FC2ブログ
  • プロフィール

    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年
    リーダーシップをはじめ幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

  • 検索フォーム

  • QRコード

    QRコード
  • FC2カウンター


2019/07/12(Fri)

(No.529)経営者が人間学とマーケティングを学ぶべき理由とは(5/5)

 【将来日本では、2033年頃には会社が無くなる?】

 

日本のあるトップマーケッターの予測によりますと、14年後の2033年頃には日本では会社が無くなるのでは?との大胆な予測を発表している人がおられます。今政府が進めている「働き方改革」が浸透していくと、各人が場所を選ばずに自由に働くことが出来る様になるでしょう。お金をもらうために、行きたくもない会社に無理して通う必要がほとんどなくなってしまうからです。

 

そうなると、企業文化がしっかりしていない、魅力に乏しい会社はどんどん淘汰されていくでしょう。居心地のよい、自分に明るい未来をもたらしてくれる会社にしか人は集まらなくなるでしょう。会社は、そのくらいに魅力に富んだ企業文化や組織風土を構築していかなければ、存続が非常に難しい時代になるかも知れません。

 

【日本のマーケティングは世界において、どのレベルか?】

 

マーケティングの世界では、いま驚くべきことが起こっています。マーケティング活動がITやインターネットの進化に伴ってますます洗練され、ついには顧客獲得が自動化されるところにまで進んでいますマーケティング・オートメーション(MA)がそれであります日米の比較をしてみますと、日本の企業がアメリカに大きな差をつけられているのです。高度のマーケティング手法を駆使したアメリカ企業が、日本の企業から市場を奪い取るのは赤子の手をひねるほど簡単であると言われているのです。驚きであります。

 

2019年の5月から、平成時代が終わり“令和の新しい時代に入りましたが、経済面から平成時代を振り返りますと低迷の30年間だったことが明らかです。この30年間の間に国際競争力(IMD)は1位から25位にまで落ちました。世界のトップ企業20社のうち14社を占めていた日本企業が姿を消しました。それはなぜなのか。日本は平成の30年間に新しい産業をほとんど生まなかったからです。

 

その象徴がGAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)や、それらの予備軍と言われるユニコーン企業(評価額10億ドル以上の非上場、設立10年以内のベンチャー企業)が日本には1社も存在しないことです。アメリカに150社、中国に70社、インドに17社、EUに31社も多数いるにも拘わらずに、ゼロであります。この点もまた、驚きとショックであります。これでは日本の将来が思いやられるのは当然であると言っても良いと思います。

 

過去、平成の30年の間に、なぜ日本からユニコーンの企業が1社も生まれなかったのでしょうか?それは未だに日本が戦後の製造業・工場モデルの成功体験から抜け出せていないからでしょう。よって現代の日本はキャッチアップのモノづくりの段階を過ぎて、新しい付加価値やサービスを生み出さなければならない段階に来ているのです。当然マーケティングも変えていかねばならない状態に突入しているのです。

 

しかしながら残念なことに、そのために必要な新しい発想やアイデアを生み出せる人材が圧倒的に不足しているのです。人材不足の問題は日本の教育の問題にも波及して行きますので、今回はそこには深く触れずにおきたいと思います。一言だけ触れておきますが、高度成長時代と変わらずに偏差値の高い大学へ行くことを目指す教育が、ずっと長い間行われてきたからでしょう。

 これでは新しいアイデアを生み出せる人材(財)は育たないでしょう。もっともっと個性と多様性を伸ばす教育が求められているということです。学校現場を含めて教育界全体に革新が求められていると言ってもよろしいかと思います。

 

【マーケティングの進化について】

 

マーケティングの神様と呼ばれているフィリップ・コトラーは、マーケティングは1.0、2.0、3.0と進化を遂げて、最近は4.0のフェーズに至っていると説いています。

 

マーケティング1.0は自社視点のマーケティング。自社の商品のシェアをいかに拡大していくかを考える段階。2.0はどうすればお客様に満足してもらえるか、顧客満足を追求するレベル。3.0では自社の事業を通して持続可能な社会の実現にいかに貢献するか、地球規模で目指していくものです。

 

マーケティングは過去50年でこの様に進化を遂げて、近年はマーケティング4.0に至り、個人が社会といかに調和しているか、自分の内面の思考と行動がどの様に調和しているかを追求する自己実現のフェーズに入ったと言われております

 

一般的に企業は業績が落ちるとコスト削減などの付け焼刃的な対応に終始してしまいがちですが、それでは根本的な解決にはなりません。1.0から4.0までと進化を遂げてきたマーケティングの局面をトータルで理解し実践し、未来を見据えた事業に取り組んでいかなければ、顧客はドンドン離れていってしまうでしょう。

 

前述の、「将来会社が無くなるかも?」の予測も、あながち空想とは言えないかも知れませんね。最後にまとめとして、今のうちに「論語と算盤」の両方を兼ね備えていない会社は、未来に生き残れないかも知れませんので十分にご注意を・・・。

 はたしてあなたの会社は論語会社なのでしょうか?算盤会社なのでしょうか?どちらに近いのでしょうか?これを機に、ご自分で自社を診断なさって見られてはいかがなものでしょうか。何か一つでもヒントにして頂きまして、どうか活学を。

 

 

 

★ 経営コラムのカテゴリーの種類は以下の通りです。カテゴリー別に御覧いただけます。

・人間学  ・経営学  ・経営戦略  ・人材育成  ・組織運営 

★ みな様のご意見・ご質問・ご感想をお待ちしております。 yamacon@har.bbiq.jp

 

★ 山口一道 経営コンサルタントのホームページ

Home | Category : 経営学 |  Comment  |  Trackback
Home Home | Top Top