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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2014/12/27(Sat)

(No.295) やる気を引き出す モチベーションとリーダーシップ (1/4)

やる気」は、仕事でもプライベートでも我々の人生に深くかかわっています。「やる気」は学術的にはモチベーション(動機づけ)と呼ばれます。
 
  モチベーションという言葉は昨今、日常的にもよく使われていますし、既に市民権を得た言葉ともいえるでしょう。しかし言葉の上で理解はしても、実際にモチベーションとはいかなる考え方であり、組織のメンバーのモチベーションを引き出すには、どの様に働きかけたら良いのか?この様な疑問が残っているのも事実ではないでしょうか。この様な視点でモチベーションやリーダーシップを深く掘り下げて考えていき、実践で役立てる一助にして頂けたらありがたいと思います。
 
モチベーションとは「やる気」を意味するものだと分かっていても、いざ、誰もが理解し納得できるように説明するとなると案外難しいものです。
 
  それでは、モチベーションの定義とは一体何でしょうか?それは「何か目標とするものがあって、それに向けて行動を立ち上げ、方向づけ、支える力」と定義付けされています。
 
この定義では、モチベーションの3つの要素が指摘できます。
1つ目は「目標に向かって行動を立ち上げる」こと。つまり「よし、やろう」という気持ちが湧いてくること。
2つ目が「方向づけ」。これは何かに対し、どの様な理由で行動を立ち上げるかを定めた方向性のこと。
3つ目は「支える力」で、定めた方向に向けて行動を立ち上げて維持・持続することです。
 
この3つの要素のいずれが欠けてもモチベーション(やる気)は湧いてこないことは、日常生活を振り返ってみても分かると思います。とりわけ、意識を方向づける目標(実現したい状態のこと)がなければ、行動も立ち上がらないし、持続しようもありません。その様に考えるとモチベーションを喚起するには、まず方向性を明確にし、そこに向けて意識を高めて持続することが求められます
 
この様にモチベーションは上記3つの要素で構成されていますが、この「行動を立ち上げる」ということに関して、さらに掘り下げてみますと行動に影響を及ぼす2つの要因があります。1つは個人が有している内面にある「欲しい」という気持ち、つまり「欲求」であり、専門的には「動因」と呼ばれます。
 
もう1つは、人の外面にある、この「欲しい」という気持ちを満たすものや、ターゲット(標的・目的・狙い)を意味する「誘因」です。この2つの「動因」と「誘因」が揃うと、目標の方向性が定まります。その目標に向かって行動を立ち上げ、達成に向けて気持ちを維持しようという一連の心の動きがモチベーションなのです。
 
ところで「馬の鼻に人参」と言って、魅力的な「ご褒美」を見せれば、それに向かって誰でも一所懸命頑張るものだとの言葉があります。この様に外部から何等かの報酬を提示することや、或いは逆に目標を達成しないとを与え恐怖を与えるなどの「アメとムチ」によって喚起されるモチベーションのことを「外発的モチベーション」と言います。私達の毎日の生活において、外発的な報酬や罰がモチベーションの喚起に影響を及ぼしている部分は多いと思います。事例は説明するまでもなく事欠かないでしょう。
 
  仕事上の生活においても、給料が上がったり、昇進すれば、嬉しいし、逆に給料が下がったり降格されれば転職を考えたりもするでしょう。その様に考えると外発的モチベーションは我々の日常生活におけるモチベーションに深く関わっているものなのです。
 
また「ご褒美」と並んで我々のモチベーションに深く関わってくるものがあります。それが「やりがい」です。何かに「やりがい」をもって取り組んでいるときは、何かの見返りを期待しているのではなく、やっていること自体から得られる満足を求めているのです
 
この様に何かに取り組んでいることに対する「好奇心」であるとか、「興味」「達成感」「面白さ」などによって喚起されるモチベーションは「内発的(自発的)モチベーション」と呼ばれます。前述の「外発的モチベーション」と並び称せられ相反する性質を持っているものです。
 
組織や職場において給料や待遇がいくら良くても、やっている仕事に何の「好奇心」「興味」「達成感」も持てずにいたら「やりがい」は湧いてこないでしょう。そのことを続けていくモチベーションも、やがて減退していくでしょう。
 
  一方、広い世界を見渡せば、世の中には「使命観」や過去に打ち立てた「確乎不抜の志」で色んなテーマに取り組んでおられる方もいらっしゃいますが、それは内発的モチベーションの中でも一層高まった高次元の動機になると思います。
 
日常の生活では先立つものがなければ困ってしまいますが、その反面、先立つものだけではずっと続けていくことは、なかなか難しいということでしょう。我々の多くは、少しでも毎日の仕事や生活に「やりがい」を見出そうと、ものの見方考え方を深めたり、友人と語り合って愚痴を言い合ったり、あるいは諦めたり、抑圧された心でストレスを感じながら生活しているのかも?知れませんね。
 
この様に、モチベーションを語る上では、外発的モチベーション内発的モチベーションの両側面をバランスよく考慮することが求められているのです
 
(次回に続きます)
 
【執筆者よりのご挨拶】
今年も1年間、お読みいただき誠にありがとうございました。来る2015年があなたにとって,良い年であります様に心からお祈り致します。どうか良い年をお迎えください。
★ みな様のご意見・ご質問・ご感想をお待ちしております。 yamacon@har.bbiq.jp
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