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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事
    一般社団法人アジアビジネス連携協議会(ABC) 顧問

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴40年超
    人間学・経営学など幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2010/01/09(Sat)

(No.36) 組織を永続的に保つための社長の心得とは?

【ケース1】 実務能力不足の社長のケース

  結論から言えば、社長は一つひとつの技や力などの実務能力で社員と競う必要はありません。既に周りに力のある賢人達が集まっているので、その人達と競う必要はないのです。それぞれの職場の人達よりも社長が優れている必要はありません。自分より実務能力がある社員をまとめていけば良いのです。

 むしろ、能力のある人達が社長の周りに沢山いるほど、会社は伸びていきます。社長はその一人ひとりに実務能力で劣っていても構わないし、むしろ自分以上の技術者や自分以上の力を発揮する人達が周りにいた方が良いのです。
 
 そういう社長は能力が無いのではなくて、「大いに組織を保つ能力がある」と言えるのです。 何故ならば、その職場において一人ひとりの賢人達の力を十分に発揮させることができるからです。それが社長の務めなのです。

 そのためには、実務能力を磨くより話すより聞く能力、相手の心を読む能力、譲る能力、後継者を育てる力を付けて、何よりも我社の一人ひとりの人材の能力を発揮させることが重要です。つまり、各人が本来持てる力をあますことなく育てて開花させる、これが社長の役割なのです。

 賞賛されるべきケースであり、「こういう状態の方が将来も順調に推移する」と古典は教えています。
また、アンドリュー・カーネギー(鉄鋼王)は、「経営とは自分より賢い人間を自分の周りにおくこと(成功の秘訣)」と同じような教訓を残しています。

【ケース2】 社長だけが能力実力ありきのケース

  前のケースと正反対で、社長一人だけに能力があって周りの人達がどうしても社長に勝てないという状況です。中小企業では社長はスーパースターが多い様で、なんでもできる社長がいます。プレーもでき、マネジメントもこなすプレーイングマネージャーです。

  このケースでは、社長は毎日大忙しで、周りの皆から信頼され賞賛され大切にされます。 しかし、社長の能力が優れ過ぎているために周りがなかなか育ちません。
 
 前述の“実務能力不足の社長”のケースでは、実務を社長に任せておくと心配ですから、周りは必死になって頑張ります。ですから社長が暫く入院しても業績は上がるか、キープできます。 社長は社員を信頼して社員の能力開発に努めていますから信頼関係もできています。
 
 しかし、このケース2(社長だけが能力実力ありき)では、社長がうっかり寝込めません。 自分に最高の能力があるのですから、社長はどうしても頑張らなければなりません。 社員一人ひとりには尊敬され、大切にされますが、これは危うい状態です。 悪くはないけれども、“実務能力不足の社長”のケースより落ちる又は危険性が高と考えて良いと思います。

 その理由は“人を育てる”という最大機能が発揮されていないからです。なかなか後継者が育たず、世代交代ができず、交代すれば破綻が恐いからです。

 さて、あなたの会社は、どちらのケースに近いのでしょうか?

〔補足〕

 業種、業歴、規模に関係なく会社はケース1か2に区分ができるようです。 やはり経営者は、創業当初から“人づくり”に注力しておかないと時間が経てば経つ程、人が育ってないのを実感するものです。

  “人づくり重心経営”を!!
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