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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2019/06/07(Fri)

(No.524) 「笑う門には福来る」は本当だった!! (2/2)

日本はストレス社会と言われていますが、政府の統計によると、日本では年間約2万人が自殺しています。ピーク時に比べて減少はしているとはいえ、これは世界の先進国の中ではワースト上位になります。

 特に問題だと思うのは、自殺者の約半数を占めるのが働き盛りの人であることです。厚生労働省の調査でも、仕事に強い悩みやストレスを抱えている労働者は五から六割という高い割合で推移を続け、精神障害を原因とする労災認定件数も増加の一途を辿っているのです

 

それらの数字が示しているのは、夢や目標を見出せずに、深い悩みを抱えながら仕事に携わっている日本人がどれだけ多いかということです。そしてそうした従業員を雇っている、経営者や管理職の多くが人材のマネジメントの難しさで悩んでいるということだと思います。

 

一昨年、政府は50人以上の企業に従業員のストレスチェックを義務づけましたが、これは一つにはストレスで体調を崩す人が増えて、年々医療費が膨れ上がり国の財政や経済を圧迫しているからに他なりません。また、他国と比べると日本は患者さんに薬を過剰に処方する傾向が指摘されていて、服薬大国と呼ばれている現状もあります。

 

先述しましたが、笑顔はあなた方の日々の生活や仕事を、幸福に導いていく優れた力を持っています。そして笑顔には自分だけでなく、周りの人々にも幸福感が連鎖する「笑顔の法則」というものが存在しています

 

他人の笑顔を見て思わず自分も笑顔になってしまった経験はないでしょうか?それは笑顔には笑顔で返したくなる性質があるからです。あなたが笑顔になれば、まず、あなた自身が幸福感を感じ、それを見た周りの人が笑顔になり幸福感を感じる。さらにその周りの人を見たあなたが、また笑顔になる。これが幸福感という感情が連鎖してゆくという「笑顔の法則」なのです。笑顔には凄い力が潜んでいるのですね。

 

多くの日本企業では、過度に顧客満足度や業績を追求するあまり、従業員自身の幸せや満足度が見過ごされがちになっているのが現状でしょう。気が付けば多くの従業員がストレス過多となり「日本はストレス社会である」と呼ばれるまでになってしまいました。自慢ができる特徴ではないのです。

 

時代や価値観、世代が変わって行く中で、従業員一人ひとりの幸福感や自主性を重んじる社会にして行かなくては、日本が前に進んで行くことは難しくなっていくでしょう。まずは目の前の人、従業員を笑顔にすることが会社の発展にもつながっていくと思います。

 

これからも笑顔の優れた力を認識し、一人ひとりの皆さんが世の中に広めていくことで、一人でも多くの方の健康と幸せと、多くの日本企業が抱える課題の解決ができれば良いのになぁと考えております。ご一考を。

 

 

 

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2019/06/14(Fri)

(No.525)経営者が人間学とマーケティングを学ぶべき理由とは(1/5)

  「経営者の仕事はマーケティング」と言われるほどビジネスの成長発展にとっては、マーケティングは必須の事項になります。それでは、なぜあなたがマーケティングを学ぶ必要があるのでしょうか?

 

【必要な人に必要な商品サービスを届けること】

 

マーケティングとはあなたの商品サービスを必要な人に橋渡しをする行為です。つまり、マーケティングがわからなければあなたの商品サービスが市場に知られることはありませんし、必要な人に届くこともなければお金も生まれることはありません。自分でマーケティングがわからなければ誰か他の人がマーケティングをすることになり、本来価値を提供できる人ではない人が現れたり、詐欺まがいの行為をする人が現れたりするかも知れません。あなたが責任を持って自分の商品サービスを必要としている人に届けることに強いこだわりを持って頂きたいと思います。

 

【狙って結果を出せるようになること】

 

数値管理、統計データ、競合調査など。目を向ければいくらでもヒントは隠されています。成功率が50%以下だったら、それはギャンブルに近いと言っても良いかも知れません。しかし、マーケティングを学ぶことによって狙って成果を出せるようになるものです。いくら広告費をかければいくらのお客様が来てくださり、いくら受注につながるのか。計測していくことによりあなたのビジネスは狙って成長させることができます。

 

いつも何が起きるかわからないギャンブル状態で不安の毎日より、どうなるのかが分かって、それに沿って行動できるビジネスの方がどれほど健全なものなのか。経営をしたことがあるあなたならば分かるはずです。大企業でもテストの後は改善しています。PDCA(プランドゥーチェックアクションというマネジメントサイクル)を回し続けています。

 

【社会を良くすることができるのです】

 

ビジネスは価値と価値の交換なのです。つまり、たくさんの商品が流通し、お金がたくさん動くことで価値と価値の交換が生まれます。人々をより豊かにすることができ経済循環を起こすことによって社会をより豊かなものにすることができます。

 

国連の発表している17個の持続可能な開発目標SDGs(エスディージーズ)サステナブル・ディベロップメント・ゴールズSustainable Development Goals」の略称であり、2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた、国際社会共通の目標です。社会性を意識しチャレンジすることにより、社会の後押しを受けて社会に貢献することができます。以上の様にあなたが経営者であればマーケティングの全体像を理解して常に学ぶ必要があるのです。

 

【1万円札の肖像画が変わるそうです】

 

話しは変わりますが、5年後のこと(2024年)になりますが、1万円札の肖像画に、現在の福沢諭吉氏から「日本の資本主義の父」とされている渋沢栄一氏が用いられるとのことであり、話題を呼んでいます。日本史上、経済人が紙幣の顔になった前例はないとのことであります。

 

その渋沢栄一氏の代表的著書が論語と算盤ですが、現代において、それは、「人間学とマーケティング」に置き換えられるはずであると、次の書は唱えています。『人間学×マーケティング』~未来につづく会社になるための論語と算盤~(神田昌典・池田篤史/共著)。ここでは、本書の一部を参考にさせていただきながらポイントを絞ってご紹介をしながら考察をしてみたいと思います。

 

(次回に続きます)



 

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2019/06/21(Fri)

(No.526)経営者が人間学とマーケティングを学ぶべき理由とは(2/5)

 【なぜ今、「論語と算盤」が必要なのでしょうか?】

 

過去、名だたる経営者たちは、歴史上、偉大な成果を遂げた人物や書籍、いわゆる古典からの英知を自らの経営に生かして参りました。今の状況によく似た大きな変わり目の時代に生き抜いた実業家、それでいて圧倒的な成果を成し遂げてきた人物、その人こそが、「論語と算盤」の著者である渋沢栄一氏(1840-1931年)であります。今から103年前の1916年大正5年に著し、人間学と経営学の根底を支える名著として数多くの経営者や指導者の生き方や決断の拠り所となっている書物であります。

 

その功績たるや、東京証券取引所、サッポロビール、みずほ銀行、帝国ホテル、明治神宮、聖路加国際病院、王子製紙などの設立や育成に関わった会社は、実に約500社、それ以外に600の教育機関、社会公共事業である一橋大学、日本赤十字社、東京商工会議所、理化学研究所や民間外交に携わった人であります。日本の実業界、ひいては資本主義の制度を設計した人と言われ、後世では日本資本主義の父」「実業界の父と呼ばれ、ノーベル平和賞の候補にもなった人物であります。

 

渋沢氏は江戸から明治へと大きく変わりゆく時代に、新たなものを次々と取り入れては、業種には関係なく、今日まで残る企業を次々に創りあげました。経営・マーケティングの優れた才覚を持っていたにもかかわらず、三菱、三井財閥というような自身の名字の「渋沢」の名を冠した企業はほとんどありません。なぜならば「利益の独り占めは道徳に反する」という言葉を語ったといわれることからも、その人物像が見てとれるものであります。

 

彼が偉大だとされる理由は、資本主義の制度設計をしただけではありません。今から100年以上も前に「資本主義」や「実業」が内包していた問題点を見抜き、その中和剤を経営システムの中に織り込もうとしたことであります

 

問題点とは、もともと「資本主義」や「実業」というものは、自分がお金持ちになりたいとか、利益を増やしたいという欲望をエンジンとして前に進んで行く面があるという点です。もちろんこれは成長する時には必要なものです。しかしそのエンジンは、しばしば暴走し大きな惨事を引き起こします

 日本に大きな傷跡を残した1980年代後半からのバブル景気、昨今の金融危機、相次ぐ大企業の不祥事など、この種の例は枚挙にいとまがないでしょう。彼は「実業」や「資本主義」には、暴走に歯止めをかける枠組みが必要であると考え、その手段が「論語」であったということになります

 

渋沢氏は「商才は『論語』によって養える」とまで言っています。ここに現代の経営におけるヒントがあると思います。『論語』とは、古代中国の思想家、孔子の教えを弟子たちが書き留めた書であります。紀元前5世紀頃に記されて、現代でもなお広く語りつがれ、人の生きる道や考え方、道徳を述べているものです。その内容は、「人はどう生きるべきなのか」や「どのように振る舞うのが人としてよいのか」などといったものになります。

 

現代でいうところの「道徳」であり、仕事や人生の向き合い方、働くことに対しての考え方、つまり「人間学」と置き換えることが出来るでしょう。一方、「算盤」は、現代語訳において、カネ儲けと訳されています。現代でいうところのお金を稼ぐ営利活動や事業のことなのですが、この観点でいうと、ソロバンは商売、つまり、マーケティングと置き換えられるともいえるでしょう

 

というのも、現在においてマーケティングは、ひと昔前の「集客」という枠組みから、今やその枠をはるかに超えて商売全体そのものになっているからです。『論語と算盤』の中に、このような一説があります。ソロバンは、『論語』によってできています。『論語』もまた、ソロバンの働きによって、本当の経済活動と結びついてくるのです。だからこそ『論語』とソロバンは、とてもかけ離れているように見えても、実はとても近いものでもあるのです


 ともすると、この言葉も次のように変換できるのではないでしょうか。マーケティングは、『人間学』によってうまくいくのです。『人間学』もまた、マーケティングによって、本当の意味で世の中を潤していくことができるのですつまり、『人間学とマーケティングは、とてもかけ離れているように見えて、実はとても近いものでもあるのです

 

この言葉には、「これほど的確に、現在の経営課題を解決する絶妙な表現はないのではないか」と感動すら覚えるものです。今の日本の全ての中小企業が持つべき考え方であると言っても良いと思います。ちなみに、『論語と算盤』は、ここ数年でもビジネスパーソンの間でも再び注目を浴びているテーマなのです。『論語と算盤』は現代の言葉で表現致しますと表題の様に「人間学とマーケティング」に置き換えても、違和感を生じないものであります

 

(次回に続きます)

 

 

 

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2019/06/28(Fri)

(No.527)経営者が人間学とマーケティングを学ぶべき理由とは(3/5)

  【「論語と算盤」が身につかない現代の3つの理由について】

  

論語と算盤」を兼ね備えた会社こそ、今からの時代に未来へ続く会社であると述べましたが、それはとどのつまり、「人格形成された稼げる人材」が会社内に溢れている状態ということになるのです。しかし、そのような人材は、今の中小企業に一体どの程度いるのか?と言うと、ほんの一部の人間のみであると言っても良いのではないかと思います。

 

なぜなら、それを実現するには、2つの重い扉と、3つの壁があるからです。1つ目の扉は「経営者が」いかに在るか?と言う点。リーダーとなる経営者自身が身をもって体現する必要があります。しかし今はあまりにも変化が激しい時代であるため、経営者も物質主義、精神主義のバランスを崩してしまっている傾向があるのではないでしょうか?

 

もう1つの扉は「社員が」いかにしてそれを学ぶのか?と言う点です。大切だと理解はしていても、これがいかに困難なことなのか、少し想像しただけでもわかるでしょう。また中小企業の社員が学ぶには3つの壁があると考えられます。1つ目の壁は時間的な壁、2つ目は資金的な壁、3つ目は学び方と学ばせ方の壁です。論語では何を学ばせ、算盤では何を学ばせるのか?それが具体的に良く分からないのが大きな壁なのです

 

以上からも分かるように、中小企業において「論語と算盤」(人間学とマーケティング)を兼ね備えた社員を育てることは極めて難しいのです。結局のところ、未来に続く会社とは「人間学とマーケティング」を兼ね備えた会社であると理屈では分かっていても「そんな人材はいません。育てるのも無理です」となってしまうのです。

 この難題を解き明かす鍵を与えることを目的にしてこの書籍(『人間学×マーケティング』)が果敢に挑んだのが本書であると書いてあります。私もこの本と同じように、将来、難題の解決が出来る様に現在鋭意努力中であります。

 

そもそも、マーケティングや経営や商売では、根底にある哲学や理念は同じ思想が流れているものです。人間学(道徳)と経営学(マーケティング)は表裏一体の関係渾然一体で二つで一つの関係として共存しているのです。言葉を変えれば、どちらか一方が欠けていると前には進まないということになります。渋沢栄一氏の言葉を借りますと「企業の目的が利潤の追求にあるとしても、その根底には道徳が必要である」という「道徳・経済合一説」を説いておられます。

 

人間学で人間力を身に付けると自然に仕事力経営力も身に付いてゆくものなのです。不思議なものであります。自然の樹木と何ら変わりはないのです。根がしっかりしていると、その上の枝葉は自然にスクスクと伸びてゆくということなのです。

 

人間力が底辺にあり、その上に仕事力経営力が乗っかっている正三角形の形をイメージして下さい。見るからにどっしりと安定した形であります。もし逆に人間力が小さくて上の仕事力や経営力の方が相対的に大きい逆三角形では非常にアンバランスで不安定な形であり、いつ倒れるか分からない形になってしまいます。

 

また、人間力が陰ならば経営力は陽の力に相当します。東洋思想の根本である、「陰陽相対(待)性理論」といって陰陽がお互いに相まって、助け合って物事や世界が成り立っているという考え方になります。「人間力と経営力は車の両輪、どちらが欠けても前には一歩も進まない」と言われていますが、陰陽の関係で見ればお互いに対立している様に見えますが、本質はまさに陰陽が表裏一体の関係であり、二つが揃って初めて一つのものであるからなのです。“陰陽一如”であります。

 

ですから、人間力と経営力のどちらかに偏ることなくバランスよく身に付ける必要があるとの教えになります。言葉を変えますと「論語と算盤」「道徳と経営」「人間学とマーケティング」「人間学と経営学」などと読み替えても何ら問題はないでしょう。文字は変わっても本質は変わらないと考えて良いと思います。

 

また、人間学や道徳は、いかに時代が経過しても変わることなく、いつまでも不変であると言えます。それに反して、経営学やマーケティングは、環境の変化、時代の経過に応じて変化・進化してゆくものであると言っても良いと思います。

 

(次回に続きます)

 

 

 

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