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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事
    一般社団法人アジアビジネス連携協議会(ABC) 顧問

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴35年超
    人間学・経営学など幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2020/05/08(Fri)

(No.572)不安で勇気が欲しい時、必ず役立つ5つのこと (2/5)

   前回は、「自分以外の人のために」という覚悟をすると、恐怖や不安が後回しになる、というお話しを致しました。今日は、「では、どうすればそんな気持ちになれるのか?」ということに触れたいと思います。

 

あなたは、遊びたいですか? お金がほしいですか? 楽をしたいですか? 勉強しないで怠けたいですか? たまには意地悪な気持ちになりますか?・・・。 はい、私もそういう気持ちがたくさんあります。でもほんのちょっぴりでも、身体の不自由な人を手助けしたい、欲しいものを我慢して募金に協力したい、そういう気持ち、心のどこかにありませんでしょうか?

 

人の心を1つの円に表すと、右半円が、善い心。優しい心、広い心、勤勉な心、思いやりがある心。利他・喜他の心。公利・公欲・公益の心。残りの左半円が、悪い心。意地悪な心、狭い心、怠け心、自己中心で私利・私欲・私益の心。大きな一つの丸ではなく、右と左に分かれているので、半分の円の半円観の思想と言います。人は、自分さえよければいい、という心と、他人を助けてあげたい、という心、この両方の心を持っているんです

 

具体的な事例として、あなたは今、電車の中で座っているとします。目の前に杖を持った、おばあさんが立っています。あなたは、どうしたいですか。残業で疲れているし、明日の仕事の準備のために書き物もしなけりゃいけない。すこし居眠りもしたいし・・・。おや、別の声も聞こえてきます。

 

おばあさん立ってるだけで、なんだかつらそうだなぁ。書類の前準備などは今夜でも準備できるし、譲ってあげようかなぁと。

 

こんな時は、あなたの心の中で、善い心と悪い心が、戦っているのです。結果として、あなたは席をおばあさんに譲りました。良い心が勝ちました。どうしてでしょうか? あなたが、自分のことより、おばあさんのことを大事に思ったからです。この様なことは、日本の歴史上でも、たくさん同じ様なことが起きています。

 

話は変わりますが、少年が本を読みながら、たきぎを背負っている像を見たことがありますか。そう、二宮金次郎です。のちの名を二宮尊徳と言います。あの像は、金次郎が今で言えば中学生くらいの頃だと言われています。二宮金次郎は、凄いことをやっています。600以上の村々を、救うのです。中には、食べ物が全くなくて毎日バタバタと人が倒れて、死んでいった村もありました。

 

金次郎は、どうやって村を救ったのでしょうか。まず、村人の身体を休めさせます。次に、どう働けば豊かになるかを教えます。そして、普段からムダな出費をおさえ、危機に備えるようにします。働いて、稼いで、出費はおさえるのです。

 

すると、お金が余ります。余ったお金を、どうするのか。将来のため、子どものために貯める。これは、理解できます。それとは別に、自分の住んでいる地域のため、自分以外の人のために役立てるようにすすめます。一所懸命働いて稼いだのに、他人のために使う・・・。現代ではちょっと考えられませんよね。

 

でも、今から200年くらい前の江戸時代、村人たちは実際に、「自分以外の人のため」に余ったお金を、みんなで助け合うお金として寄付し合います。どうしてそんなことができたのでしょうか。それは自分以外の誰かを助けるという方が、自分の欲望を満たすよりもより魅力的だったからです。自分は良いことをしている。その気持ち良さを、あなたも経験したことがありませんか? お年寄りに席をゆずった時に感じる、あの気持ちのことです。

 

あなたは善い心も、悪い心も、どちらも選択できるのです。忘れないでほしいのは、その選択の積み重ねが、あなたの人生になるということ。善い心の選択を積み重ねた方が良い人生になるに決まっています。二宮金次郎は、ほとんど財産を残しませんでした。

 

でも、200年たった今でも、こうして私たちの前に現れるのです。素晴らしい人生だと思いませんか。ちなみに、「人には、善い心と悪い心の二つがあって、それが一つの円になって人間をつくっている」と考えたのは、二宮金次郎です。のちの二宮尊徳だったのです。

 

この考え方を一円観と言います。先述致しましたが、半円観とは違います。区別せずに、差別せずに、比較せずに、比べることもしないとの思考方法です。表裏一体で二つで一つのものを構成しているとの見方になります。そもそも宇宙には善も悪も、正も邪も、幸も不幸も、苦も楽も存在しないとの考え方になります

 

二元的に対立して捉えるのは、人間が勝手に解釈して創り出したもので、単なるその人の思い込みに過ぎないのです。詳しく言えば、東洋思想の根幹である「陰陽相対(待)性理論」であり、仏さまの物差しや尺度に相当するものであります。

 

だから、迷った時は、人間の物差しを頼って良いですから、自分の心に「どうしようか」と尋ねて下さい。あなたが尋ねる心が、善い方の心であります様にお祈り致します。

 

(次回に続きます)

 

 

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