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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事
    一般社団法人アジアビジネス連携協議会(ABC) 顧問

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年超
    人間学・経営学など幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2014/11/22(Sat)

(No.290) リーダーよ君子の道を進め (4/4)

4.天命を知る 悟ること 「知命」
 
論語」の中で孔子は、「われ十有五にしてに志す。(中略)五十にして天命を知る」と述べています。「」とは人間学のことで人生修養の学問のことです。「」とは絶対であり、かつ必然であることです。孔子でも50才で天命を知ったと述べている通りで、一般には難問であるかも知れません。ちなみに、私はこの感覚を感じた時はとっくに50才を越えていたと思います。
 
自然科学は天地大自然の必然的・絶対的なものを研究して科学的法則をつかもうとする学問です。一方、人間学は人間を徹底的に究明する学問ですが、その結果、必然的・絶対的なものとして最終的に到達するのが「」だと思います。
 
また、「(メイ)を知らざれば、もって君子たること無きなり」とあります。自分の中にどういう素質があり、能力があり、これを開発すればどういう自分を創ることができるのか、それが「命を知る・知命」 「命を立つ・立命」ということです。
 
そのためには人間学を勉強し、を修めなければならないということでしょう。その努力によって自分で自分の命を思い通りに支配することもできるようになるということでしょう。逆に言うと、そうしなければ運や運命に自分が支配され、安岡正篤師が言われたように、自分自身が「宿命的存在、動物的存在、機械的存在」になってしまうでしょう。
 
要はを支配する君子になるためには、学び続けなければならないのだということでしょう。前回に触れました「修己知命」(己を修めて、命を知る)の教えが思い出されます。人間学の眼目と人生の目的が全て入った歌が思い浮かびます。
 
「天命と 与命と使命 知命して わが運命を 立命をせよ」と言われます。
 
5.事に当たる時に、判断の物差しとなる「信」 「義」 「仁」を守る
 
倫理的価値観のベースになるのは「信」「義」「仁」の三つの意識を忘れないことでしょう。
 
」とは約束を決して破らないこと、ウソを付かないことです。信用・信頼につながる言葉です。一個人としても企業であっても共通して大事なテーマであります。「信は商売の原点である」「企業の最大の宝は社会的信用である」と言われる通りです。何かをする前に「こういうことをして人や社会の信頼を失わないか」とよく考えることが大切でしょう。
 
」とは正しいことを行うことです。自らの私利私欲を満たすために、社会正義から見て正しくないことを平気でやる人が増えているようです。組織や会社の中でも、上司の命令だったから仕方なかったのだと釈明する事例が後を絶ちませんが、本当にいけないと思うのであれば、上司に「そんなことはすべきではないと思います。私はこんな会社には勤められません」と言って辞めればいいのです。それが「義」であり、正しいことを行うということです。「」とは「正義・大義・道義」とも言われています。この態度を貫き通すべきでしょう。
 
」とは、相手の立場になって物事を考えることです。「仁」という字は「人」に「二」と書き、人間が二人いることを示しています。二人集まるとコミュニケーションが生まれます。人間は一人では生きていません。群をなして生息しているのです。自分勝手な意見だけでは組織や会社を動かすことはできません。相手の立場になって、我が心の如く相手のことを思いやり、相手の立場に立って物事を判断するのが「仁」の心です。
 
事に当たるとき、この三文字「」「」「」に照らし合わせて判断すれば軸をぶらすことなく的確に対処ができるでしょう。予想外の事態が発生したとき、多くの人は右往左往して考えがブレてしまいがちですが、それではいけないでしょう。常に考えがブレない人間になることが大事だと思います。
 
よく「節操がある」とか、「節操がない」とか言います。状況や環境が変わると、主義主張を変える人がいますが、そういう人を節操がない人というのです。いかなる環境になろうと自分がひとたび正しいと信じたことを貫き通す、これが節操のある人間です。
 
  最後にしますが、お互いに自己研鑽をして自己を磨いて行こうではありませんか。君子を目指して、君子の道を歩いて行きましょう。きっと組織や社会が少しずつですが良化していくはずだと思います。千里の道も一歩からです。
 
大を為す 千里の道も 一歩から 小さなことを 忽ユルガせにすな
何事も 小が積もりて 大と為る 積小為大 倦まず弛タユまず
 
リーダーは 君子を目指せ 努力のみ 自己を見つめて 常に反省
ビジネス(経営)は 君子の道と 瓜ふたつ 利他の実践 喜他の追求
 
なのです。先人賢人の教えに学んで行きましょう。
 
 
 
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