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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2019/08/09(Fri)

(No.533) 安岡正篤師に学ぶ運と徳の高め方 (2/4)

 【自分を知ることが全ての出発点である】

 

安岡教学では、「運には宿命と運命がある」と説かれています。宿命は例えば日本人として生まれる、男として生まれるなど、自分の力では如何ともし難いものです。しかし運命は「命を運ぶ」と書くことで明らかなように、変えることができるものです。そして運命を変えるために説かれているのが「尽心・知命・立命」と言う自己維新のプロセスになります。

 

尽心(じんしん)」とは心を尽くすこと、心を探求して本来の自己を自覚することで、先述しましたが「自得(じとく)」とも言います。それによって天から与えられた使命を知る「知命」。それに基づいて自分の運命を創造する「立命」が可能になると説かれています。要するに「自得」こそが全ての出発点であると説かれています。

 

私もこの「自得」について考えて参りました。一体自分はいかなる使命を持ってこの世に生まれて来たのか?そのためにどの様な才能・能力を天から与えられてきたのか。あの孔子も50歳にしてようやく天命を知ったと述べている様に、自分を知ることは容易ではありませんが、知ろうとする努力だけは重ねて来たつもりであります。

 

私は、次の様な短歌を作って何回も反復して自分のものにして、当たり前にしたいと思って続けてきました。「天命と 与命と使命 知命して わが運命を 立命をせよ」 命(めい)を六つに分けて覚えました。「人生は 宿命でなく 立命だ 自分の意志で 運命立てよ」 宿命とは最初から運命は決まっているため、努力で変えようと思ってもどうしようもないとの意味になります。宿命観で諦めた気持ちで生きるのではなく、立命観を持って積極的に人生を切り開いて行きたいものです。

 

【運を良くするための心掛けとは?】

 

運命は決して固定したものではなく、変えることが出来るものであるとの教えは、私達に大きな希望を与えてくれます。ならばどうすれば良い運命を作っていくことができるのでしょうか?

 

仏教には「因果の法則」という教えがあります。物事にはすべて原因があり、善因を作れば善い結果がもたらされ、悪い因を作れば悪い結果がもたらされるということです。同様に「易経」にも「積善の家には必ず余慶(よけい)あり。積不善の家には必ず余殃(よおう)あり」という教えがあります。善行を積んだ家にはその功徳により幸せが訪れ、不善を積み重ねた家にはその報いとして災難がもたらされることを説いています。

 

従って運命を良くするためには、善因を作らなければなりません善因善果、悪因悪果を踏まえて、日々自己を律してゆくことがとても重要なのです。そして良き運に恵まれると、良き運を持った人との縁にも恵まれ、良い縁がさらに良い縁を尋ねて発展していく様は誠に妙なるものがある。また良い出会いがさらに良い結果をもたらすこと、良い人に交わっていると良い結果に恵まれるという、縁尋機妙(えんじんきみょう)多逢聖因(たほうしょういん)の理(ことわり)を体現できるのです。人間はできるだけ、いい機会、いい場所、いい人、いい書物に会うことを考えなければならないということだと思います。

 

まさしく運と徳は密接不可分な関係にあり、運を良くするためには徳を高めていくこと。そのためにも日々の生活の中で善を積んでいくことが非常に大切なのだと理解することができます。積善の基本になるのが日々の仕事です。仕事という言葉を構成する「仕」も「事」も訓読みすれば両方とも「つかえる」であり、働くこと自体が、世のため人のために尽くすこと善を積むことに通じているということなのです。

 

目についたゴミを拾って歩くことも立派な善行であり、天は私達のそうした平素の行いを見ているのです。正しいと信じることをただひたすら実践すれば、結果は必ずついてくると言っても良いのではないでしょうか。

 

(次回に続きます)

 

 

 

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