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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2018/06/29(Fri)

(No.475) リーダーは「上位目的」を持って国の危機に対処せよ (3/4) 

  今、我々が、なすべきことは、2030年以降の姿をもっと直視して、徹底的に想像力を発揮して、その対応策を決定することが重要であると思います。もちろんその道の専門家の知恵を借りることも大切になるでしょう。

 

自治制度の見直しや都道府県の再編、行政分野ごとの市町村間の連携や、県と市町村の機能統合を探ることなど、が必要になってゆくでしょう。個々の市町村が全ての行政サービスを単独で手掛けるフルセット主義は、もう限界に達していると思われるからです。また、政治も選挙制度も変える必要があるでしょう。そして人口減少に適合するような社会に変えてゆくことが必要ではないでしょうか

 

あと12年ほどで必ず2030年がやってまいります。過ぎてしまえば12年などはあっという間であります。地域社会で総力を駆使して取り組むべき最重要な課題ではないでしょうか。待ったなしの課題であります。

 

首都圏や関東地区では2年後2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてインフラ整備に血眼だと思いますが、2年過ぎますと需要が急速に減少し景気に急ブレーキがかかると予想されております。その辺の変化は当然織り込んでもらって対応をして頂きたいと願っております。

 

日本のトップリーダーは、もっと上位目的や俯瞰の目を持て

 

この様に、いま日本が未曽有の危機状態にあるのはトップリーダー層がだめになったからだと思います。日本の中枢にいる政治・行政・大企業・銀行・大学などのトップリーダーたちが、「志が低くて、責任感がなく、自分たちの問題なのにもかかわらず、他人事のような発言をする人が多いからだ」と思っております。随分と落ちたものであります。今の国会の審議などを見ていてもその様に思えてならないのは私だけなのでしょうか。

 

残念ながら日本のエリート達は、いざという時に明言を避けて「知らない、忘れた、聞いていない、関与していない」などと責任逃れをする人や、他人に責任転嫁をする人(他責の人)が圧倒的に多い様です自分の責任であると自責の念が強い人はあまりおられない様な感想を持っております。実は他責の人では組織のトップリーダーは決して務まらないのです

 

残念でありますが、もうすでに世界中のエリート層の人々が、日本人のエリート層のこの様な特質に気づいている様であります。日本の中枢の人達の足元はとっくに海外から見透かされていると言っても過言ではないでしょう。なめられたものであります。これでは互角に議論をするも何もあったものではないでしょう。

 

では、なぜそのように堕落してしまったのでしょうか?

 

それはどうも組織に関する意識に原因がありそうな気が致します。日本の組織は集団意識や同質性が強く、多様性をきらい閉鎖的であることなどが指摘されると思います。集団の論理を最優先にして、不条理な命令であっても上司には逆らわない。空気を読んで上司の意向を忖度(そんたく)できる人が、優秀と評価され出世してきたからでしょう。この様な同質組織のもたれあいが長く続きますと自浄作用が働かなくなって行くのです。

 

今の日本は、民も官も大企業も中小企業も、ちょうどこの様な状態ではないのかと危惧しております。各所で色んな不祥事が発生していますが、共通性が感じられます。組織において多様性を発揮して異論を唱える存在があれば、それらを排除しようとする組織のありかたが根をはっているからなのでしょう

 

私は「このままでは、日本は沈没する」とリーダーのあり方に対してずっと、ことあるごとに警鐘を鳴らしてまいりましたが、どうも今後はその様に推移するような予感がしております。洞察というか予兆を感じております。素早い対応が絶対に必要であると危機感を感じております。

 

(次回に続きます)

 

 

 

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