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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2016/09/17(Sat)

(No.385) リラックスと虚脱 (その11)

  世の中には似て非なるものがあります。例えば「勇敢」と「無謀」、「慎重」と「臆病」、「集中」と「執着」など、世の中には見た目が似ていても中身が異なるものが沢山あります。今回のテーマの「リラックス」と「虚脱」は正にそれでしょう。

 

大事な場面に臨んで力んでしまったら、せっかくの能力も発揮されません。大事な場面だからこそ「力を抜く」ことが重要なのですが、そうすると今度は弱くなってしまいます。結局は力を抜くことができないのです。これは「リラックス」と「虚脱」を混合することで生じているのです。

 

  「リラックス」とは、力を抜いた結果、身体の隅々まで気が通っている状態を指します。リラックスすることにより、身体は強くなり効果的に使うことができます。正しく力を抜くことによって、身体は弱くなるどころか、強くなるのです

 

  以前にも触れましたが「虚脱」とは、力が抜けた結果、気まで抜けてしまう状態を指します。虚脱になると、身体は弱くなり何もできなくなります。もし、力を抜いた結果が虚脱だとしたら、恐くて力を抜くことなどできません。(当経営コラムNo377 姿勢とは?をご参照下さい

 

  「リラックスすると集中力が緩ユルむ」というイメージを持つ方がいますが、それは虚脱の誤りです。身体に力みがあるときは心は自在に働きません。リラックスすることにより心が自在に働くようになるので、「集中」が必要なときには集中力はより発揮されます。

 

  満員電車や人混みの中にいるとき、力んでいると周りからの衝撃を受けやすいですが、リラックスしているとほとんど受けません。虚脱でいたら大変なことになります。

 

  むかしの話で恐縮ですが、世界のホームラン王である王貞治さんのお話しがとても印象に残っています。「野球選手にとって打ちたいという気持ちはとても大事です。ただ、その打ちたいという気持ちをどう表現するのかということが大事なのです。

 

打ちたいから全身に力を入れてバッターボックスに立つのか、それとも、打ちたいからリラックスしてボックスに立つのか、さあ、そこの所の微妙な違いが分かれ道になってゆくのですよ」との内容でした。なるほど、とうなずくばかりでありました。さすが道を究めた人は、非常に深く研究されていて理解の程度も凡人とは全く違うものなのですね。やっぱり世界のホームラン王であります。

 

 また、一般的に経営者やリーダーの多くはゴルフをなされていますが、ゴルフにおいても同じことが言えるでしょう。力を入れても飛ばないと悩む人が、力を抜くことを覚えた瞬間に飛ぶようになるのは頻繁にあることです。力を出すためには力を抜く必要がある、ということがポイントなのですね。この様に我々の人生においてもリラックスはとても重要なテーマの一つなのです。

 

 我々は困難に直面すると、往々にして、身体に力を入れて身構えるものです。しかし、身体が緊張し余分な力みが生じると、逆に刺激や衝撃を受けやすくなります。また、力み自体による疲労困憊コンパイがあるので、短い期間で解決するのならば良いのですが、長い期間では体力的に持たないでしょう。

 

 ただし、先述の様に力の抜き方を間違えて虚脱状態になってしまいますと、気力までなくなってしまいます。これは言い方を変えれば、正しいリラックスを身につけることができれば、「私達は困難に打ち克つだけの強さが得られる」ということを示しているのです。

 

(次回に続きます) 

 

 

 

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