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    山口一道

    Author:山口一道
    山口経営コンサルタント事務所 代表
    YMCグループ 代表理事
    一般社団法人アジアビジネス連携協議会(ABC) 顧問

    長崎大学経済学部卒
    経営コンサルタント業歴40年超
    人間学・経営学など幅広いテーマに対応 
    リーダーのあり方に警鐘を鳴らし、若手経営者の育成に力を注いでいます。

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2010/08/28(Sat)

(No.69) あなたの会社の「組織風土」は好ましいものと言えますか?         -その4-

 次に③の“自信と信頼”をもつということを説明します。
 
 「自信」とは、自分の持っている能力・価値・可能性を信じる気持、ないしは自分の存在を頼もしく思う気持であります。
「信頼」とは、他人の持っている能力・価値・可能性を信じ、頼りにする気持であります。いずれの感情も積極的でチャレンジングな行動を生み出すのに必要不可欠なものであります

「自信」が高じて「自信過剰」にならないこと、傲慢にならないことです。また、信頼関係も、注意しないと馴れ合いに変化します。心してかかりましょう。

 “自信と信頼”を保つには、豊富な「疑似体験」をさせることや、できるだけ多くチャレンジさせ、「成功体験」をさせることです。必要な権限を委譲して支援してあげること、また、その体験を積極的に評価してあげることです。
 
 読書や人の話を聞くことで「疑似体験」ができます。人によって雲泥の差が生じるのは、自分の周りから各種のことを学ぼうとする、ほんのちょっとした「姿勢」の違いで差が生じるものです。日頃の「目的意識」の違いと言っても良いと思います。皆、各人各様に異なるものです。一日の差は小さいものですが、数年の差は誠に大きなものになっていきます。
 
 また、長い仕事人生の中では失敗もあります。実際に失敗の体験もします。一回目の失敗は失敗ではなく良い経験であると思い、同じことを二度と繰り返さないことが大事です。何度も同じことをしていることを失敗といいます。人間とは痛い思いを体験しないとなかなか改心しないものです。骨身に沁みないものなのです。

 ④番目の“感謝の気持”をもつということを説明します。
 
 自分が現在の状態でやっていけるのは、他者から受けた力添えの結果であり、お蔭であることに「気づき」、心からありがたく思う気持ないしは心情のことです。他者に対し貢献していこうという意欲や献身的な行動を生み出す基になる感情であります。この気持があればあるほど、他者に対して何らかの形で報いなければならないとの気持が生まれていきます。例えどんな状況になろうとも、誠実に仕事をせねばという姿勢も生まれてくるものです。
 
 ところで、この気持は人によっては、同じ状況に出会っても強かったり、逆に全く感じないという人もいます。それは心の持ちよう、つまり「気づき」の度合いが人によって違うからであります。感性、感受性、心の受信装置の違いと呼んでもいいでしょう。人によって千差万別なのです。
 
 例えば、ごく平凡な食事を頂いても「気づき」の深い人は、「本当にありがたい」と感じるでしょうし、そうでない人は、どんなに豪華な食事を頂いても「ありがたい」とは思わないものです。
 
 この“感謝の気持”が、組織に充満していけば、雰囲気はなごみ、人間関係もマイルド、穏やかなものになっていきます。「組織風土」も変化していきます。
 
 自己中心主義、私利私欲のみから、他己中心主義、公利公欲、周りのため人のためへの気づきや価値観の転換が求められていきます。
 
 日頃のトップ・社長の力量が試される非常に難度の高いテーマになります。その理由はトップ自身の人間性、人格、経営姿勢、価値観が多大な影響力を持っているからです。

  “感謝の気持”が弱い組織であるなら、トップの自己変革が成されれば周りがどんどん変化していきます。にわかに信じ難いでしょうが、私は、何回も経営指導の場面で体験しております。「他人を変えようと思えば、自ら変化せよ」とはよく言ったものであります。

  日常では、周りの人々に「気づき」の場を与えること、「気づき」の感情を持続させる努力をされること、“感謝の気持”が起こりやすい状況を作ることなども大切なことだと思います。
悩んだり問題を抱えている人に対しては、人間としての思いやりのある支援をするなども大切になるでしょう。

 (次回に続きます)

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