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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事
    一般社団法人アジアビジネス連携協議会(ABC) 顧問

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴40年超
    人間学・経営学など幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2010/08/15(Sun)

(No.67) あなたの会社の「組織風土」は好ましいものと言えますか?     -その2-

〇 社長:
 「組織風土」や「企業文化」のテーマなんですね。少し具体的に教えて頂けますか?
◇ 私 :
 「組織風土」とは、組織の構成員に「共有化された価値観」のことをいいます。日常の考え方や行動の規範となっているものです。社員の皆さんの日常の行動を通じて、長い時間をかけて次々と伝播(でんぱ)していき、やがて企業の風土・体質となっていくものです。価値観といっても、はっきり目に見える形で現れませんから漠然としています。無形のものなのです。
 
 社長が精魂かけて作られた経営理念は、「共有化すべき価値観」を表現なされていますが、それは単に将来、目指すべき方向性を明文化したに過ぎないものです。ですから、現状の価値観が共有化されていると考えることとは全く異なるのです。また、風土や文化を発見するには、社員の日常の活動・行動を見て推し測るしか方法はないのです。
 
 社長の今日の相談のテーマは、社長ご自身が社員の言動と行動をずっと観察なさった結果、表面に現れた現象を私に伝えられたもので、それを私が推測して、各種の現象をひと言で風土とか文化という概念でくくって差し上げているだけに過ぎないのです。

〇 社長:
 なるほど、「組織風土」というものが少しわかってきました。「組織風土」とは「共有化された価値観」のことなんですね。創業から現在まで数十年もかかって浸透し蓄積された風土で組織の体質なのですね。
 
 また、私が時間をかけて作り上げた経営理念のことも、良く理解ができました。私一人が、持ち抱えていて満足し、組織の末端まで理解させ、行動規範となるまで、まだまだやるべきことが沢山あることがわかりました。
◇ 私 :
 理解して頂いたようで有難いです。もう少し補足致しますと、「組織風土」というのは、中堅中小企業においては、社長トップの人間性や人格や経営姿勢、生き様など、それらのものが要因となり、その会社の風土を創り上げているものなのです
 
 社長の人格、姿勢、生き様、さらにはそれらの根本にある社長ご自身の価値観が幹部に伝わり、さらに一般社員へ伝わり、やがて企業の風土や体質や文化となっていくのです。
 社長が意図するか否かにかかわらずに、企業の組織とはそうならざるを得ないものなのです。
〇 社長:
 そうなんですか。自分で私自身の価値観を考えてみたこともありません。少し難しい内容になってきましたね。私の価値観が根本で現状の「組織風土」になっているのですか。驚きました。ある面少し怖いきがいたしますね。
◇ 私 :
 社長の価値観が根本であり、「組織風土」が醸成されているという原理に触れられて驚かれた様ですね。でも心配なさることはありません。
〇 社長::
 現在の私にとっては、好ましい風土でない状態を、なんとか解決して、好ましい状態に改善するには一体どうすれば良いのでしょうか?もしよろしければアドバイスを頂けないでしょうか?
◇ 私 :
 「組織風土」を好ましいものに改善したいと願われるならば、まず社長トップ自ら、自己を変革することから始めなければなりません。
 
 そのためには、まず現在の風土を創り出している社長の姿勢や人格についての現状を、社長ご自身が鮮明に認識する必要があります。自分にとって、自分という人間は一番近い存在でありながら、一番遠い存在であり、なかなか自分で自分はどんな人格かを判定したり、判断するのは難しいことなのです。
 
 だから、社長自身が周囲からどう思われているかを、ある方法にて調査し、その尺度を判定基準にすると、わりと簡単に自己が見えて自己変革のスタートにして頂くことができます。
 
 要するに、その調査は他人の評価を基準にするため、全てが納得できるものではないかもしれません。「いやこれは違う、全く他人の評価は当てにはならない」などと、断定はできませんが、面食らう時もあられるかも知れません。
 
 他人の評価と自己評価にギャップがあるのはむしろ当然なんだとお考え頂きたいですね。具体的な調査に基づく資料がないために口頭だけの説明では充分理解して頂くのはちょっと難しい様ですね。
 これ以上の具体的な話は、またの機会に譲りましょう。また、機会を作って下さい。その時に説明をしたいと思います。

〇 社長:
 いろいろと私の悩みを聞いて頂き、お話をして頂き参考になりました。誠に有難うございました。日を改めて、今日の続きをお伺いしたいと思います。

 (次回に続きます)

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