですが、これは比較的理解がしやすいと思います。無常ですから、読んで字のごとく常でない、つまり、すべてのものは、うつろいゆくものであると言っています。一時も同じ状態であることはないと言っています。これも頭で理解はしているようでも、実体験として納得することは容易ではないかもしれません。

 

次の「諸法無我」は、少し難しいと思います。「無我夢中」(心を奪われて我を忘れることの意)というのとは意味が異なっています。「諸法無我」を易しく平易な言葉で説かれたものでは「この世にあるものひとりあらず」とあります。この世に生きているのは、決して自分一人で存在しているのではない。この世に生まれてきたのは、なんと言っても父と母との出会いによってである。それ無くして生まれてくるということはあり得ないと言っています。

 

生れて来た時には、何一つ自分ではできなかった。それが両親や家族や、周りの人たちのお世話になって生きてこられたのである。人ばかりではありません。毎日食べ物を頂いているからこそ、生きていられるのです。お日様の光があり、私達を取り巻く空気があり、お水を毎日いただいているからこそ生きていられるのです。実にわれ一人では生きられないのです。

 

そこで前述の釈宗演(しゃくそうえん)老師は、「自分ファースト」と言う思想に対して「我が日本人の思想としては何が中心にならなければならないかと言えば、それは『感恩の精神』(おかげさまと恩に感じること)とでもいうべきものではないでしょうか」と説かれております。

 

おかげさま」とは平易な言葉でありますが、奥が深い言葉でもあります。私の命を支えて下さっている「かげ」に「お」と「さま」とを付けて最高の敬意を表しているのです。また言葉の響きもよろしくて「おかげさまで」と言うだけで、お互いに穏やかな気持ちになれるものであります。

 

それに加えて「ありがとうございます」との言葉を付け加えると、もっと表現がしっかりするのかも知れませんね。感謝の心を付け加えることで、もっと心の中の状態が上手に表現されてゆく様ですね。

 

この様に、お互いに生きているのは自分一人の力ではないのです。多くの人のおかげであり、さらにお日様やお月様、空気に水、森羅万象計り知れないおかげをいただいているのです。そのことに感謝して、私も何かそのご恩返しをしなければならないという気持ちと思いやりの心を持って、どこまでも謙虚に学び修行してゆかねばならないと思っております。「おれがおれが」を捨てて、「おかげさまで」「おかげさまで」と暮らしたいものであります。




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2019/05/17(Fri)

(No.521)場所の壁を取り払うことが出来るようになりました (1/2)

  私は学生時代まで長崎で育ったわけですが、地元では東京のようにコンサルやコーチのような個人で起業する方はほとんどいない様です。やりたいと思っている方はおられると思いますが、実際は顧客獲得が難しいので、地方ではなかなか安定したビジネスにするというのが難しい様です。でも将来は、実はそれがそうでもなくなる様な気が致しております。

 

それは、何かと言うと、地方に住んでいる人がビジネスで都会や都心の人に勝てるようになるかも知れないということなのです。もちろん人にもよりますが、一般的に都心の方がビジネスをするには圧倒的に有利なのです。大都市の方が人口が多いので集客も簡単ですし、情報が回ってくるのも早いからなのです。今までこれは覆(くつがえ)ることがなかったわけですが、インターネットや技術革新のお蔭で今後ビジネスが大きく変わろうとしているのです

 

それを牽引(けんいん)しているのが、Zoomだと思います。少し説明を致しますが、Zoomとはパソコンやスマートフォンを使って、セミナーやミーティングをオンラインで開催するために開発されたアプリケーションの一つなのです。リアル(現実)のセミナーよりもZoomを活用したオンラインのセミナーの参加者の方が多くなってきているという事実があります。

 

つまり、Zoomを使うことによってこれまで近場の人しか参加できなかったセミナーやお茶会、体験会に誰でも参加ができるようになりました。これは、場所の壁を取り払うことができるようになったと言うことができるでしょう。地方の方は今までの集客は地元のお客さんだけだったと思われますが、今後は誰でも自分が主催するZoomイベントに見込み客の方々を集客できるようになるということなのです

 

これは非常に大きい変化だと思います。今まで都心で集客できていた方も、地方在住の方にお客様を取られるということが大いにあり得るということになります。うかうかしていると追い抜かれる可能性もあるでしょう。これではふんどしを締め直さないといけないのではないかと思います。

 

私達は「時流の一歩先を行く」ということをいつも意識することが大切だと思います。早く取り入れるということが集客ではとても大事なのです。Zoomは一体何が良いのか、私が良いと思う理由を以下にまとめてみますと、以下の様に (1)自宅にいながらできる点 (2)場所代がかからない点 (3)全国、海外を商圏にできる点など、大きくまとめますと、この3点かなと思います。

 

1つ目の自宅にいながらできるというのは、これはわかりやすいですね。開催者も参加者もZoomを使うことで自宅でセミナーやミーティングをすることができます。商品を購入してくれた後の個別コンサルやサポートもオンラインでできるでしょう。つまり、自宅から一歩も出ずにオンラインでビジネスを完結させることができるようになるのです。

 

2つ目の場所代がかからないというのは、Zoomなので会場を予約する必要がないということです。 ある人の話しによりますと、「リアルのセミナーをたくさん開催していた頃は、会場代に年間250万円もかかっていました。これがゼロになったらものすごくコスト削減になります。お金がかからないというのは特に大きなメリットではないでしょうか」と。

 

そして、3つ目の日本全国、及び海外を商圏にできるというのが最もインパクトがある特長だと思います。今まではどこに住んでいても自分の居住地から近場の人しかお客様にすることができませんでした。これが常識でした。しかし、この概念が最近になって大きく崩されました。場所の壁というのが取り払われたことによって、地方の方にもチャンスができてきました。街の人口の多さのメリットというものが、これまでより若干弱まることになるでしょう。提供できる商品・サービスがあれば、我々の様に地方に住んでいる方々でも全国にお客様を増やすことが可能になるということなのです。

 

もちろん、地方の方だけでなく、これは都心に住んでいる方も全国を対象にしたビジネスがしやすくなるということになります。つまり、住んでいる地域があまり関係なくなるという時代になりつつあるのです。実際に、あるコンサルタントの方が先般開催していたZoomオンライン・セミナーにも地方の方が多数参加されていました。それは、関東の参加者よりも圧倒的に多い人数でありました。

 

そして、韓国、オーストラリア、フランス、アメリカなど海外からも何人か毎回参加されていたということでありました。この様にZoomをビジネスに取り入れることによって、日本全国だけでなく海外にも展開できるようになったということです。今までより、個人のビジネス範囲が大幅に拡大されることになり、これは、「商圏範囲に革命が起きていると言ってもよいのではないでしょうか。誰にとってもチャンス到来であります。

 

(次回に続きます)



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2019/05/24(Fri)

(No.522)場所の壁を取り払うことが出来るようになりました (2/2)

   本当に今年から働き方が劇的に変わると思います。地方在住の方にも大きなチャンスが巡ってきて、都心在住の方も商圏範囲を大幅に広げられるものと思います。そして、その方法はお金もかからず、自宅にいながらできます。これが流行らないわけがないと思います。時代の先を読み、他の起業家よりもぜひ先陣を切って頂きたいと思います。その行動できっと先行者利益を得ることができると思います。

 

また、Zoomはコストがかからないので、あり得ないくらいの格安価格でセミナーやレクチャー(講義・講座)がやれると思います。これまで遠くてリアルのセミナーに参加できなかった地方の方々にも受講していただくことができると思います。旅費が一切発生しないと言うメリットが生じるからです。私も学生時代まで地方の長崎で育ちましたのでそんな方のビジネスを支援できたらいいなぁと考えています。

 

まもなく起こる衝撃の集客革命とは?

 

これまでは自分の居住地に近い人しか集めることができなかったのが、今後はZoomというアプリを使うことで日本全国にビジネスを広げられる時代になってゆくことでしょう。これで売上を大きく伸ばせるという方も増えてゆくことでしょう。地方の方も、都心の方も同じ様に商圏範囲を大幅に広げられると思います。今まで届けることができなかった人に、自分の商品を届けることができるようになるでしょう。そんな時代の節目が今まさに訪れようとしているのです。家から一歩も出ずに売上を上げることができるようになるのです。一昔前までは考えられない様な変化到来であります。

 

よくセミナーを開催している人々が、参加者の方々に聞いてみられたところ、自宅にいながら売上を上げられるようになりたいという方は実際に多かったとのことであります。もちろん、価値観は人それぞれでしょう。リアル(現実)で会いたいという方もたくさんいらっしゃいます。どちらかというと、私もリアルで会いたい派の一員です。Zoomよりも、直接会った方が相手により伝わるのは間違いないからです。

 

でも、大事なことは何かというと需要に沿うということでしょう。自分がリアルで会いたいからリアルのビジネスをやるのは、それは好きなことをやるという意味で大事なことではありますが、お客様の望む需要に沿ったものを提供するというのもビジネスを発展させるには大事な考え方です。サポートを必要としている人が全国にいるのに、距離が遠いから助けないというのは非常にもったいないことだと思います。今は距離が離れていても助けられる時代に変化したのだと思っています。

 

それなら、より多くの人を助けた方が、世の中にもっともっと大きな価値を提供できるのではないでしょうか。ただし、勘違いがないようにお伝えしますが「Zoomを使ったから集客につながるわけではない」ということが大事なのですZoomはただの会議スペースに過ぎません。目的を達成するための、ただの道具にすぎないのです。セミナーやミーティングの箱としては場所を選ばずに活用できるので素晴らしいのですが、問題はそこにどうやって集客するかなのです。その場所に申し込みを得ることができなかったら結局は意味がないからですね。それではビジネスが進んでいかないからです。

 

では、どうやったらZoomの良さを発揮できるのでしょうか?そこで、活用することができるのがFacebookなのだと思います Facebookなら全国に友達がいるという方も多いでしょう。友達を増やしたがまだ会ったことがないというケースも多いのではないでしょうか?まだ信頼関係が構築できていない間柄も多いのではと考えています。だが今後はそんな友達がZoomのイベントなら参加してくれるようになるのではというわけです。つまりZoomFacebookの両刀を使うことでサービス提供できる場が増えてゆくということになるでしょう。

 

私もZoomの参加者がどんどん増えていることを、色んな場面で目の当たりにしていますZoomなら気軽に集まりやすいからでしょう。では、どうやってZoomを活用してビジネスを全国に展開してゆけば良いのでしょうか?もっと研究と勉強を重ねて進化と深化をさせなければと考えております。昨年からZoomが一般的に使われるようになり、近場に住んでいる人だけでなく全国や海外にビジネスを広げることが容易になりました。自分の住んでいる地域が関係なくなる時代がすぐそばまできているのです。

 

2019年は間違いなく集客方法がこれまでとは変わってゆくでしょうFacebookのピークは過ぎたと巷で言われていたりしますよね。私もそうだと思っていましたがZoomという新しいエッセンスが加わったことによって、Facebookは再ブレイクするのではないかと思っています。地方在住の方にも大きなチャンスが巡ってきて都心在住の方も商圏範囲を大幅に広げられる様になるでしょう。そして、その方法はお金もかからず、自宅にいながらできる、これが流行らないわけがありませんよね。Facebook × Zoomの両刀はとても相性が良いため、その効果は場所の壁を越えてゆくことになるでしょう。ご参考までに。

 

 

 

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2019/05/31(Fri)

(No.523) 「笑う門には福来る」は本当だった!! (1/2)

  今まで幸せに関するコラムを何回かにわたって書いてきましたが、今回は、笑いと幸せの関係について述べてみたいと思います。

 

笑う門には福来る」という諺は、実は核心を突いた言葉だったのです。その理由はそれを裏づける研究成果が、次々と発表されているからです。では振り返って見て、最近のあなたは、いい笑顔をなさっておられるでしょうか?「笑顔になれば心身ともに健康になり、充実した幸せな人生を送ることができる」その様に言うと、「笑顔なんてそんな簡単なことで、幸せになれるはずがないよ」と思われる方もおられるかもしれませんね。


しかし近年、笑顔が人間の心身に与える効能が、医学的・科学的にも世界レベルで次々と実証されているのです。例えば、fMRI(磁気共鳴機能画像法)という検査機器で、嬉しい、楽しい気持ちを感じて笑っている人の脳を調べたところ、記憶や感情をコントロールする「前頭前野」の血流が増し、活性化していることが分かりました。しかも、嬉しい、楽しい気持ちを感じていない人に、つくり笑いで「笑顔の表情」をしてもらうだけでも、前頭前野に同じ反応が見られたのです。

 

この結果は、たとえ感情が伴わなくとも、つくり笑いで表情を笑顔にするだけで幸せを感じたのと同じ反応が脳に起こる、つまり、表情筋と幸福感には密接な関係があることを示しています。つくり笑いでもと聞けば、一種の驚きであります。

 

アメリカのカンザス大学が実施したストレスと笑顔に関する実験でも、笑顔がストレスの減少に繋がることが立証されています。この実験では、被験者を「笑っていないグループ」「つくり笑いのグループ」「本当に笑っているグループ」の3つに分類し、ストレスを感じる作業をした後の心拍数を計測しました。すると、つくり笑いと本当に笑っている「笑顔グループ」では、作業中の心拍数が低く、ストレスが少ないことが明らかになったのです。日本と米国でも、笑いに関する実験では、同じ様な結果であったと言うことであります。

 

また別の所での、ある修道女たちの日記をもとにした調査研究では、笑顔であること、ポジティブであることが寿命に関係していることが分かりました。修道院の修道女たちは毎日同じものを食べ、同じ環境で過ごしているにも拘らず、寿命が長い人と短い人がおられます。

 

それはなぜだろうかと、彼女たちの日記を解析してみたところ、辛い、不安、困難といったネガティブな言葉の多いグループの人は80歳になった時に約3割しか生存しておられず、楽しい、嬉しい、感謝といったポジティブな言葉が多いグループの人は約9割が生存しておられたのです。このことで精神の状態がポジティブ(積極的・前向き)か、ネガティブ(消極的・後ろ向き)かで寿命にも大いに関連していることが実証されたとのことであります。

 

そして笑顔は私達の日々の生活や仕事にも影響を与えています。日々の生活でも笑顔は周囲の人達に「近づきやすい人」「感じの良い人」という良い印象を与える効果があります。逆に笑顔がない人には周囲が「近づきにくい人」という感情を持つようになるのは言うまでもありません。日頃から笑顔を絶やさない人こそが人生も仕事も充実できるのです

 

日本には「笑う門には福来る」という諺があり、フランスの哲学者・アランも「幸福だから笑うわけではない。むしろ、笑うから幸福なのだと言いたい」との名言を残していますが、まさに近年の笑顔に関する研究は、その言葉を裏づけていると言えるでしょう。

 

(次回に続きます)



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