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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2014/08/23(Sat)

(No.277) トップリーダーは からだ全体を使え 

トップリーダーのパフォーマンス(業績)は、その人の人間力の総和によって表わされます。
一般的にトップリーダーが絶対的に保有するべき、能力や資質が一つあるとすればそれは一体何なのか?また、どうやって身に付ければ良いのかと考えがちですが、一つだけと言われれば、それは使命感であると思います。しかしトップリーダーは、何か一つ優れた能力や資質や技術を身に付けたからと言って、それだけで務まるようなものではありません。
 
冒頭に述べました、人間力の総和とはどういうことなのかについて、考えていきたいと思います。
まず組織のトップリーダーは、例えば「周囲の様子が何かいつもの様子と何か違うぞ」と、あらゆる情報からその変化を敏感に嗅ぎ取る「」や、事実を見逃さない「」、聴き取る「」を持っていることが大切です。さらに肌で感じるとか、弟六感というものも大事です。
 
トップリーダーの元には、日々様々な情報が集まって来ます。一見ありふれた様に見えるものの中から、「何かおかしいぞ?」と危機を感じ取る、臭覚視覚聴覚が不可欠になります。もち論、消極的な情報だけではありません。新しいビジネスの可能性といった積極的な情報を察知することも大切です。
 
また工場や店舗に足を運び、現場からの生の情報をつかみ取ること、フットワークを軽くして率先して行動すること、則ち普段から「足腰」を強くしておくことも大切になります。「足腰」とは行動であり、現地・現場・現物に基づく実践力です。実行なくては何も成し得ないからです。
 
情報は生き物です。鮮度が大事です。充分な情報が得られてから判断するのでは、遅いことが多いものです。不完全な部分的な情報から、その情報の本質舞台裏をつかむことが大事なのです。情報を得たら、その中からその本質を抽出し、組織として何を行うべきかを判断するための「」はもち論、必須の能力になります。本質を見抜く、先を読む、構想する、マネジメントをする。こうしたトップリーダーの「考える力」が弱ければ、当然、組織は生き残ることができなくなります。
 
ただし、いくら頭が良く、足腰を鍛えており、目や鼻や耳が利くとしても、それだけでは、まだまだ不十分なのです。「」がない人はトップリーダーになってはいけません。「心」とはハートがある、つまり心が開いているとか、愛情思いやり慈しみを持って人に接することができるかということです。この「心」がなければ人はついてきません。
 
では頭と心、足腰や目や鼻や耳が備わっていれば及第かと言うと、残念ながらまだ足りません。「」が必要なのです。とは「腹が据わっている」と言いますが、勇気度胸覚悟を持って決断することを意味します
 
  どんなに頭を使って深く考え心を充分に働かせて判断したことでも、それが上手く行くかどうかはやってみなければ分からない、ということが仕事には必ずあるものです。ですから腹が据わっていない人は、勝負どころで迷うことになります。迷いは判断や決断を誤らせることにつながります。結局「決められないリーダー」ということになります。トップリーダーは覚悟して決断をする、則ち腹が据わっていることが求められるのです
 
さて、頭と心と腹を使って決断をしたら、次は「」の出番になります。部下に対して「置かれている状況はこうだ。課題を解決し、よりよい方向に進むために私はこういう決断をした。皆もこの決断に基づいて各々の立場で任務を果たして欲しい」と言うことを、説得力のある言葉姿勢で伝えられるかどうか。それが人を動かす要諦となります。説明ができ、説得ができる。あるいは組織が向かう方向を明確に述べることができる。つまり、その様なコミュニケーション能力、これも必要なのです。
 
そして実際に物事を進めていく時には、あの手この手を用いて目標を達成すること、則ち「=技術」も重要であります。さらに最後に必要になるのは「」つまり腕力です。腕力といっても殴るとか、相手を強引に屈服させて押さえ込むということではありません。
 
できればトップリーダーの持っている信頼感人間的魅力で、そうでなければ有無を言わさずに部下を引っ張って行くと言うことです。トップリーダーが「俺を信じてついてこい」と部下に言うことができ、部下も「この人が言うのだからついていこう」と思えるような関係ができている組織は例外なく強いものです。
 
今までの説明で、トップリーダーたらんとする者は、何といくつもの能力を身に付けておく必要があるのかがお分かり頂けたものと思います。これら全ての力の総和によって、その人物のトップリーダーとしての人間力が測れるのです。
 
私はこれを「ビジネストップリーダーの五体全体必要論」と考えています。この見方は、企業や組織のトップリーダーだけではなく、どんな指導者・ビジネスリーダー・政治家・官僚・学者などにも全て当てはまるものだと考えております。
 
もち論、これらの諸能力が最初からすべて備わっている人など存在しません。「頭はいいのだが、人を思いやる心が足りない人」「心は備わっているのだが、腹ができていない、決断できない人」と言う様に人には得手不得手があるものです。
 
だからこそ自分の得意な部分はさらに伸ばし、弱い部分は補強していくことが大切になるでしょう。リーダーとして良い仕事ができるのか、豊かで充実した人生を送ることができのか、それは、私を初め我々全員がこの努力をいかに続けるかによって決まるものです。お互いに活学実践修行をいたしましょう。 
 
 
 
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