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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事
    一般社団法人アジアビジネス連携協議会(ABC) 顧問

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴40年超
    人間学・経営学など幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2013/03/09(Sat)

(No.201)  どうすれば組織を より活性化できるのか? (その4)

前回までの「組織運営の原則」の4項目に続いて「責任と権限」について説明を続けていきます。
 
責任とは? 権限とは? について述べていきます。
 
 人はある職位に就くと、様々な仕事(職務)を担います。そして、それに伴い彼は自分の仕事を果たす「責任」(職務責任)も担うことになります。
 
そこで、彼にはその「責任」を果たすにあたっての必要な力が与えられます。それが「権限」(職務権限)であります。

 彼は、自分に与えられた権限を利用して、仕事を果たそうと努力します。そして、一つの仕事が終了します。その結果について、彼は自分の当初の責任をどの程度果たせたか、という責任が問われることになります。これが「結果責任」であります。
 
 この様に、責任、権限、結果責任は三者とも対応しているのです。つまり、責任が重ければ、それに対応した権限が付与されるべきで、それがあってこそ初めて結果責任を追求することができるのです。
では一つずつ見ていきましょう。
 
(1)   「責任とは?」 (手段的責任)
 
「責任明確化の原則」で説明しました様に、責任とは職務範囲とその職務の達成水準のことであります。必要最低限の仕事の事でもあります。この場合の責任は「手段的責任」と呼ばれています。あまり普段聞き慣れない言葉かも知れません。後述いたしますが、結果責任である「目的的責任」とは区別されて使われています。
 
少し具体例を示しますが、ビルの守衛さんの仕事を想像して下さい。何時にA地点、何時にB地点の見回り点検をするとあらかじめ決まった仕事があったとします。これらの決まった仕事をきちんと時間と場所を守り巡回監視して点検することは手段的責任と呼ばれます。もし、この手段的責任が果たされていない時には、その守衛さんは徹底して責任追及がなされても仕方がありません。
 
蛇足になりますが、この際、皆さんの手段的責任を振り返ってみられては如何でしょうか。以外と曖昧なものであり、実行が出来ていない仕事もあるかも知れませんね。
 
(2) 「権限とは?」
 
責任の認識と同じく不明確なのが権限の認識であります。権限とは手段的責任を通して目的的責任、つまり結果責任を果たすのに必要な能力のことであります。この結果責任(目的的責任)についての解説は次回にゆずりたいと思います。
 
 一般に組織運営では、各自に割り当てられた部分目標が達成されないと、全体目標の達成も期待ができません。
 
期待されている目標を達成するためには、時には敢えて危険を犯すことも必要であります。職務遂行責任者に、ある程度の危険を犯す権限が保障されていないと、彼は必要な意志決定を自由にできなくなる恐れが出てきます。
 
この考えは、以前の経営コラム「作戦要務令に学ぶ指揮の要訣について」で述べましたように、「大いに独断活用の余地を与えること」と同じ事であります。(当経営コラムNo185をご参照下さい)
 
従って、小さな誤りについてはこれを容認し、職務遂行責任者が必要な意志決定を自由に行うことを保障しようというのです。よって、許容された範囲であれば、経営者または幹部は部下を叱ったり批判をしては決していけないことになります。
 
俗に言う権限の委譲」を行なって、本人がやる気をアップさせ、能力を充分に発揮して、組織の活性化・効率アップを図り、業績を向上達成させようとの意図がはたらくものであります。
 
(次回に続きます)
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