(No.714)脳科学や心理学を学び人生や経営で活かしましょう(1/2)
しかし、それだけではビジネスは成功するかもしれませんが、人生はどうでしょうか?ビジネスが成功すればするほど、時間がなくて休日は寝るだけで終わってしまう・・・よく聞く話ですよね。
これでは何のために働いているのかわかりませんね。ビジネスの成功と人生の成功は、別次元であり全く違います。では、ビジネスを成功させながら、人生を豊かに生きるために何を学んだら良いのでしょうか?
ビジネスや経営学を学ぶことはもちろん大事です。その他にも「脳科学」や「心理学」この2つを学ぶことは必須です。それにもう一つ大事なことがあり、それは「人間学」であります。地位や肩書きを語る前に一人の人間であることを忘れてはならないからです。この点の重要さについてはいつも当コラムでお話ししていると思いますので、今回は触れずに進むことにいたします。
ではなぜ、脳科学と心理学が必須なのでしょうか?これは、人生を豊かにするだけでなくビジネスや経営にフィードバックできるからです。応用実践ができるからであります。
脳は、物事の現実を作り出しています。脳の仕組みを知っているのと知らないのとで結果に大きな違いが出るとしたら・・・。
その仕組みを知りたくなりませんか。だからこそ、自分の思っていることを実現するために脳の仕組みを学ぶことは必須なのです。また、世の中は全て「人」であり心があります。自分も、お客様も社員も家族もみんな「人」なのです。
また、心理学を学ぶことは、他人とのコミュニケーションを円滑にするためにものすごく大きなメリットになります。よって、脳科学と心理学を学ぶ大切さに少しでも気づかれたことと思います。
私は、脳科学も心理学も、ビジネスの成功そして人生の成功のためには、なくてはならない学びであると常に考えています。この二つの学問は人間学の領域に含めても良いのではないかとさえ考えております。 科学の発達によって人間学も広くなり深くなったものだと考えております。 ひと昔前とは大きな違いであります。
今この瞬間、あなたの脳神経細胞は死んでいます、と言われると、ちょっと恐ろしいですね。でも、これは本当のことなのです。実は、人間の脳神経細胞は、増殖能力がありません。
脳以外の細胞は、増殖能力があるため例えば、肝臓などは手術で80%切除したとしても2ヶ月もあれば、元の大きさに戻ります。しかし、脳神経細胞は増殖せず、同じ神経細胞を生涯かけて使い回しています。
では、なぜ脳の神経細胞には増殖能力がないのでしょうか? 答えは、人間の個性を保ち続けるためなのです。
神経細胞は記憶だけでなく、「考えたり」「感じたり」「想像したり」といった人間の性格や行動を司っています。その部分が順次入れ替わってしまったら、昨日のあなたと今日のあなたは別人格ということになってしまいます。それでは、ちょっと怖いでしょう。
一般的に生物は、「経験」を蓄えながら環境に対応して生きています。脳神経細胞が入れ替わってしまったら、経験を蓄えることができなくなってしまうため、同じ神経細胞を生涯をかけて使いまわすという方法を選んだのでしょう。とはいえ、どの神経細胞が死んでもいいという訳ではありません。
死んでいくのは、今使われていない神経細胞ですから安心してください。昔から「頭は使えば使うほど良くなる」と言いますが、あれは、本当だったんですね。でも、心配はいりません。
脳の神経細胞は約1,000億個あるのですが、人間が意識して使うことができるのはそのうち10%にも満たないので、1日に数万個ずつ死んでいっても、実際の生活にはあまり支障はありません。
それよりも脳は大変なエネルギーを必要とするので、不要な神経細胞が死んだ方が無駄がないということなのです。信じられないでしょうが、うその様な本当の話しであります。
(次回に続きます)
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