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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2020/01/03(Fri)

(No.554)ノーベル賞の吉野彰氏や他の受賞者に成功の秘訣を学ぶ (1/2)

    商品化が困難とされていたリチウムイオン(充電式)電池の研究開発をいかにして成功へと導いていったのか。2019年ノーベル賞受賞者の吉野彰氏(旭化成名誉フェロー)に成功の秘訣を学びたいと思います。と同時にその他のノーベル賞受賞者にも学びたいと思います。一つでも活学したいと思います。


 吉野氏のあるメディアでのインタビュー時に、研究にかける信条が語られています。テーマは「志ある者、事竟(つい)に成る」でした。その内容の抜粋を下記に示したいと思います。


 質問;(これまでの経緯を踏まえて、優れた研究をするために大切なことは何だとお考えですか?)

 基本的には極めて単純な話です。自分が持っている知識、あるいは技術といったシーズ(種)と、世の中で必要とされているニーズ(必要性)、この二つを線で結びつければいいだけのことなのです。


 ところが厄介なことにシーズもニーズも日々変化して行きます。技術というのは日々進化していくので、昨日まで不可能だったことが翌日には可能になることがあります。

 また、昨日までは世の中で必要とされていたことが、ある別の製品の開発によってわざわざ研究する必要がなくなることだってあります。つまり、動いている物同士をどうやって線で繋ぐかという、非常に難しい問題なのです。

 また、それがどれほど難しいかというと、何か難しいことを表現するのに「針の穴を通す」という言葉がありますよね。実際の研究開発では、ジェットコースターに乗りながら針の穴に糸を通すようなものだと僕は思うのです。

 だからこそ、先ほど話したように五年、十年先のことを先読みできるかが大事になってくるのです。

 目の前のニーズをいくら追いかけても、時間の経過とともにいずれそこからいなくなる。いま見えているターゲットに弾を撃ったところで、研究開発の世界では絶対に当たりません。

 そうではなくて、あっちの方向に向かって撃てば、こういう軌道を描いて当たるだろうと考える。そういう読みが大切ですね。

 

それと、もう一つは、自分の技術です。今はこのレベルでも、いずれこういうことも必要になるだろうと考えて、自分の技術レベルを上げていく。そうやって常に技術を磨き上げることも、研究者にとって大切な姿勢だと思います。

 

質問;(そのような姿勢で歩まれてきた吉野先生にとってのとはなんでしょうか?)

 

それは世の中で求められているものを創り出すということですが、最も大事なことは、そのを実現するための手段をいかにして持つかということになってくるでしょうね。

 

そして、その手段を得るためには、先ほど話したように先読みが大事になってくると思います。と言うのも、例えばマラソンレースは42.195キロと決まっていますよね。どんなにしんどくても、必ずゴールがあるから選手たちは頑張れます。もしその日の天候によって、距離が変わってしまったならばがっくりしますよね。

 

それと同じで、先読みによってゴールを見極め、自分のやろうとしていることは、5年、10年先にはこうなっているはずだという信念を持つことです。そうすればそれがモチベーションの維持にもつながるだけでなく、どんな壁があっても目標に向かって走り続けることができます。

 

僕の経験からしても、必ずゴールがあるという信念があれば、これほど強いことはありません。

 

研究開発の過程では色々と言われましたけど、僕の中では間違いなく将来こうなるから、自分はこの研究開発の道を歩んで行くのだという信念がありました。その信念が僕を支えてくれたおかげで、リチウムイオン電池という世の中に求められるものを創り出すことができたのです。

 

以上が、吉野彰氏が語られた内容になります。我々の日々の仕事や生活においても、参考にして活用できる様な言葉もあったと思います。

 

(次回に続きます)

 

 

【新年のご挨拶】

新年あけましておめでとうございます。当経営コラムも早いもので12年目に入りました。これも皆様方の温かいご支援のおかげだと、心より感謝致しております。

 

昨年は、たくさんの方々から、感想や励ましや、お礼のお言葉などを頂きまして、ありがとうございました。この場をお借りして厚くお礼を申し上げます。

 

 本年も一心不乱の気持ちで執筆させて頂きますので、ご愛読の程よろしくお願い致します。
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2020/01/10(Fri)

(No.555)ノーベル賞の吉野彰氏や他の受賞者に成功の秘訣を学ぶ (2/2)

  前回は、2019年ノーベル賞受賞者の吉野彰氏が語られた成功の秘訣でした。が今回は、その他の、過去にノーベル賞を受賞なさった一流の方々の箴言・寸言・名言になります。これらの言葉を通して成功の秘訣などを学んでゆき、参考にして活かしてゆきたいと思います。以下、6名の方々の秘訣に絞らさせて頂きました。


  【1】   何か悪いことが起こった時は「身から出たサビ」、つまり自分のせいだと考え、反対に、いいことが起こった時は「おかげさま」と思うこと。

山中伸弥氏(2013年度ノーベル生理学・医学賞受賞者/京都大学iPS細胞研究所 所長)

 

⇒一般には、これと逆のことを考えそうですよね。悪いことが生じたら他己責任で他者に責任転嫁する人が多いものです。上手く行けば自惚れるものです。自助努力勤勉努力する人は、自己責任自己犠牲の精神が強く、上手く行っても謙虚さ感謝の気持ちを失わない人であります。人間性の高い人でしょう。

 

 

【2】 失敗を恐れずに、新しいこと、人がやらないことに挑戦してこそ、人を超えるチャンスを掴めるのです。

大村 智氏(2015年度ノーベル生理学・医学賞受賞者/北里大学特別栄誉教授)

 

⇒普通は失敗を恐れるもので、なかなか人のやらないことには挑戦(チャレンジ)する人は少ないものです。何事においても挑戦する精神が大切なのです。又、挑戦するには心の奥底に勇気という力が必要なのです。恐怖は敗北を、勇気は勝利をもたらします。

 

【3】 創造的な仕事は、相当量の系統だった知識の蓄積があってこそ、初めて可能なのです。

湯川秀樹氏(1949年度ノーベル物理学賞受賞者)

 

⇒狭い範囲の浅い知識では、創造的な仕事は難しいと言っています。やはり相当量の系統だったとあり、広く深い知識体系的な整理をしていることが重要なのですね。

 

【4】 リスクを取ることと逆境とは違います。壁をいかに乗り越えるか、というチャレンジ精神がなくては、充実した人生を送ることはできません。

江崎玲於奈氏(1973年度ノーベル物理学賞受賞者)

 

リスクは取ると表現します。物事を達成するために、発生するかも知れない危険性や損失を省みないことですね。勇気を出してチャレンジし、行動しないと何事も始まらないからです。

 

【5】 好きなことに無心で打ち込むことがその人本来のよさ、つまり天真(飾らずに自然のまま)を発揮する上でとても大切なのです。

小柴昌俊氏(2002年度ノーベル物理学賞受賞者)

 

無心という言葉や状態がポイントです。とらわれ、こだわりのない心で、雑念妄念のない無念無想の心無心です。日常生活や仕事でも、無心でおこなった場合は最高の働きができるのです。技のトレーニングと共に、心の安定のトレーニングも同じく非常に大事だということになります。

 

【6】 成果を生み出す5つの仕事術

 

夢ややりたいこと、目標を持とう ⇒夢・目標の大事さ。短歌を一つ。

夢をもち 目標もって 努力せよ 続けていれば 夢が近づく

 

・失敗を恐れないこと ⇒リスクをとる。挑戦チャレンジする。何もしないことが失敗である

 

・やろうと決めたことは、最後まで諦めないこと ⇒本物は続く、続けるから本物になる

 

・疑問(好奇心)を大事にすること

 

・輪(仲間、友達)を広げること ⇒一人では何もできない。同じ理念や高い意識を持った仲間と共に、行動を高め合うことで成果が出ます。仲間・コミュニティが大事です。その様な仲間を“マスターマインド”と呼びます。成功する方々は、必ずマスターマインドというグループやコミュニティに参加しておられます。

 

赤崎 勇氏(2014年度ノーベル物理学賞受賞者)

 

以上であります。成功の秘訣がたくさん述べられています。普段の仕事や人生の中で一つでも活学したいと思います。

 

 

 

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2020/01/17(Fri)

(No.556) 作家・三浦綾子さんの幸福論に学ぶ 

   禅の研究と著述に96年の生涯を傾注され、日本の禅文化を海外に紹介された鈴木大拙(1870年~1966年)仏教学者(文学博士)が、こういう言葉を残されています。

 

「人間は偉くならなくとも、一個の正直な人間となって信用できるものになれば、それでけっこうである。真っ黒になって黙々として一日働き、時期が来れば“さよなら”で消えていく。このような人を偉い人と自分はいいたい」平明で分かりやすい文だが、しかし深遠な一つの幸福論であります。

 

この文に触れますと、天命・与命・使命・天真・天性・天稟(てんぴん)で生きよ、との次の短歌が思い出されます。「偉い人 名高い人に なるなかれ 天から受けた 宝ひき出せ」というものです。

 

“幸福論”という言葉を書いて真っ先に思い出す人に、作家の故三浦綾子さん(平成11年1999年77歳にて没)がおられます。三浦さんの人生は難病の連続でした。24歳で突然高熱に倒れたのが発端でした。それがその後、13年に及ぶ肺結核との闘病の始まりでした。当時、肺結核は死に至る病でした。入退院の繰り返しの中で、三浦さんは自殺未遂も起こしています。

 

さらに悲惨が重なります。脊椎カリエスを併発。ギプスベッドに固定され、動かせるのは首だけで寝返りもできず、来る日も来る日も天井を目にするのみ。排泄も一人ではできず、すべての世話はお母さんがなされました。そんな生活が4年も続いたとは、私たちの想像を超えるものです。

 

 そこに一人の男性が現れて結婚を申し込みます。光世さんです。その日から薄皮を剥ぐように快方に向かい、二人は結婚します。綾子さん37歳、光世さん35歳でした。そして綾子さんの書いた小説『氷点』が新聞社の懸賞小説に当選されて、作家への道が開けて行きました。

 

しかし、その後も病魔はこの人を襲い続けます。紫斑病。喉頭がん。三大痛い病といわれる帯状疱疹が顔に斜めに発症、鼻がつぶれます。それが治ったと思ったら大腸がん。そしてパーキンソン病

 

次々と襲いかかる難病。それだけで絶望し、人生を呪(のろ)っても不思議ではありません。だが三浦さんは常に明るく、ユーモアに溢れておられました。凄いものです。これは我々一般人では想像すらできないことです。ここで次の短歌を振り返って、三浦さんをしのび、今後の人生の教訓にしてみたいと思います。全部で10篇です。

 

人生は 受け止め方で どんなにも 変化するもの 有り難きかな受け止め方一つなのです。

会えば ただちに変えよ 感謝して 喜びにして うけとめること」 万が一、苦に遭遇しても感謝と歓喜で受け止めよとの歌です。なかなかできることではありません。

 

笑うこと 笑えば神と 一つなり われの笑いは 宝なりけり笑え笑え、笑うにつれて人生の幸福と運命がドンドン開けてゆくからです。「笑門来福」とも言われていますよね。


 「順境も 逆境でさえ ただ一つ いつも喜び 何でも感謝
順逆を越えなさい、順逆一如という、一円観の教えです。

禍福でも 歓喜感謝で 受け止めよ それが人生 価値高くする」 心が受け入れない限り禍や福はありません。

逆境は 人間変える (恵み)なり 真剣になり 本気になれる逆境は神の恩寵的試練である、神から頂いたプレゼントなのですよとの意味です。    

逆境で 心の鎧 できるのだ 節が作られ 折れなくなるの苦や逆境が人間をつくるからです。

    

人間は 本気になれば 最高だ 自分が変わり 周りも変わる」 本気と一所懸命は違います。

人間は 本気になれば 最高だ 愚痴や不満は 出なくなるもの」 強固な意志力と積極的自己犠牲をとの教えです。

本気なら やれないことは 何もない 不可能なんて ありはしないぞ命かけたら本物だ。本気と懸命は違います。本気は自らの意思であり、懸命は他からの力が働いているからです。以上です。

 

「これだけ難病に押しかけられたら、普通の人なら精神的に参ってしまいますよね」と言うたくさんの人々の質問に三浦さんは平然として笑顔で答えています。

 

神様が何か思し召しがあって、私を病気にしたんだと思っています。神様にごひいきにされていると思うこともあります。特別に目をかけられ、特別に任務を与えられたと……。私っていい気なもんですねぇ(笑)」とケロッとして答えておられます。病気で意気消沈している人とはまるで違います。

 

誰の人生にも絶望的な状況はあります。だが、心が受け入れない限り、絶望はないのです。同様に、誰の人生にも不幸な状況はあります。しかし、心が受け入れない限り、不幸はないのです」と三浦さんは教えています。三浦さんの生き方はそのことを如実に教えてくれているようにも思います。その三浦さんが、こんな言葉も残しておられます。

 

九つ、90%まで満ち足りていて、十のうち一つ、10%だけしか不満がない時でさえ、人間はまずその10%の不満を真っ先に口から出し、文句をいい続けるものなのです。自分を顧みてつくづくそう思います。なぜ私達は10%の不満を後まわしにし、90%の感謝すべきことを先に言わないのでしょうか?」と。なるほどと、うなずくばかりであります。

 

三浦綾子さんの幸福論、凄いものですね。幸福な人生をどう生きるのか。各界先達の英知に学び活学を致しましょう。


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2020/01/24(Fri)

(No.557) 泥棒と悪口、どちらが悪いのだろうか? (1/2)

   前回は作家の故三浦綾子さんの話しを紹介しましたが、今回も参考にさせて頂き、取りあげてみたいと思います。伝聞法を極力使わずに、直接法で表現したいと思います。

 

これは私、三浦が時折、講演で話すんですが、「泥棒と人の悪口を言うのと、どちらが悪いのだろうか?」と。それに対して、私の教会の牧師は「悪口のほうが罪が深いです」と言われました。

 

泥棒に、大事にしていた物や、高価なものを取られても、生活を根底から覆されるような被害でない限り、いつかは忘れるでしょう。少しは傷つくかもしれませんが、泥棒に入られたために自殺した話はあまり聞かないですよね。

 

だけど、人に悪口を言われて死んだ老人の話や少年少女の話は、時折、耳に致します。いじめによる自殺がそうだと思います。現在でも全国の小中高の学校では、いじめが増えて社会問題になっているようにも感じております。

 

また、「うちのおばあさんたら、食いしんぼうで、あんな年をしてても三杯も食べるのよ」と陰で言った息子の嫁の悪口に憤慨し、その後一切、おばあさんは食べ物を拒否して死んだ、という話があります。

 

それと、精神薄弱児の三割は妊婦が妊娠三か月以内に強烈なショックを受けた時に生まれる確率が高いと聞いたことがあります。ある妻は小姑(こじゅうと)に夫の独身時代の素行を聞き、さらに現在、夫に愛人のいることを知らされました。それは幸せいっぱいの兄嫁への嫉妬から、そういうことを言ったのです。ひょっとしたら作り話しだったかも知れません。

 

人間は弱いから必ず嫉妬するものです。消極観念なのです。嫉妬する側、嫉妬される側の両面から考察し対処するしかないのです。

 

この小姑の話に、ちょうど妊娠したばかりの妻は大きなショックを受け、生まれた赤ちゃんは精神薄弱児だったそうです。なんと恐ろしい話です。この例は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)は凄い影響力をもっているという事例になります。

 

この様に、私たちが無意識で冗談めかして何気なく言う悪口は人を死に追いやり、生まれてくる子を精神薄弱児にする力があるのです。泥棒のような単純な罪とは違う様です。やっと表題の答えが見えて来たようです。泥棒と悪口を比べてみますと、悪口の方が罪が深い様ですね

 

従って、いかなる時も消極的な言葉は決して使ってはいけないということです。“一言人を傷つけ、また、同時に自己をも傷つける”からです。昔から“一言事を破る一言人を誤る”又は“口は禍のもと”とも言われています。

 

世間では、口害が如何に氾濫しているかということです。それとは逆に“一言よく人を生かす”“口は福の元”であるとも言います。言葉の影響力は、良くても悪くても偉大なものなのです。(参考として、以前のコラムの“言葉の影響力には偉大なものがある” No.19 1/2  No.19 2/2をご参照ください)

  

それなのに、私たちはいとも楽しげに人の悪口を言い、また、聞いていますそしてああ今日は楽しかった、と帰って行きます。人の悪口を言うのが楽しい。これが人間の悲しい性(さが)なのです

 

自己を戒める言葉として書いておきたいと思います。私も一般の人も、人の悪口をよく口にするものです。お互いに絶対口にしないように気を付けたいと思います。何気なく言うのもダメです。具体的に書けば、悪口、文句、不平不満、愚痴、泣き言を“五戒”(ごかい)と言います。五つの戒めの言葉になります。それらの“五戒”を一切口にしない事です。口にするか否かを私達は神と天から問われているのです。

 

短歌をひとつ。「五戒とは 愚痴と不平と 悪口だ 文句を言うな 泣き言言うな」です。

 

(次回に続きます)

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2020/01/31(Fri)

(No.558) 泥棒と悪口、どちらが悪いのだろうか? (2/2)

  もし自分が悪口を言われたらその言葉が心に突き刺さり夜も眠れないくらい、怒ったり、くやしがったり、泣いたりするものです。自分の陰口を言った人を憎み、顔を合わせても口をきかなくなるのではないでしょうか。 

 

  自分がそれほど腹が立つことなら、他の人も同様に腹が立つはずです。“自他一如”でみんな弱い人間同士なのです。この世間は。そのはずなのに、それほど人を傷つける噂話をいとも楽しげに語るのが世間であります。残念でありますが・・・。ここで短歌を少々。

 

言葉こそ 福にもなれば 禍にもなる 人を傷つけ 我が身傷つく  

言葉こそ 偉大な力 もっている 魔法の言葉 使いこなせよ」 言葉には凄い力が潜んでいますから、言霊(ことだま)とも言われています。良くも悪くも影響します。十分気を付けて使いましょう。  

 

普段、私たちは自分を罪人だとは思っていません。罪深いなどと考えたりもしないものです。いつも自分は正しいのだと思って生活をしています。自己の正しさを自己主張するのが人間なのです。自己弁護や自己防衛するものが人間なのです


「私は、人さまに指一本さされることもしていません」、と私たちは大抵そう思っています。自分で自分を裁判にかけ自分は無罪であるとみんな主張しています。間違いを正しいと思いこみ、間違っているのに正しいと思いこむ間違いをしています。間違いの三重奏です

 

それは私たちは常に、二つの尺度を持っているからです。「人のすることは大変悪い」もう一つは「自分のすることはそう悪くない」と。

 

自分の過失を咎(とが)める尺度と、自分以外の人の過失を咎める尺度とはまったく違うのです。同じ尺度でもメモリや寸法が相当違っていると考えても良さそうですね。

 

自責”の物差しの尺度と、“他責”の物差しの尺度を自分勝手に作り変えてしまうものらしいです。ひどい場合は自己責任に全く気づかず、全てを他人の責任に100%してしまう人が多い様です。この様に全てを他人に責任を転嫁してしまう動物が人間なのです

 

それは自己防衛本能が働くからです。本来は何があっても自己責任が正しいのです。なぜなら種を蒔いたのは自分自身本人だからですよね

 

本来は 何があっても 自己のせい 全て自分が 蒔いた種なり   

人間は 上手くいかねば 他己のせい 他己に責任 転嫁するもの   

人間は 上手くいったら 自己のせい 自分の手柄 誇りたいもの」 これが人間の特徴です。自慢と自惚れが上手なものです。

人生で 起こったことは 自己責任 他己責任では 成長できず」人間の成長まで左右します。 

 

(三浦綾子さん曰く)一つの浮ついた話の例を言いますとね、ある人の隣家の妻が生命保険のセールスマンと浮気をしました。ある彼女は、「いやらしい。さかりのついた猫みたい」と眉をひそめ、その隣家の夫に同情しました。

 

しかし何年か後に、悪口言って批判していたその彼女もまた同様に、他の男と通じてしまったのです。だがその彼女は言いました。「私、生まれて初めて、素晴らしい恋愛をしたの。恋愛って美しいものなのねぇ」と。

 

 笑い話の様ですが、私たちはこの人を笑うことができません。前にも触れましたが、私たちは自分の罪が分からないということでは、この人とまったく同じではないかと思いますが・・・。いかがなものでしょうか?(笑い)

 

 

 

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